原田忠幸と彼のグループ/プレイボーイのテーマ
TADAYUKI HARADA AND HIS GROUP / PLAYBOY'S THEME |
日本のバリトン・サックス第一人者、原田忠幸がタクト・レーベルに録音した、
クラブDJも御用達の最高にヒップなアルバム。
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COCB-53835
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- モンキーズのテーマ THEME FROM THE MONKEES
作曲:Tommy Boyce/Bobby Hart ♪media ♪real
- サニー SUNNY 作曲:Bobby Hebb
- シナモン・アンド・クローヴCINNAMON AND CLOVE 作曲:Johnny Mandel
- 青い影 A WHITER SHADE OF PALE 作曲:Keith Reid & Gary Brooker ♪media ♪real
- ザ・ルック・オブ・ラヴ THE LOOK OF LOVE
作曲:Hal David & Burt Bacharach
- ゴーイング・アウト・オブ・マイ・ヘッド GOIN’ OUT OF MY HEAD
作曲:Teddy Randazzo/Bobby Weinstein
- プレイボーイのテーマ PLAYBOY’S THEME 作曲:Cy Coleman ♪media ♪real
- コンスタント・レイン CONSTANT RAIN 作曲:Jorge Ben
- フォー・ミー FOR ME 作曲:Edu Lobo
- マーシー・マーシー MERCY, MERCY, MERCY 作曲:Josef Zawinul ♪media ♪real
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Personnel:
:原田忠幸(バリトン・サックス)、鈴木重男、岡崎広志(アルト・サックス、フルート)、三森一郎、金井陽一(テナー・サックス)、伏見哲夫、大久保計利(トランペット)、根本博史(フルート、バリトン・サックス)、今田勝、前田憲男(ビアノ)、滝本達郎(べ一ス)、猪俣猛(ドラムス)、中牟礼貞則(ギター)、瀬川養之助(パーカッション)ウィズ・ストリング・オーケストラ 前田憲男(編曲) 1968年5月1日、2日録音 レーベル:タクト(Takt Jazz)
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バリトン・サックスの原田忠幸が1968年のはじめに久しぶりにアメリカから帰国してタクト・レーベルに録音した、数少ないリーダー・アルバムの1枚。彼は日本で演奏していた時から我国におけるナンバー・ワンのバリトン・サックス奏者だったが、アメリカに渡り、一層そのプレイにみがきがかかった。プレイの表現に豊かさとニュアンスが加わり、幅が広がった。渡辺貞夫の場合と同じように、いい意味で演奏に柔軟さが生れたのである。アメリカでは60年代半ばからイージー・リスニングやポップ・ジャズが盛んになっており、原田忠幸はアメリカでの生活からそのセンスを学んで帰ってきた。アメリカ人はとにかく、ものごとをエンジョイしようという気持の強い国民である。そのため、ジャズでも一定の枠にとらわれず、まず楽しく演奏することを心がけ、それが現在のスムース・ジャズを生む結果にもなった。日本でもこの時期イージー・リスニング・ジャズを求める声が起っており、日本でのイージー・リスニングの演奏家としては、アメリカでそのセンスを十分に身につけてきた原田忠幸にまさる適任者はいない。モンキーズやボビー・ヘブ、プロコル・ハルム、バート・バカラックといったポピュラーな曲を素材にして、原田忠幸のバリトン・サックスはよく歌い、楽しい雰囲気を作り出している。そして、ストリング・オーケストラが甘いムードをかもし出し、日本で生れた初の本格的なイージー・リスニング・ジャズと呼ぶにふさわしい演奏となっている。イージー・リスニング・ジャズはけっしてムードミュージックではなく十分に音楽的鑑賞にたえられる内容をもった新しいジャズと呼ぶべきものであり、ジャズ・ファンがきいて満足を得られる演奏となっている。
(ライナー・ノートより) |
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