古谷智志プロフィール

アコースティックギターの音色がどんなに優しく、温もりがあるものだとしても、その繊細さや根底にある力強さを壊すことなく引き出し、歌い奏でることのできなければ、シンガー・ソング・ライターとしての魅力はきっと半減してしまう。古谷智志の声はどうだろう。アコースティックギターに寄り添い、呼吸するように自然にひとつの音色として重なり響きあう。まるで、ギターのなかで増幅した優しい古谷の声と、古谷の身体を介して響きに人の温もりをもったギターの音色が聴こえるよう。高校時代に結成した"CANCION"を2006年9月に休止し、「音楽を愛していたい」という真っ直ぐな想いを胸に、自分自身というこの世で一番近いパートナーと向き合い、精力的に作詞作曲続けてきた古谷。そんな風に音楽を愛し、弱さも強さも現実もありのままに受け止める古谷本人の優しさが伝わるような、"君への想い"が込められた楽曲は、どれもリスナーを淋しいままにすることなく、必ず寄り添っていてくれる。懐かしい大きなてのひらのような安心感で包んでくれる。彼が一人になって探し始めた音楽の形、それは大切な誰かを、あなたを包むものであり、本当のライバルである自分さえも包みこむことの出来る強さなのかもしれない。