Newアルバム
スマイル -母を想う-
2015年4月22日発売 COCQ-85257 ¥2,800+税

  1. スマイル(チャールズ・チャップリン)
    WindowsMedia
  2. 夏の名残のバラ(ジョン・スティーヴンソン)
    WindowsMedia
  3. 星に願いを(リー・ハーライン)
    WindowsMedia
  4. シューベルトの子守歌(シューベルト)
    WindowsMedia
  5. モーツァルトの子守歌(フリース)
    WindowsMedia
  6. ブラームスの子守歌(ブラームス)
    WindowsMedia
  7. わが母の教えたまいし歌(ドヴォルザーク)
    WindowsMedia
  8. 明日!(R. シュトラウス)
    WindowsMedia
  9. クロリスに(アーン)
    WindowsMedia
  10. 主よ、みもとに近づかん(賛美歌)(ローウェル・メイスン)
    WindowsMedia
  11. 魂の歌(フェディコ・モンポウ)
    WindowsMedia
  12. 虹の彼方に(ハロルド・アーレン)
    WindowsMedia
  13. サウンド・オブ・ミュージック(リチャード・ロジャース)
    WindowsMedia
  14. K・セレナータ -音楽、あなたとともに-(幸田浩子&笑福亭笑瓶)
    WindowsMedia
  15. ユー・レイズ・ミー・アップ(ロルフ・ラヴランド)
    WindowsMedia
ボーナストラック
  1. テレビ東京開局50周年特別企画 ドラマスペシャル
    「永遠の0」挿入曲(ヴォカリーズ)(栗山和樹)
    WindowsMedia

♪ スマートフォンからの楽曲試聴はこちらから>>>

Movie

加藤昌則(編曲 [2,3,5,6,12-15]、ピアノ [1,2,4,7-9,12-15]、オルガン[6,10,11])
西江辰郎(ヴァイオリン [2,3,6,12-15]) 新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター
千葉清加(ヴァイオリン [3,6,12-15]) 日本フィルハーモニー交響楽団ゲスト・コンサートマスター
篠﨑友美(ヴィオラ [3,6,12-15]) 新日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者
川上徹(チェロ [3,6,12-15]) 新日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者
大萩康司(ギター) [5,14]

録音:[96kHz/24bit ハイレゾ録音]
1~15. 2014年12月15~17日、オリンパスホール八王子
16. 2014年12月20-22日、サウンドシティ・スタジオ

前作「ふるさと ~日本のうた」で、日本人の心のひだに分け入る深い歌唱を聴かせた幸田浩子が、この7枚目のアルバムでは、心の母である音楽に寄せる想いを、亡き実母への思慕に重ね、世界の宝玉歌を通して、ひたむきに、切々と歌い上げます。

曲のセレクションは、映画音楽、ミュージカル、子守歌、歌曲と、多岐に渡りますが、どれもが自身の掌中の珠として慈しんでいるものばかり。これまでで最もパーソナルな心情を綴ったアルバムになっています。

東京藝大の同級生である加藤昌則のインティメートな鍵盤楽器伴奏と達意の編曲、そして、最上級の弦楽やギターが至純のソプラノ・ヴォイスを優しく包み、いつまでも浸っていたくなるようなときを刻んでいます。

人気を博したレギュラー出演番組、NHK-FM「きままにクラシック」の中で、共にパーソナリティーを務めた笑福亭笑瓶とともに幸田自身が作詞・作曲した「K・セレナータ」はファン待望の録音です。

SMAILE -母を想う
幸田浩子

涙より微笑みのほうがずっとずっとすてきだよ、とチャップリンが優しく語りかけてくれるような、 大好きな曲“スマイル”
いつも母が歌ってくれた子守唄
今、一番行きたいところは? と母に聞くと、ザルツブルク!!と答えるほど大好きだった、その所以の“サウンドオブミュージック”
悲しいときにくりかえし、くりかえし聴いていた“クロリスに” 真摯に歌い続けていれば、このようにすばらしい作品に巡り合わせてもらえるのだなあ、と心から感じた”魂の歌“
声を合わせ母を送ってくださった、たくさんの方々の“主よ、みもとに近づかん”

日常の中にあふれるささやかな祈りのような、あなたは大丈夫…と優しく肩を撫でていてくれるような、そんな曲たちを集め、母への私のパーソナルな想いが、聴いてくださる皆さまそれぞれの想いと、どこかで繋がることができたら、とCDにいたしました。
加藤さんが、たくさんの想いをどーんと受け止めて、あたたかくきらきらしたピアノと包み込むオルガン演奏、そしてすてきな編曲をしてくださり、西江さん、千葉さん、篠﨑さん、川上さん、大萩さんの、優しく美しい、時に力強い響きとアンサンブルに包まれ、レコーディング中に幸せなエネルギーをたくさんいただきました。
ドラマ『永遠の0』の挿入歌、切なく愛に溢れた“ヴォカリーズ”も加えていただけることになりました。
このCDを聴いてくださる皆さま、そして携わってくださったすべての方々に感謝いたします。
そして、この歌たちが、あなたの涙と微笑みのそばにあり、あなたを優しく励ましてくれますように、と心から願っています。

 浩子さんと出会ったのは10年以上前、私がまだNHKにいた頃、オーストリア、ハンガリー、チェコを巡りながら生中継をする番組で共演したのがきっかけだ。その後ゆっくりと友情を育み、今ではまるで竹馬の友のように親しくなった。分野はまったく違えど、同じ“人前で表現をする”という職業人生を送る私たちは、仕事に対しての哲学や美学において共感するところがたくさんあった。根が真面目で少し不器用なところも似ていたのだろう。落ち込んだときは励ましあったり、仕事のアドバイスが必要なときは心からの進言をしあったりしながら、太い信頼関係を育んできた。もちろん仕事以外の、ひとりの女性としての胸のうちも互いに多々打ち明け、喜びや悲しみの涙もわかちあってきた。
 お母様のご病気のことも聞いていた。お別れが近いかもしれないことを予感しつつも、一緒に過ごせる時間を少しでも充実させようと、浩子さんは親孝行のアイデアを考えては実行に移し、気丈に振る舞っているように見えた。
 そんな折、新しいアルバム制作の話を聞いた。よくふたりで行くレストランで食事をしていたときのことだ。どんなテーマで行くべきか迷っていると言うのだ。
 この10年、私は浩子さんの歌がずっと好きだ。小鳥のさえずりのような華やかな高音、上品に語りかけてくるような中音、この数年素晴らしく充実してきた、温かく包容力のある低音。そして何よりも、彼女の歌には混ざり気のないダイアモンドのような、透明でピュアな力がある。駆け引きをしない。決して濁らない。今時珍しいくらい、どんなことであれひとつひとつ誠心誠意取り組む彼女らしい歌。人の気持ちを動かす歌だ。  お母様との近況を聞いたばかりだったからかもしれない。アルバムの話を聞いて真っ先に思ったのは、「浩子さんがいま歌いたい歌が聴きたい」ということだった。テーマや企画が先にあるのではない、素の浩子さんがいま、心から歌いたい歌が聴きたい。音楽の先生として長らく仕事をされてきたお母様は、浩子さんが音楽と共に生きる道の根源を作ってくれたのだと聞いたことがあった。お母様とは、きっと音の思い出もたくさんあるはずだ。そんなお母様を想うとき歌いたい歌、お母様に聴かせてあげたい曲や、忘れられない旋律を。
 お母様のことと向き合う彼女は、職業を超え、人生の不条理や人間の強さ弱さに悩み、葛藤し、それでも前向きに日々を歩もうとする、 ひとりの女性だ。このひとりの女性の個人的な思いが音楽に昇華されたとき、 どんなものよりも普遍的な音楽が生まれるのではないか。
 そんなある日のレストランでの会話の種が育って、生まれたのがこのアルバムだと言う。光栄なこと、この上ない。しかし、あの日話せてよかった、とアルバムを聴いてしみじみと思うのだ。
 このアルバムを手にした皆さん、これは、幸田浩子の高らかな“すっぴん宣言”であります。彼女はこれからも音楽の道のど真ん中を歩んでいくことでしょう。そのときに、人間まるごとかける覚悟で歌っていくという彼女なりの決意の表れなのではないかと、私は感じるのです。

フリーアナウンサー/エッセイスト
住吉美紀
Top