55歳の2人の身体を張った丁々発止のやり取りはまさに演劇史に残るドリームマッチ。
軽妙な台詞の応酬の先にある全く予期せぬ結末は、現代を見つめる野田の深い考察の表れ。
まさに日本演劇界トップのプラチナ舞台！
『ザ・キャラクター』『表に出ろいっ！』『南へ』
----『信じる』をテーマに、野田秀樹が描いた三部作のうちのひとつ。
信じるとは何なのか？これは一夜にして崩壊する家族の物語。
人間のレゾンデートル(＝存在理由)を思索する哲学という学問が廃れてしまった。
けれども、人間は何かしら生きる意味を見出さないと、生き難い。
その空白を埋めるために自らの趣味嗜好に過剰な価値を置く。
「はまる」という現象。何かにはまってないと生きてる気がしない。
換言すれば、偏愛。しかも、その歪みにも気付かない。疑うことすらない。
これはすでに信仰に近い、ただの趣味嗜好なのに。
アミューズメントパークを偏愛する父、アイドル系を偏愛する母、ファーストフードを偏愛する娘。
そんな3つの偏愛が混在する、鎖でつなぎ合わないと成立しないほど、バラバラな家庭の物語である。
作・演出：野田秀樹
出演：中村勘三郎、野田秀樹、(娘役Wキャスト)黒木華／太田緑ロランス
※2010年9月21日東京芸術劇場 小ホールにて収録
Wキャスト 豪華2枚組！
- ディスク1(本編約77分+特典約7分)
- 出演：中村勘三郎、野田秀樹、(娘役Wキャスト)黒木華
映像特典【稽古風景、インタビュー】：ある日の稽古場／「水を一杯、くれないか」／3人の家族、そして - ディスク2(本編約77分+特典約8分)
- 出演：中村勘三郎、野田秀樹、(娘役Wキャスト)太田緑ロランス
映像特典【稽古風景、インタビュー】：ある日の稽古場／娘役の二人／「表に出ろいっ！」が見えてきた／初日を終えて
★野田秀樹公式サイト「野田地図」http://www.nodamap.com/
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