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Discography | ディスコグラフィー

3 peace 〜live at 百年蔵〜について

〜すべての条件が、偶然にもそろっている場所、、、そこが本来「その為の場所でない」のに、「その行為」に完全なる条件を満たしてくれる場所、、、

 福岡の都心から少し離れた、今でも酒蔵を経営し、たまにそのスペースを宴会場などで貸し出したりして営みを続けているその場所で、小さなサウンドシステムを持ち込み、音を鳴らした時の、最初の私の[ 百年蔵 ]という場所で感じた感想は、まさにそんな感じだ。建物自体は決して音響的な施しはしていない(というか、全くしていないと断言できる)が、そこで鳴る音は、まさに完全に調整のとれた「リスニングルーム」の様に上品で、艶かしい。どこまでも伸びる高音、決して輪郭がぼやけない透明感、安定した定位、そして奥行き。どこにでもあるような、ただ真っ黒で[音と演出のため]だけに設計された、人間を介在させることに無頓着なライブハウス(誤解を恐れずに言えば、3人とも決してあのような場所をデビューの頃から好んではいない!!)のそれとは、もう明らかに違っていた。今回一緒にmixをし、もうデビューから、ずっと私たちのライブPAをしている西川一三氏と、感嘆の声をあげたときを今でもはっきりと覚えている。

 その偶然な出会いから2年、その間、僕らが福岡でLiveをするときは必ずそこだった。キャパも200人入れば満杯になり、オーディエンスが全員立とうものなら、すぐに後ろの人達は全く私たちの姿など見えない。舞台もただビールケースを並べただけの粗末なものだし、照明だってツアースタッフが旅先で買った小物を使うという、なんとも奇妙な行程がそこにある。

でも、構わないのだ。

「良い音」が鳴るのは分かっている。あとは、そこでプレイする僕らがただひたすらに「音楽になる」ことに徹すればいいのだから。

音源は2日間のうちの初日を使った。編集は一切無い。いや、編集してミスやバランスを整えようとはしたのだが、mixをやっていくうちに西川さんと私は色々と体験した。

つまり、その行程は[ Live盤 ]には絶対にならない。

昨今の、世に溢れた[ Live盤 ]というもののほとんどに共感が持てないのは、そこで「作品(もしくは商品)」という世間一般の人達が流通に妥当であるという意識で「編集」されているものがほとんどだと思う。理由は簡単だ。なぜ、その場の空気感がない?なぜその雰囲気のためにmixをしない?なぜミスを直す?なぜその時のオーディエンスとのつながりの[場]を最重要とした、mixをしない?

今回のLive盤は、その[場]を究極に表現することに徹し、MCもアンコールもそのまま入れた。そのタイム感を壊すことが、全ての[ Live盤 ]をリアリティ無いものにしているからに思ったからだ。非常に過激なmix(誤解しないでほしいが、決して加工したわけではなく、あくまで原音に忠実であり、オーディエンスの息づかいも聴けるような、ということ)にもなっている。

最後に、ぜひヘッドフォンを使って聴いてほしい。個人的には「百年蔵の特等席に座った気分」でmixをしたつもりです。

ミス? そりゃ、ライブですから。

(2006 10/6 長雨の夜中 clammbon mito)


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