瀬戸内寂聴　遺したい言葉商品情報

今、嘘のない自分を――。
生きること、愛すること、書くこと。

作家生活50年を迎える瀬戸内寂聴さんが自らの言葉で大切な想いを語ります。
生と死を見つめ、四季ごとに紡ぎだした、遺したい言葉がここにあります。

寂聴さんは50年にも及ぶ作家生活の中で、実生活の不倫や恋愛の葛藤を私小説に著し、たとえ偏見にさらされても、それをバネにするように書き続けてきました。ところが、いまだ衰えたことのない創作意欲に去年変化が現れたのです。28年ぶりとなる書き下ろしの新作小説『秘花』の執筆過程では、悩み苦しむ姿をさらけ出します。
やがて取材を続けていた私達に、寂聴さんから改めて撮影についての依頼がありました。
こうして、寂聴さんが言い遺しておきたいという言葉をカメラで記録し続けました。それは、日々老いと死と格闘するようにして、紡ぎ出された言葉でした。

■春の章　生きることは書くこと
■夏の章　愛する
■秋の章　別離
■冬の章　老いを書く
　NHKハイビジョン特集にて放送

私は、やがて、さして遠くない時に死ぬことは確実である。
今、私の意識のはっきりした段階で、嘘のない自分を、嘘のつけないテレビに収めておくのもいいかと思った。
そのため、同業でもなく、私の文学のファンでもない人に撮って貰おうと考えた。
-----瀬戸内寂聴


2007年作品　110分収録
片面1層，チャプター有，メニュー画面
カラー/16：9　LBビスタ
音声　ステレオ/ドルビーデジタル