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クレオパトラ
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解説
アニメラマ第2弾は「世界三大美女」の一人、クレオパトラが主人公。当時の新聞広告には、彼女のセクシーさが売りという意味で「とうとう…脱がしてしまいました」のコピーが添えられていました。キャラクターデザインは「ヒゲとボイン」や「仙人部落」等で知られる大人漫画の代表的作家、小島功が担当。 彼の手によるクレオパトラのプロボーションは、実に素晴らしいものです。
物語的には史実をベースに、数奇な運命をたどったクレオパトラの半生を描いたものですが、全編に渡って手塚治虫らしいやお遊びが次々と繰り出される、バラエティショウ仕立ての楽しい作品となっています。主人公のクレオパトラからして、元々は醜い女であったが整形手術で美女に生まれ変わったというとんでもない設定ですし、何と「サザエさん」「カムイ外伝」「ハレンチ学園」と、当時の人気漫画キャラクターが友情出演!ローマ凱旋シーンではピカソやゴッホといった古今東西の名画が次々と登場し、シーザー暗殺シーンは「忠臣蔵」の松の廊下のパロディです。TV番組「ゲバゲバ90分」で人気を博していたハナ肇が出演しており、当時の流行語の「あっと驚くタメゴロー」を披露するという悪ノリぶり。
実はSF仕立ての筋立てにもなっており、映画の最初と最後に未来世界が出てくるのですが、そこで、前代未聞の変わった手法が使われています。まあ、それがどんなものなのかは本編を観てからのお楽しみという事で。


ストーリー
人間が宇宙に乗り出している21世紀、パサトリネ星の住人達が地球に対して「クレオパトラ計画」を企んでいる事が判明。その計画の真相を探るため、3人の未来人の精神が、クレオパトラが生きていた紀元前50年のエジプトに転送された。当時、エジプトは、ローマ軍の侵略を受けており、醜い女であったクレオパトラは、シーザーを陥落させるために整形手術を受けて、絶世の美女となった。シーザーの死後、次のローマの司令官アントニウスがエジプトを襲い、クレオパトラは彼も虜にする。だが、1人の女としての幸せを望むようになった彼女は……。


スタッフ
原案構成/手塚治虫 製作/米山安彦 監督/手塚治虫、山本暎一 脚本/里吉しげみ 考証/カセム アリ キャラクターデザイン/小島功 作画/中村和子、波多正美、赤堀幹治、上口照人、杉井ギサブロー、島村達雄、古沢日出夫、木下蓮三 美術/伊藤主計 音響/田代敦巳 音楽/冨田勲 声の出演/中山千夏、ハナ肇、なべおさみ、吉村実子、加藤芳郎、阿部進、柳家つばめ、初井言栄、野沢那智、塚本信夫、入江洋佑、今井和子

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