すごいものを見てしまった・・。
終演後、しばし茫然となりながら、つぶやいてしまいました。
すべてのミュージック・マンへ、
そして、その先にいるすべてのミュージック・ラヴァーたちへ、
このライヴは届けなければならない。
CONCERT TOUR 2014、始動。
東京・東大和で幕を開けたツアー初日、そこには純度100%、
なんの雑じり気もない、一人の女性の姿、そして歌がありました。
上間綾乃とは? 上間綾乃の音楽とは?
デビュー以来何度となく繰り返されてきた問い。
その問いへの応答として出てくるキーワード。
沖縄、日本、J−POP、民謡、歌謡曲、過去、現在、未来・・・
この2014年のライヴでは、一見混じり合わないそんなキーワードのそれぞれが、
おのおのの色を保ちながら、七色の虹のようなひとつの美しい姿へと昇華していく。
これだけは断言できる。この歌は、彼女にしか歌えない。
どこの何でもなく、どこの誰でもない、これがまぎれも無い、いまの上間綾乃。
そして、どこのジャンルにも回収されない−−新たな次元の高みへ。
デビューの時よりも、2013年《ニライカナイ》ツアーの時よりも、
格段に進化している上間綾乃の姿がそこにありました。
LIVE=生の躍動であることを心底感じるステージ。
ホールの大きな空間で、喜びや悲しみ、慈しみ、思いやり、孤独、失った愛する人への思慕・・・。
人が人生の中で覚える感情の移ろいを、たった2時間の凝縮された時の中で表現しきる。これはすごいステージです。
ツアーは残り2カ所。
必見です!!
(2014/9/1掲載)