詩(うた)無きメロディーに宿る歌声
クラシック新時代の響きがここに
クラシック・サクソフォン界において若手ナンバー1でありながら、『題名のない音楽会』『報道ステーション』などのメディアにも多く出演しクラシック界に留まらず大きな注目が集まっている上野耕平。
2014年のデビューアルバム「アドルフに告ぐ」ではクラシック・サクソフォンのオリジナル曲に真っ向に挑み、クラシック界、サクソフォン界への名刺代わりとなる話題の1枚となりました。そのデビューから2年、数々の大きなステージに立ち音楽性にも磨きがかかった第2弾のアルバムは、クラシックの美しいメロディーを上野の音色と歌心、そして超絶技巧で臨み、より幅広い層に聴いてもらえるアルバムとなります。
オーケストラ曲で極端に取り上げられることの少ないサクソフォンですが、上野は幼少時からオーケストラ曲「ダッタン人の踊り」や「1812年」などに強く影響を受けており、元来好きなオーケストラ曲を、サクソフォンという無限の可能性を秘めた、表現力豊かで音色の幅が広い楽器だからこそ出来る挑戦をします。
管弦楽曲、オペラをサクソフォンとピアノのためにアレンジし、前作ではクラシック・サクソフォンプレイヤーとしての存在感を示したが、今作では、旋律の美しい曲をうっとりと聴かせ、高度な技術を駆使し、一人のエンターテイナーとしてクラシック新時代の響きを生み出します。
有名なオペラ《カルメン》を題材にした「カルメン・ファンタジー」をサクソフォンに置き換えて使うのではなく、一からアレンジし、構築します。上野が隠れた名曲と絶賛している「ホヴァンシチナ」も上野耕平用にアレンジ。機能性に優れた聴きやすい楽器だからこそ、純粋に旋律の美しさや演奏者の歌を堪能できるアレンジに仕上げています。
ピアニストは、芸大作曲科を経て、今年ピアノ科に入学し直した山中惇史。レコーディングホールは、昨年ギネスに「最大の木造コンサートホール」として認定された山形県南陽市文化会館にて。
★収録内容は
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