マズイ! 今後、自分らがジャケ考えるような時は絶対この本を参考にしちゃう! 何時間眺めてても飽きない、楽しくも業の深い、名著の誕生だと思います。集めてくれてありがとう。
■宇多丸(Rhymester)
極めて優秀なアートディレクターが重度の音楽マニアであること。
その人物がメガトン級のレコード・コレクターであること。
その人物が実は、世界中にコアなマニアがいる著名なミュージシャンであったり、
なんともエロい写真集を何冊も出しているフォトグラファーであること。
そんな人物が、よりにもよって二人で、レコードジャケットのヴィジュアルブックを出版すること。
レコードジャケットの書籍というのは世界的にもほとんど存在しない。 巷にある多くのジャケ本は、実は、グラフィックデザインや音楽の本であって、レコジャケの本ではないのだ。
ここに列挙した事例は、実はそうとう奇跡的な事柄ばかりだと思うのだが、なんと、そのすべてを満たした書物が唐突に出版されることになった。
小西さん、常盤さん、ありがとう。これから毎日、チビチビ飲みながら楽しませていただきます。
■伊藤弘(GROOVISIONS)
もうずいぶん前に「ジャケットがたくさん載ってる本が好きなのかも」と小西さんに話したら、僕以上の熱量で強く肯定してくれたことがありましたが、遂に自ら作ってしまったというわけですね。最近、遅ればせながら「レディメイド・マガジン」を見たときも思ったのですが、小西さんがある納得の行かない、あるいは歓迎しない状況や傾向に対して、何かに突き動かされるように強いメッセージを発する(行動を起こす)ときの姿はカッコ良いと思います。この本にもそれに近いものを感じました。 というような推薦コメントを考えていたのですが、これはもう少し無邪気な本のようですね。献本されてまず目に入った帯原稿が(少なくとも僕から見ると)最悪で、たじろぎながら中身の方は、とページを繰ってみると、なんだ、意外と知ってるレコードが多いな、なんて。でもどんどん 知らないレコードが増えていく。わかった、これは音楽ではなくジャケットの本なのですね。いや、ジャケットの本なのにレコードへの愛があふれでるぐらい伝わってくる本、と言うべきだ。 バイヤーズ・ガイド、つまり実用書ではないところに意味があるのだろう。この本を見た自称DJ諸君が、使えないだとか、内容がわからないなどと言うのは的外れなことだ。同時に、小西さんと常盤くんは、この本をもう2年早く作ってほしかった、と口惜しく思ったりもした。ただ何となく。 小西さんにはこれをライフワークにしてもらって、次はヤマカズさん(僕にとって山本ムーグ氏は、90年代初頭に大きな影響を受けた、小西さんと常盤くんを結ぶプレ渋谷系最重要人物だ)やグルビの伊藤さんと作ってほしい。こういう本はたくさん出してこそ意義が生まれるのだから。レコードが好きで、デザインが好きで、コンセプチュアルなものが好きなら、当然すべて買い揃えなければならない。 そして常盤くん、僕の女友だちがこぞって絶賛する、男の絶妙な香水の付け方を教えてくれる本を、YOUにはぜひ作ってもらいたいなあ。ひとつよろしくです!
■橋本徹(SUBURBIA)