諏訪根自子諏訪根自子の芸術

DISCOGRAPHY ディスコグラフィ

諏訪根自子

諏訪根自子の芸術

[ALBUM] 2013/03/20発売

諏訪根自子の芸術

COCQ-85013-4 ¥2,530 (税抜価格 ¥2,300)

CD2枚組

DISC 1

  • 1.ドヴォルザーク:ユーモレスク

  • 2.フリッツ・クライスラー:プニャーニの形式による前奏曲とアレグロ より アレグロ

  • 3.リース:ペルペテウム・モビール

  • 4.ゴダール:ジョスランの子守歌

  • 5.ドルドラ:スーヴニール

  • 6.フィオリロ:カプリス Op.3-28

  • 7.チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ

  • 8.マリー:金婚式

  • 9.ドリゴ:セレナード

  • 10.フォーレ:夢のあとに

  • 11.サラサーテ:ロマンサ・アンダルーサ

  • 12.キュイ:オリエンタル

  • 13.マスネ:タイスの瞑想曲

  • 14.サン=サーンス:白鳥

  • 15.シューベルト:セレナード

  • 16.バッハ:ガヴォット

  • 17.グラズノフ/クライスラー・編:セレナード・エスパニヨル

  • 18.ドリゴ:ヴァルス・ブルエット

  • 19.ドヴォルザーク/クライスラー・編:インディアン・ラメント

  • 20.田中穂積/山田耕筰・編:美しき天然

  • 21.バッハ=グノー:アヴェ・マリア

  • 22.パデレフスキー/クライスラー・編:メヌエット

DISC 2

  • 1.瀧廉太郎/山田耕筰・編:荒城の月

  • 2.グノー:セレナード

  • 3.シューマン:トロイメライ

  • 4.ファリャ:西班牙舞曲

  • 5.ドヴォルザーク:ユーモレスク

  • 6.ドルドラ:スーヴニール

  • 7.サラサーテ:マンサ・アンダルーサ

  • 8.キュイ:オリエンタル

  • 9.マスネ:タイスの瞑想曲

  • 10.サン=サーンス:白鳥

  • 11.シューベルト:セレナード

  • 12.バッハ:ガヴォット

  • 13.グラズノフ/クライスラー・編:セレナード・エスパニヨル

  • 14.ドリゴ:ヴァルス・ブルエット

  • 15.ドヴォルザーク/クライスラー・編:インディアン・ラメント

  • 16.田中穂積/山田耕筰・編:美しき天然

  • 17.瀧廉太郎/山田耕筰・編:荒城の月

  • 18.グノー:セレナード

  • 19.シューマン:トロイメライ

  • 20.ファリャ:西班牙舞曲

  • 21.グラズノフ/クライスラー・編:セレナーデ・エスパニヨル

  • 22.グラズノフ/クライスラー・編:セレナーデ・エスパニヨル

  • 23.グラズノフ/クライスラー・編:セレナーデ・エスパニヨル

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※歴史的録音のためお聴き苦しいところが多々あります。あらかじめご了承ください。

平成25年度(第68回)文化庁芸術祭参加(作品)

1933年〜1935年に録音されたコロムビア音源全26曲のコンプリート収録
DISC 1 全曲、DISC 2 No.1-4
※ピアノ伴奏:上田仁 [DISC 1:1-4]、ナデイダ・ロイヒテンベルク(SP盤ではナデイーネ・ロイヒテンベルヒと表記) [DISC 1:5-22 - DISC 2:1-4]
※曲順はSP発売順
※蓄音器によるSP盤再生音源使用
使用蓄音器:ビクター ビクトローラ・クレデンザ Victrola Credenza VE8-30X
大正14(1925)年〜昭和5(1930)年 米国製 [木製ホーン(途中まで金属製)]
音源提供金沢蓄音器館/クリストファ・N・野澤/田中隆雄

金属原盤がコロムビアに保存されている全音源16曲
DISC 2:5-20
※本編収録トラックと同一演奏、ライン録音

3台の蓄音器による同一SP音源聴き比べ
DISC 2:21-23 グラズノフ/クライスラー・編:セレナーデ・エスパニヨル
21. 使用蓄音器:ブランズウィック ヴァレンシア 大正14(1925)年頃 米国製 [木製ホーン]
22. 使用蓄音器:E.M.G. エキスパート・シニア 昭和10(1935)年 英国製 [紙製ホーン]
23. 使用蓄音器:イギリス・グラモフォン H.M.V. モデル194 昭和2(1927)年 英国製 [金属製ホーン]
※いずれも金沢蓄音器館所蔵(本編と同一のSP盤を再生し、マイクロフォンで録音)


日本人初の国際的ヴァイオリニスト、諏訪根自子(1920〜2012)。
彼女が天才少女と謳われた1930年代に、コロムビアに録音した音源の待望の初CD化です。
※3曲のみCOCQ-84696〔SP音源による〕伝説の名演奏家たち●日本人アーティスト編に既収録
コロムビアの専属アーティストであった1933年〜1935年に録音された、SP盤にして13枚分、26曲の全てがSP盤の録音=発売日順に収録されており、多感な少女の著しい成長の過程を追体験できます。
これら一連の録音の後、戦前のヨーロッパに留学、フルネ指揮コンセール・ラムルーやクナッパーツブッシュ指揮ベルリン・フィルなどと共演。終戦後も活躍を続けますが、60年代には公の場での演奏をほとんどせず、この美貌の名手の名前は伝説化しました。1983年に発表された深田祐介著「美貌なれ昭和―諏訪根自子と神風号の男たち」(文芸春秋社)に描かれ、後にそれがTV番組化もされたため記憶にある方も多いはずです。彼女が2012年3月に92歳で静かに世を去ったニュースは、各紙で取り上げられました。2月下旬には、初の本格的評伝『諏訪根自子 美貌のヴァイオリニスト その劇的生涯』(萩谷由喜子・著)が刊行される予定です。
復刻の音源は、SP盤の収集では世界有数の存在である金沢蓄音器館とクリストファ・N・野澤氏のコレクションによります。全26曲の半数を所蔵する金沢蓄音器館には全面的にご協力をいただき、良好な状態のSP盤を選盤し、最高級の蓄音器で再生したものをマイク録音しています。
一端針音のカーテンを潜り抜けると、そこでは年齢も美貌も忘れて、ただただ諏訪根自子の音楽の気高さだけに心を打たれることになり、天才という形容がいかにも浮薄に感じられるようになることでしょう。美貌なのは容姿ではなく、彼女の奏でる音楽なのです。