1.LUSH LIFE
ビリー・ストレイホーンの音楽の世界は夢みたい。Lush Lifeを書いたとき、彼はたったの17才だったんですって。この多面的な詩の世界が私は大好きなの。ジャズ・スタンダードの中でも、最も好きな曲のひとつね。
2.MONDAY DATE
これは1928年にルイ・アームストロングとアール・ハインズでヒットしたジャズ史上でも初期の曲。通常はトラディショナルなジャズ・バージョンでしか演奏されないんだけど、私たちはちょっと遊んでみました。それでも、いい曲だから見事!
3.YOU'RE MY THRILL
2001年にシャーリー・ホーンがすばらしいバージョンを録音しているんだけど、それを聴いてからずっと忘れられなかったの。だから、どうしても自分で歌ってみたくて…私なりの解釈で、ね。今回は、ブッチ・レイシーが私のためだけにまったく違うアレンジをやってくれたわ。シャーリー・ホーンとブッチに、私の願いを叶えてくれて、本当にありがとうと言いたいわ。
4.VELVET
1995年の私の初のソロ・アルバム Cinematic のために、デンマークのジャズ・ドラマー、トーマス・ブラックマンと一緒にこの曲を作り、エレクトロニック・バージョンを録音したの。それをライブなアコースティック・ライナップで録音してみたいというのは、ずっと私の希望だったの。
5.TENDERLY
16才の頃、ジャズ・トリオと一緒にこのTenderlyは歌っていたんだけど、それ以来ずっと私の定番になっている曲。機会があればレコーディングしてみたいとずっと思っていたの。
6.LIBERTANGO
私のバンドには、すばらしいイタリアンのバンデオン奏者がいるの。だから、ピアゾラのLibertangoをレコーディングするのは、私たちにとってごく自然なことだったわ。私たちのコンサートのハイライトのひとつです。
7.MADE IN EUROPE
私のために、私を題材にして書かれた曲で、1995年に初めてレコーディングしたもの。でもなぜか私は、ブッチ・レイシーのドラマティックなアレンジが恋しくて仕方なかったの。それが今初めて、実現してやっと思いが叶った感じ!
8.MOTHER EARTH
すべてのポピュラー・ミュージックの根底にはブルースが流れていると思うの。Mother Earth は力強くて、ユーモアもある歌詞の代表的なものね。オリジナルは1950年にピアニストでボーカリストのメンフィス・スリムによって録音されたもの。
9.LAZY AFTERNOON
のんびりした昼下がり、それに勝るものなんてあるかしら?この曲は、そんなひとときのムードをみごとに表現してくれていると思うの。自分自身の内面を見つめ、落ち着きと穏やかさを発見するの…
10.SOMEONE TO WATCH OVER ME
2004年に、デンマークのフレデリック皇太子と皇太子妃メアリーとのウェディング・パーティで歌わせてもらったのが、この曲。音楽史上、最も美しいラブ・ソングのひとつだと思うわ。皇太子夫妻に捧げます。
11.TO LAY ME DOWN
これは伝説のグレイトフル・デッドの曲。原曲を歌ったのは、ロックの大御所ジェリー・ガルシア。でも、原曲と私たちのバージョンがまったく違う仕上がりになっているのは、当然といえば当然のこと。
12.OM NATTEN
私のスウェーデン生まれで、スウェーデン語が母国語なの。スウェーデン語っていうのは、歌うのにとても適している言葉で、レパートリーにいつもスウェーデンの曲を2曲ほど入れておくことで、自分のルーツを忘れずにいたいなと、思っています。