<選考委員からのコメント>
・70年代当時に先進的であったがゆえに持ち上がった問題に対するソリューションを
自分たちで見出した。聴感上、明らかな効果を感じる。
・機械的なアップコンバートではなく、その音源ごとにエンジニアの手が加わるという
点がポイント。
・ハイレゾ時代に日の目を見なかったデジタルマスター音源に光が当たるチャンスと
なるかもしれませんね。
(月刊 HiVi 2016年2月号 より)
オーディオ、クラシック専門誌にも取り上げられ、好評を得ております。
・AV REVIEW 2016年1月号 (音元出版)
・レコード芸術 2016年1月号 (音楽出版社)
・Digi-Fi 21号 (ステレオサウンド社)
当社は、1972年に世界初の実用PCM録音機を開発しデジタル録音を開始して以来、
常にデジタル録音の最前線で高品質な録音に取り組んでまいりました。
デジタル録音スペックの向上に伴い、自社開発の機器設備の改良を積み重ね、
常に最新のフォーマットに対応、また、録音のみならずデジタル編集卓やCDマスタリング用の
波形編集機も開発し、高品質な音楽ソフトを数多く制作してまいりました。
当社のマスター音源アーカイブには、その時々の最先端技術により制作された多種多様な
フォーマットのデジタルマスター音源が大量に保有されております。
特にPCM初期の録音の中には、CD相当の録音スペックながら優れた録音と演奏による名盤が多数あります。
この度、アナログ/デジタル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、
再構築する技術「Overtone Reconstruction Technology(ORT)」を開発いたしました。
そして、この技術を用いて、貴重な音源をお客様に届けるべく、模索を重ねてきた結果誕生したのが、
「ORT MASTERING」です。
日本コロムビア・マスタリングスタジオが新たに導入した、「倍音再構築技術:ORT」を用いた新しいマスタリング手法です。
マスタリングエンジニアは、ORTの様々なパラメータを駆使して、楽音本来の豊かな音色やなめらかさ、そしてホールの響き感などを復活させていきます。この倍音再構築技術と、従来から導入されている“Master Sonic 64bit Processing”による高品質なマスタリング技術が組み合わさったものが、“ORT Mastering”です。“ORT Mastering” では、ORTによって得られた広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かし、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。
◆ マスタリングエンジニアによる繊細な倍音復元。
◆ 広いダイナミックレンジを最大限に活かす高品質マスタリング。
オリジナルマスター音源 (44.1kHz / 16bitのマスター)の周波数特性
ORT Mastering 後 (96kHz / 24bit にマスタリングしたもの)の周波数特性