CD番号/COCJ-31722

「元禄花見踊」
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三味線はおよそ1550〜60年ごろに南方から輸入されたと推定されている。はじめは盲人の検校たちがかかわり、琵琶の撥(ばち)からヒントを得て、今日のような撥になった。ごく初期の歌舞伎では使われていなかったが、およそ1620年ごろから歌舞伎音楽の楽器として用いられるようになり、18世紀になると歌舞伎音楽のもっとも重要な楽器となった。
とくに江戸歌舞伎では、舞踊のための長唄、所作事としての大薩摩、常磐津、富本、清元のほか、その後に歌舞伎と縁が切れた一中節、河東節、宮薗節、新内節のほか、民間で歓迎された端唄、小唄、俗曲、また民謡などでも使われて、日本を代表する楽器となったが、別に歌舞伎の効果音楽として、他の楽器類と組み合わせても使われた。上方では義太夫節と地歌が発達して、ともに庶民に喜ばれた。
高価な三味線は紅木(こうき)棹、花梨(かりん)胴、象牙の撥などで、糸は絹糸、皮は猫または犬を用い、駒には象牙、鼈甲(べっこう)、水牛の角、骨、竹などさまざまな材料が使われる。大きさは棹の太さで細棹(長唄、河東など)、太棹(義太夫、津軽など)と、その中間の中棹(常磐津、清元、新内など)に分けられる。そのほか沖縄の三線(さんしん)、極めて細い棹の柳川三味線、ゴッタン(板三味線)、最近に考案された低音三味線などがある。
三味線は音の立ち上がりが早く、減衰が早い。湿度の高い日本ではその歯切れの良さが喜ばれたようであり、また相対音高の楽器なので、器用な日本人にもっとも適応した楽器になった。さらに棹を三つに分解する(三つ折れ)などして、運搬にも便利なように考案されている。

1. 歌舞伎〜だんまり〜
2. 大薩摩
3. 祭
4. 虫
5. 勧進帳
6. 越後獅子
7. 元禄花見踊
8. 狐火
9. 蘭蝶
10. ゆき
11. 津軽じょんがら節(旧節〜新節)
12. 深川節
13. 花風

(三味線)
芳村伊十七、岡安喜久次郎、松永忠五郎、岡安喜久三郎、杵屋五三郎、杵屋五三寿郎、杉浦弘和、鶴澤清治、富士松菊三郎、澤田勝秋、澤田勝司、澤田勝仁、豊寿、静子、他