ワールドスタンダード(WORLD STANDARD)

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ALBUM2008/10/22Release

花音(カノン) Canon

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1.雪の翼 Snow Wings SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
2.奇蹟の丘 Miracle Hill SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
3.輝く水 Glittering Water SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
4.親愛なる日記 Precious Diary SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
5.花音 Canon SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
6.輝く陽 Glittering Sunshine SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
7.魔法 Magic SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
8.黙って愛して Love me silently SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
9.アーユルヴェーダ Aayurveda SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC
10.親愛なる日記 II Precious Diary II SOUND:MEDIAファイルSOUND:REALファイル            DOWNLOAD:PC

Produced by 鈴木惣一朗

2/5 作曲 鈴木惣一朗
9 作曲 細野晴臣
1/3/6/7 作曲 鈴木惣一朗&影山敏彦&吉野友加
4/10 作曲 ニコラ・ピオヴァーニ
8 作曲 カルロ・ルスティケッリ


●鈴木惣一朗率いるワールドスタンダード、4年ぶりの新作完成。
日本のポップ・シーンの良心が大勢の仲間たちと作り上げた、新しくもやさしくムーディーなサウンド。
アートワークは大人気コンピ『リンゴの子守唄』シリーズでもタッグを組んだ“100%ORANGE”が担当!

●『ふた昔前に始まったデイジーワールドだが、ここに来てまた初期頃の活気を感じている。ワールドスタンダードは見事な成果を生んだ「ディスカヴァー・アメリカ三部作」を経て、今その豊かな経験に裏打ちされた瑞々しさ、軽やかさを手に入れた。音楽を愛して止まない者たちからのプレゼントだ。』(細野晴臣)


タイトル「花音(カノン)」の3つの意味
・蓮の花の開く音、「花音(かのん)」という響き
・花の音というコンセプト
・カノン形式の曲調

Artwork:about 100%ORNAGE
及川賢治と竹内繭子の二人組。1996年頃から活動を開始する。
ポスターなどのイラストレーションや、絵本、漫画、新潮文庫のYonda?CLUBなど、幅広く活動中。
鈴木惣一朗氏とは「りんごの子守唄」シリーズ(VideoArts Music)に続いて、再びのタッグとなる。


about『花音(カノン)』
「『花音』というアルバムタイトルは最初から決まっていました。この花は、渋い花じゃなくって明るい花のイメージなんです」
いままでのワールドスタンダード(以下ワルスタ)を知る人なら、この後に続く鈴木惣一朗の言葉を、意外に思うかもしれない。
「ここ一年ほどガーデニングにハマっていて……。あちこちに馴染みの園芸店ができたくらい。渋谷に出かけても、レコード屋さんに寄らずに花屋さんで鉢植えを見て帰ったり(笑)。生活の中での大きな変化といえますね」
ガーデニングを楽しむ境地はアルバムタイトルだけでなく、いろいろな面に影響しているらしい。たとえば、いままでワルスタのアルバムは、いわゆる自宅録音でやってきたが、今回はセッションぽく録ったという。具体的には、ひとつのブースにメンバー全員(総勢12名)が楽器を持って入り、一気に録音するスタイル。当然、ミスや録音の偏りも生じてしまう。
「自宅録音は一人でやるから、(音楽を)自分の思い通りの姿に限りなく近づけようというところがあるんです。そこで『完璧』を突き詰めていく苦しさも生まれる。一方、今回のようにみんな一斉に録音すると、当然思うようにはいかない。でも、いまのぼくは思うようになることを求めていないから、それも心地よい――むしろ、思うようにいかないことが面白くなってきたんです」
「若いときって、何でも自分の思うようにしたい、自分の力を試したい、思い通りに形になったものを見てみたいという気持ちが強いのね。でも、その結果を見て楽しいかというと、案外楽しくなかったりして……」
「ガーデニングの面白さって、自分の思うようにならないところだと思う。可愛がっていても、死ぬ、枯れる。もし、思い通りに育ったり咲いたりしたら、ぼくはすぐに飽きちゃうでしょうね。意外なことでうまくいかなかったり、意外なものがきれいに咲いたりするのがいいんです」
レコーディングにかけたのは4日間、ほぼ40時間で録り終えた。
「これって自分では最短記録なんですよ。もともとは1枚のアルバムに400時間くらいかけていたから、約10分の1(笑)。鮮度がなくなるから、どの曲も3テイクしかやらない。そうすると、誰かが間違えたり、ノイズが入ったりするんですけど、演奏の感じがよければ、楽しくて雰囲気がよければいいと思って……。あまり固執しないように、自分が重くならないように、と心がけました――これは40代後半の心境ですね」
「7,8年前までは、どのくらいスゴイ音楽がつくれるのかな、などと考えていたけれど、あんまりスゴくなくてもいいや、スゴくってもみんなが楽しくなければつくってもしようがないか、という感じに変わってきました。このアルバムも、構築してつくりあげるというよりは、ちょっと綻びがあったり、転んでいたりしてもいいんじゃないかという境地でつくったんですよ」
そんな「軽さ」のおかげか、耳にすっとなじむ親しみやすいアルバムに仕上がっている。
今回は、「非アメリカ」がアルバムテーマのひとつだという。ワルスタと言えば、アメリカ音楽への愛や傾倒を強く感じさせる作品が多かったけれど……。
「2001年9・11の同時多発テロ以降、僕の中でアメリカに対する思いが複雑になってしまって……。そのうちにいろいろなことがきっかけで、10代から20代にかけてよく観ていたイタリアやフランスの映画をまた観はじめたんです。実はそうした映画音楽が僕がワルスタを始めたときの基盤となっていたのに、アメリカの真髄に没入するために、その後そっちには敢えて蓋をしていたところがあったんですね。で、今度のアルバムは非アメリカにシフトを変えたのだからと、昔の名画から『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ライフ・イズ・ビューティフル』までいろいろ観ました。そうすると、昔と違ってベタな映画にもちゃんと泣けるようになっていたんです」
「子どもの頃、ラジオからはまだフェリーニの『道』のテーマ曲などが流れていたんです。まさに『ALWAYS三丁目の夕日』の世界。今回収録した〈黙って愛して〉(『イタリア式離婚狂騒曲』サントラより)なども、そうやって耳にしていた。湿度と愁いのある、いい音楽ですよね。ただ、80年代以降の日本ではそういうベタな感じを『ダサい』『クラい』と嫌う傾向が強かった。最近になって、ようやくまたそういうものにちゃんと泣けたり笑えたりできるようになってきた気がします。もちろん、ベタなものを観たり聴いたりすれば、自分が深く傷つくリスクもある。でも、暗くなることも大事なんです。暗くなったあとには希望が待っているから」
非アメリカをテーマに、そんな湿度のあるアルバムをつくろうとしたら、「短調」がキーワードになった。
「このアルバムでは悲しい曲はあくまで悲しく、短調をストレートに演奏してるんです。はっきり言えば、ベタな悲しい音楽。これを聴いて、泣けないでがんばってる人たちにも泣いちゃってほしい。その涙は決してネガティヴなものじゃないし、そこを通過すれば元気になれるから。そのためにジャケットのイラストもかわいく明るいものにしてもらったんですよ。ぜひとも、明るい気持ちで短調の音楽を聴いてほしいんです」
2008年にワールドスタンダードが到達した、ほどよい気楽さ、そして悲しみの向こうにある明るさ。それがどんな花を咲かせるのかは、アルバムを聴いてのお楽しみ!
(山本淑子/インタビュアー)

花音(カノン) Canon

COCP-35205
¥2,625(税込)

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