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前作の『21世紀~』は、プログレ5大バンド(キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、EL& P、イエス、ジェネシス)の代表作を収録したラインナップでファンを唸らせました。
今作は、それを更に深化させ、前作では取り組まなかった、プログレならではの大作イエスの「危機」、ピンク・フロイドの「原子心母」を中心に、プログレ5大バンドの壮大な組曲作品を収録し、他では聴くことのできない、深遠な世界を表現しています。さらに今作全体にひとつの大きな色合いを与えているのが、しんがりに収録された「ザ・ランド・オブ・ライジングサン」です。
ELPのメンバーであったキース・エマーソンが3.11の震災にショックを受けて作曲したというこの曲を、荒井はクァルテット・バージョンにアレンジしてここに収録。この作品によってアルバム全体の方向性が決まったという荒井氏。
これがあることで、すべてのプログレ名曲たちが違った意味を帯びてくるように思います。
震災を経て今なお「危機の時代」と言える現在、過去の名曲に埋め込まれたかつての「熱」が、新たにそしてアクチュアルに現出してくる様は、戦慄が走るほどです。
ロックをクラシックアレンジで。
そんなコンセプトのアルバムは数多ありますが、断言できるのは、このモルゴーアQによるプログレ・カヴァーは、ただのカヴァーアルバムとはまったく異なる核を持っているということ。
当代最高の技術をもった演奏家たちが、本気で演奏を繰り広げた時、そこで生まれる熱量は尋常ならざるものがあります。
長きにわたり聴き継がれてきた名曲群をカヴァーするのは並大抵のことではありませんが、モルゴーアはその並々ならぬ熱量をもって演奏を繰り広げることで、曲たちをリスペクトし、さらにはTransform-変容・昇華しているところがなにより凄みです。
愛の力は恐ろしい・・・その愛ゆえに曲に肉薄し、ついには突き破って新たな世界に突入しているかのようなイメージすら感じさせる、この熱情と愛情のエントロピー増大ぶり。
私たちはここに、新たなロックでもクラシックでもない、ネオ・プログレッシブ・ミュージックの誕生を聴くことができるでしょう。
その熱量はライヴでも完全放出! プログレナンバーを気合充分に演奏する様子をみて、曲が終わることにまるでロックコンサートのように観客が熱い拍手と歓声をあげることもしばしば。
お客さんの満足度もすこぶる高く、ネット上や口コミで評判が広がり、今ではチケットがソールドアウトすることも多いほど。
しかも、年齢層が高く渋い客層の多いクァルテットの演奏会では考えられないほど、若い世代のオーディエンスが急増しているのがポイント。
モルゴーアの演奏は世代を超えて支持を集め始めているのです。今作「原始心母の危機」発売記念コンサートは、東京・大阪・福島の三箇所。今回もヒートアップ必至です。
思い起こせば、モルゴーアQの『21世紀~』から遡ること1年前、ELPの名曲「タルカス」をフルオーケストラにアレンジした吉松隆編曲版『タルカス』をリリースしたときが始まりでした。
エレクトリックを使用したオリジナルの作品を、アコースティックの極地であるオーケストラで演奏する。
ならば、イラストで描かれた有名な『タルカス』のジャケットも、いっそのこと実写で作ってみようではないか。
そんなコンセプトでジャケット制作に注力したところ、プログレファンから熱狂的な反応をいただくことになりました。
やはりジャケットも作品の一部。
心技体という言葉がありますが、演奏・アートワーク・コンセプトが三位一体になればこそ、作品は羽ばたいていくものです。
それ以降、このプログレ×クラシックシリーズはジャケット制作にも並々ならぬパワーをかけて制作をしています。
今回のジャケットは、プログレの代表的なビジュアルとして定着している「原子心母」のジャケットを採用しようと即断。
編曲:荒井英治
Arrangement of all tracks: Eizi Arai
録音:2013年9月30日、2014年1月27日、2月7日、クレッセント・スタジオ
Recoeded on Sep. 30th, 2013 / Jan. 27th & Feb. 7th ,2014 at Crescente Studio
激賞を受けたプログレ・アルバム《21世紀の精神正常者たち》の衝撃から2年。
東日本大震災にショックを受けてキース・エマーソンが書き上げたピアノ小品の弦楽四重奏編曲を、キース本人から請われた荒井英治(第1ヴァイオリン)は、震災に伴う未曾有の人災と「原子心母」を、いつしか結び付け、その同一線上に「レッド」、「危機」を見ることで、本アルバムの方向性が決まったといいます。
荒井の見事な編曲&モルゴーア渾身の演奏は、前作を凌駕する程の集中力と高いテンション。
「音楽は現実からの逃避になってはならない。逆に立ち向かうべきことを教えてくれるのではないか。」(荒井英治)
ここ数年、プログレがキている。
第何次なのか知らないが、ブームと言っていいほど、新しい(つまり若い)リスナーを増やしているように見える。
その理由や背景については諸説あり、本題から逸れるのでここでは触れないが、日本における最近のプログレ人気を象徴する、あるいは後押しした作品の一つとして、弦楽四重奏団モルゴーア・クァルテットがちょうど2年前に発表したアルバム『21世紀の精神正常者たち』は外せないだろう。
プログレッシヴ・ロックの代名詞とも言うべきキング・クリムゾンのデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(69年)の収録曲「21世紀の精神異常者」や「クリムゾン・キングの宮殿」をはじめ、ピンク・フロイド、ELP(エマーソン、レイク&パーマー)、イエス、ジェネシスといった70年代プログレ・シーンを代表する人気バンドの楽曲を大真面目にカヴァしたこの作品は、プログレ・ファンだけでなくクラシック・ファンからも喝采を浴び、各種メディアで大きな話題となった。
モルゴーアの第一ヴァイオリン奏者にして、プログレ・カヴァ・ワークの全アレンジを担当している荒井英治(敬称略)に先日メイル取材した際、彼もこう答えてくれた。
「クラシック畑で仕事している人たち(演奏や評論)の中にも隠れプログレ・ファンが意外に多くいて、その人たちとの仲間意識も生まれた。
プログレがいかに影響力の強いカルチャーであったかと思い知らされた」。
元々プログレは、ことのほか日本人の気質に合う音楽である上、ショスタコーヴィチなど現代音楽を得意とするモルゴーアのシャープな演奏ということで、『21世紀の精神正常者たち』は予想以上に多くのリスナーを惹きつけたようだ。
そんな期待を背負って登場した続編。これがまた、前作以上の熱さなのである。タイトルやジャケット・デザインも含めて、更に大きな話題になることは必至だろう。
ではさっそく、収録曲を紹介していこう。なお、本文中での荒井の発言はすべて、件のメイル取材における回答からの引用である。
ちなみに昨年秋には、『レッド』リリース40周年記念として、『レッド』制作直前の74年全米ツアーのライヴ音源を集めた巨大ボックス・セット『ザ・ロード・トゥ・レッド』(ライヴCD20枚に『レッド』リマスター版や DVD オーディオなども加えた計24枚組)も発売された。そのツアー・ライヴ音源を通して聴くと、あの鋼鉄サウンドがどのように完成されていったのかがわかる。
「レッド」は、5拍子を重ねた変則的リズム構成が危機感を煽るイントロ部分に続き、大ナタで脳天を叩き割るようなフリップのギター・リフを特徴とするナンバーである。件の74年全米ツアー中の6月15日(ソルトレイク・シティ)公演のリハの最中にフリップがなにげに弾いたフレーズ(リフ)がこの曲の原型になったことをフリップは証言している。「キンクリ好きな人にこの曲を嫌いな人はいないでしょう。僕も初めて聴いた時からイチコロだった。シンプルでありながらまるごとキンクリ。この時期のシンボル的な曲ですね」という荒井の発言どおり、ここでのモルゴーアの演奏は、シンプルな構造の中から噴出する無情の剛毅さをしっかり表現しきっている。
現代音楽系の作曲家ロン・ギーシンの編曲でフル・オーケストラにコーラス隊、電子機器まで導入した壮大な原曲は LPのA面全体を使った、23分以上に及ぶ組曲だが、ここでは荒井の編曲により9分強にまとめられている。荒井はこう語る。「この曲が編曲に最も苦労した。完コピは始めから考えてなかったが、どのように料理するか……チェロの旋律は美しいので、それを軸に肉付けするのにかなり悩んだ。この曲を初めて聴いたのは中学生の時で、まずその長さが気に入った。マーラーが好きな時期だったので。とりとめのない展開に思えたけど、電子音楽風の部分は特に好きだった」。
ヒプノシスが制作した、牛の写真だけで文字が何も書かれていない特異なアルバム・ジャケットもこのアルバムの魅力の一つだが、モルゴーアのこの新作でもそのアイデアが踏襲されている。しかも「危機」にひっかけたのか、牛の上半身は骨だけだ。そこには福島の原発事故に対する荒井たちの思いも込められているように思える。シェーンベルクを思わせる不協和音が不気味なイントロ部分から、チェロの主題を軸にロマン派的重厚な響きが炸裂する中盤、そしてブルーノートを巧みに使った後半と、実に見事な編曲と演奏である。
最後に、今回カヴァ曲候補としてリストアップされていた他の曲も紹介しておこう。
メタリカ「ワン」、レッド・ツェッペリン「フォア・スティックス」、マハヴィシュヌ・オーケストラ「火の鳥」、マグマ「デ・フトゥーラ」、ディープ・パープル「ハイウェイ・スター」等々。
個人的には「火の鳥」と「デ・フトゥーラ」には特に期待したいところである。
2014年4月9日 松山晋也/MATSUYAMA Shinya
※LP『タルカス クラシック meets ロック~吉松隆』は、下記
“モルゴーア・クァルテット 『原子心母の危機』ジャケット写真ができるまで”
にて紹介しています
日本のオーケストラのトップ奏者で結成された弦楽四重奏団モルゴーア・クァルテットによる、プログレアルバム第2弾リリース。
そもそも、コロムビアのDENONレーベルにおいて、プログレッシブ・ロックをクラシックに変換する、というコンセプトのアルバムの端緒となったのは、2010年リリースの『タルカス』でした。ELPの名曲「タルカス」を日本が誇る作曲家 吉松隆さんが、20年をかけてフルオーケストラのスコアにアレンジした傑作をアルバム化した際に、ジャケットのアートワークもひとつのコンセプトを掲げました。
音楽が、「ロックバンド=エレクトリック → オーケストラ=アコースティック」への変換ということですから、アートワークもそれになぞらえるべき。そこで、『タルカス』の有名なジャケットに描かれている怪物「タルカス」のイラストを、あえて実写で作ってみようではないか、というアイディアに行き着いたわけです。
すぐさま、想像上の怪物「タルカス」のフィギュア化をクリエイターに依頼し、砂漠の背景へコラージュしました。(フィギュア制作:Ikuhiro Hagami)
その後、タルカスくんはコロムビア社内で、まるで神棚の本尊のように厳かに鎮座ましましていました。
しかし、2011年3月11日の震災で被害にあい、哀れにも耳やキャタピラの部分が破壊されてしまうという悲劇に襲われてしまいますが、それはまた別のお話。
プログレのクラシック化に際して、アートワークも「実体化」するというコンセプトはここに生まれ、次の作品へと受け継がれていくこととなったのです。
その第2弾として世に放たれたのが、2011年にリリースしたモルゴーア・クァルテットによるプログレアルバム第1弾「21世紀の精神正常者たち」でした。
あのあまりにも有名な、プログレの代名詞ともいえるキング・クリムゾン「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケットをいかに「実体化」するか。モルゴーアQの4人のメンバーの顔を写真で撮り、口腔、眼、鼻の穴、肌の質感、すべてを細かに調整し、重ね合わせて合成。もう見るのもイヤなほど長時間の極細かい作業を積み上げていき出来上がったのがこのジャケットでした。
まさにグロテスク。でも、タイトルにあるように「正常者」ですから、どことなく、目の視線や表情に、微妙に理性が宿っているようなところを狙ってみましたが、伝わるでしょうか。
いずれにせよ、このグロくて刺激的なこのジャケットはプログレファンのみならず、多くの音楽ファンの中で話題となったのでした。もちろん、肝心の音楽が熱くて刺激的なものであったからなればこそ。やはり、音楽自体とアートワークが一体化したときは、2倍3倍の相乗効果が生まれるものです。
そんな『21世紀の精神正常者たち』から3年。モルゴーアQプログレアルバム第2弾を熱望する声が日増しに大きくなり、リリースが決まりました。前回を凌駕するアートワークができるか、いささかプレッシャーを感じながらのスタートでした。
制作スタッフで話し合いが始まりました。第一弾の『21世紀の精神正常者たち』のジャケットに負けない訴求力を目指さなければなりません。今回収録されているプログレの名曲たちの中から、どのオリジナル・ジャケットを料理するか。悩む時間はさほど長くありませんでした。
私たちが「プログレ」と聞いたときにすぐさま思い浮かべるジャケットとして、『クリムゾン・キングの宮殿』と双璧をなすピンクフロイドの『原子心母』をモチーフにしよう、と。
さらに、今回は先んじて『原子心母の危機』というなかなかに骨太で不穏なタイトルが決まっていました。
未曾有の災害が起こったこの日本で、このタイトルを世に問う意味。そして、なによりヴァイオリン&編曲の荒井英治さんが前作のときから語っている、「いまこそ、音楽は癒しだけではなく、怒りや高ぶる感情を表現してもいいのではないか」という見識をどのようにアートワークでも落とし込んでいけるか。
単なるオリジナルの「パロディ」ではなく、パッと見たときに、名状しがたい、言葉にならない「表現」を見る人に伝達できないか。
そこで、生まれてきたコンセプトが、あまりにも有名な牛「ルルベル3世」の異名をもつこの牛を「骨」に変えるというアイディアでした。
オリジナルのジャケットも、よくよく考えてみれば面妖なアートワークなわけですが、2010年代にこのジャケットをどう換骨奪胎させるか。腕が鳴りました。
さあ、次のプロセスです。この半身溶解の牛をジャケットに落とし込むに際し、イラストとして書くのが良いのか、骨を撮影し実写化するのが良いか、様々な方法を想定しましたが、よりオリジナルの「原子心母」により近づけるためには、CG制作が良いのではないかという結論に。
まずはCGの材料となる骨の資料を準備しなければ。思い立ったが吉日で、すぐさま駆けつけたのが、牛好きのメッカ、牛マニアの聖地として知る人ぞ知る、岩手県奥州市の「牛の博物館」。
そこで牛の全身骨格をあらゆる角度から撮影しました。これにより、牛の骨格をリアルに追求することが可能になりました。ちなみに、この博物館では剥製や骨格の展示、また牛の生態や、牛に関わる世界の民族文化や食文化など、あらゆる情報を見ることができるので、この博物館を見た後では、大好きな焼肉の味もひとしおとなること必至。
撮ってきた写真資料を参考に、ついに骨のCGの制作を開始。ただ骨格をリアルにするだけではつまらない。やはりより本物のように見えるためには、影や質感の細かな調整が必要となります。(CG制作Digla,Inc.)
オリジナルの「ルルベル3世」を忠実に再現しておきたい。でも、生きた牛をそのまま撮影して再現しようとしても、当然ながら動いてしまうため同じアングルで収めるのは至難の業。
そこで、似ているカットを数点コラージュして作成しました。
牧場の背景に、骨のCGと牛の写真を合成。空や芝生の色によっても雰囲気が大きく変わります。
苦労して作り上げた半身溶解の牛の後ろに、空を配置してみます。しかし、どうにもしっくりこない。
Googleでオリジナルのジャケット写真を検索してみて気づいたことがあります。この背景の空や芝生の色、実はかなりばらつきがあるんです。おそらくリリースされた当時のものと、再発されたものでも違いがありますし、もっと言うと、中古で退色した古いLPのものなんかは、その退色した感じがそのまんまジャケットカラーのイメージになったりしているんですね。そう、あまりにクリアに再現すると、「なんかコレジャナイ」感じになってしまうのです。そこで、あえてエイジング=経年変化したようなテキスチャーを加えてみると…、コレですコレです。今の私たちにはドンピシャな感覚になってくれたのです。これは面白い現象でした。
スタッフはじめ、チームのこだわりもあって、刺激的なジャケットデザインが出来上がりました。
ここで目指したのは、独自性があるけど、やりすぎ感のない世界観。
あまりに強いオリジナルのジャケットがありますから、その世界観を壊さず、そこに現在ならではの完成と問題意識を付与することで、「怖さ」と「狂気」の世界が少しでもあぶりだされたら。
プログレ世代の皆さんに喜んでもらえて、女性や子どもたちに少しでも「恐怖」とただならぬ空気が伝わってくれたら本望です。
MORGAUA QUARTET(モルゴーア・クァルテット)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された 弦楽四重奏団。翌 '93年6月に第1回定期演奏会を開始。
'98年1月、第10回「村松賞」受賞。
2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
同年4月、第2ヴァイオリンを青木高志から戸澤哲夫に交代。
'03年6月の第19回定期演奏会でベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。
' 01年11月からは「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催公演で《モルゴーア・クァルテットショスタコーヴィチ・シリーズ》を5回に亘って行ない、'03年12月に2度目の完奏。
'05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン : 弦楽四重奏曲集》を発売。
'06年6月第25回定期演奏会でバルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。
同'06年9月には「トリトン・アーツ・ネットワーク」との共催でショスタコーヴィチ生誕100周年記念弦楽四重奏曲全曲演奏会を行ない、僅か3日間で全15曲を演奏し話題を呼んだ。
'08年11月、東京フィルハーモニー交響楽団 第761回サントリー定期シリーズにマルティヌー作曲「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」のソリストとして招聘され、弦楽四重奏団としての高いクオリティを評価された。
'09年1月の第30回定期演奏会でベートーヴェン中期弦楽四重奏曲を完奏。
'11年5月、2010年度「アリオン賞」受賞。
'12年6月、結成20周年記念ガラコンサート「20th Anniversary Morgaua Quartet GALA」を福島、東京、大阪で開催し、日本コロムビアからリリースした、全曲荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》の発売と共にボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。
モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は常に話題と熱狂を呼んでる。
「モルゴーア」はエスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。
荒井英治(第1ヴォイオリン、東京フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター)
戸澤哲夫(第2ヴォイオリン、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
小野富士(ヴィオラ、NHK 交響楽団次席奏者)
藤森亮一(チェロ、NHK 交響楽団首席奏者)