赤道小町ドキッ/山下久美子
◎1980年に「バスルームより愛をこめて」でデビューした山下久美子の通算6枚目のシングルとして、82年4月にリリースされた作品。同年夏のカネボウ化粧品キャンペーン・イメージソングに起用され、彼女にとって初の大ヒットとなった(オリコン2位)。詩が先に出来上がっていたものの、レコーディング当日になっても曲が出来ず、スタジオの中で細野晴臣がベーシックな部分を作曲し、アレンジ担当の大村憲司とドラムで参加していた高橋幸宏がアイディアを出し合って完成させたというエピソードがある。
あふれる光の中で/トランザム
◎トランザムが77年7月にリリースした通算9枚目のシングルは、「MADE IN U.S.A.」と本曲のカップリングで、両作品共コカ・コーラのCMソングだった。レコード化されたのは実際にCMで用いられたテイクではなく、新たに録音し直したもの(本CDに収録したテイク)で、CMでは「Come on in Coke」と歌っている歌詩を「Come on in love」に替えて歌っている。トランザムはこの2曲以外にも、「カモン・イン」(76年)、「はだしで地球を駆けるのさ」(78年)といったコカ・コーラのCMキャンペーンソングを発表している。
キッスは目にして!/ザ・ヴィーナス
◎1959年にカテリ−ナ・ヴァレンテが歌ってヒットし、日本ではザ・ピーナッツによるカヴァーでお馴染みの「Tout L'amour (情熱の花)」同様に、ベートーヴェンの「エリーゼのために」を原曲とした作品で、81年カネボウ秋のキャンペーン・イメージソング。81年7月にリリースされたシングルは、オリコン4位まで昇るヒットを記録し、ザ・ヴィーナスの出世作となった。紅一点のヴォーカリスト「コニー」こと石川幸子はスクールメイツ出身で、伊藤蘭(キャンディーズ)と同期である。
いまの君はピカピカに光って/斉藤哲夫
◎ミノルタ(現コニカミノルタ)の一眼レフカメラ「X-7」のCMソングとして1980年に制作された作品で、CMに出演したデビュー間も無い宮崎美子のビキニ姿が話題となり、急遽レコード化が決定。サビの一節(いまの君はピカピカに光って〜)しかなかった原曲に、新たに歌詩(作詩はCMのキャッチコピーも手がけた糸井重里)とメロディー(作曲・鈴木慶一)を付け加え、80年6月にリリースされた。斎藤哲夫にとって唯一のオリコンTOP10内(9位)にランクされるヒットとなっている。
くちびるヌード/高見知佳
◎1978年に「シンデレラ」でデビューしたアイドル高見知佳の通算15枚目のシングルとして、84年2月にリリースされた作品。同年、資生堂春のキャンペーンソングに起用され、オリコン (第16位)にランクインするヒットとなった。当時、タイトルの「ヌード」と歌詩が問題となり、NHKでは放送禁止扱いになったという。作詩・作曲を手がけたシンガー・ソングライターのEPOも、アルバム『HI・TOUCH-HI・TECH』(84年)の中でセルフ・カヴァーしている。
勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜/牛若丸三郎太
◎「24時間戦えますか?」のキャッチコピーで一世を風靡した三共の栄養補給ドリンク「リゲイン」のCMで、出演者の時任三郎が牛若丸三郎太名義で歌う勇壮なCMソングは、バブル期の企業戦士たちの応援ソングとも言える歌詩が話題となり、89年11月にCD化。商品名入りCMソングとしては異例の60万枚を超えるセールスを記録する大ヒットとなった。90年には、高木完、K.U.D.O.などがリミックスを手がけたシングル「勇気のしるし〜リゲインのテーマ〜(鞍馬山クラブ・ミックス)」もリリースされている。
僕のサラダガール/ゴダイゴ
◎ミッキー吉野グループと、シンガー・ソングライターのタケカワユキヒデが合流して1975年12月に結成されたゴダイゴのデビュー曲で、76年4月にリリース(オリコン37位)。同年のカネボウ化粧品春のキャンペーンソングに起用された。本曲はCMで使用したヴァージョンの他、シングル・ヴァージョン、アルバム『CMグラフィティ』収録ヴァージョンの3種類の音源が存在するが、本CDで聴けるのはいちばん最初にレコーディングされたシングル・ヴァージョンである。
あなたを・もっと・知りたくて/薬師丸ひろ子
◎1985年、日本電信電話公社が民営化され誕生した新会社NTTのキャンペーンソング。松本隆(作詩)・筒美京平(作曲)のヒットメイカー・コンビによる書き下ろし作品で、薬師丸ひろ子の通算5枚目のシングルとして85年7月にリリース。オリコン第2位にランクされる大ヒットとなった。「角川三人娘」の長女として、それまで主演映画の主題歌を歌ってヒットさせていた薬師丸にとって、初の映画タイアップではないシングル曲でもある。
Dream with you/財津和夫
◎1984年から活動停止状態だったチューリップが正式解散表明した後、財津和夫の実質上初のソロ・シングル(財津和夫名義としては通算8枚目)として、90年6月にリリースされた作品(カップリング曲は、チューリップ時代の名曲「青春の影」のセルフ・リメイク)。
当時人気急上昇中の女優・山口智子が出演して話題を呼んだトヨタ・ニュー・カリーナ(20周年記念モデル)のCMに起用され、オリコン第38位にランクされた。
ウイスキーがお好きでしょ/石川さゆり
◎サントリーのウイスキー「サントリークレスト12年」のCMソングとして制作され、石川さゆりが「SAYURI」名義で歌い、90年〜91年にかけて放送された。91年2月に石川さゆり通算55枚目のシングルとして、SAYURI名義でリリースされている。07年からサントリー角瓶のCMソングとしてリバイバル。以後、現在に至るまで同商品のCMで流れており、09〜10年3月まではゴスペラーズによるアカペラ・ヴァージョン、10年4月からは竹内まりやのヴァージョンが使用されている。
サクセス/宇崎竜童
◎ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの通算9枚目のシングルとして、77年3月にリリースされた作品。資生堂のサマー・キャンペーンソングに起用され、オリコン第2位まで昇る大ヒットとなった。本CDには、宇崎竜童が02年に発表したセルフ・リメイク・ヴァージョンが収録されている。ツッパリ・イメージのロック・バンドの起用に、当初は資生堂上層部からの反対も強かったらしいが、文字通り「サクセス」の“成功”によって、資生堂は翌78年のサマー・キャンペーンに矢沢永吉の「時間よ止まれ」を起用し、大ヒットさせるのである。
家をつくるなら/加藤和彦
◎ナショナル住宅(現パナホーム)のCMソングとして71年から現在に至るまで、オリジナルの加藤和彦に始まり、いわぶちかつひこ、ブレッド&バター等、様々なアーティストたちによって歌い継がれている名曲。加藤和彦は71年10月発売の2ndソロ・アルバム『スーパー・ガス』の中で初めてレコード化した。作詩を手がけたのは、フォークル時代から「帰ってきたヨッパライ」「イムジン河」などの詩を提供してきた松山猛。フラット・マンドリンを弾いているのは西岡たかしである。
まけないで…片想い/島田奈美
◎86年に「ガラスの幻想曲」でデビューしたアイドル島田奈美の2ndシングルとして、86年8月にリリースされた作品。日本ヴィックス(現P&G)のニキビ治療薬「クレアラシル」のCMイメージソングに起用され、本人もCMに出演している。2001年には、アニメ『SAMURAI GIRLリアルバウトハイスクール』のエンディングテーマ曲として、声優の野川さくらによるカヴァー・ヴァージョンが制作されている。現在、島田奈美は本名の島田奈央子で、音楽ライター、ラジオパーソナリティとして活躍中。
い・け・な・いルージュマジック/忌野清志郎+坂本龍一
◎RCサクセションが大ブレイク中の82年2月にリリースされた忌野清志郎と坂本龍一(当時YMO)の共演作品。資生堂82年春のキャンペーンソングに起用され、見事オリコンNo.1ヒットとなった。忌野の盟友でRCサクセションのギタリストでもあった仲井戸麗市も、「井戸端矮鶏」名義でレコーディングに参加している。PVでは派手なメイクをした忌野と坂本がキスをするといショッキングなシーンもあって話題を呼んだ。
スウィート・ソウル・レヴュー/ピチカート・ファイヴ
◎90年に田島貴男に代わって野宮真貴を三代目ヴォーカリストとして迎え、所属レコード会社も日本コロムビアに移ったピチカート・ファイヴの移籍第1弾アルバム『ボサノヴァ2001』からの先行シングル・カットとして、93年4月にリリースされた作品。カネボウ化粧品「REVUE」シリーズ春のキャンペーンソングに起用され、それまで一部の音楽ファンだけの間で有名だった彼らの存在を、一躍世間一般に知らしめた出世作となった。
マイ・ベター・ライフ/尾崎紀世彦
◎「また逢う日まで」(71年)の大ヒットで知られる尾崎紀世彦の通算18枚目のシングルとして、79年10月にリリースされた作品。三菱重工「ビーバーエアコン」のキャンペーンソングに起用され、オリコン48位にランクされた。
たらこ・たらこ・たらこ/キグルミ
◎たらこの着ぐるみを着たキューピー人形が行進する映像で知られるキユーピー「あえるパスタソースたらこ」のCMは、04年に放送開始後、その耳に残る印象的な歌も話題を呼び、06年9月、オーディションにより結成されたレナとハルカの二人組ユニット「キグルミ」が歌ってCD化。オリコン2位まで昇る大ヒットとなり、第48回レコード大賞特別賞を受賞した。キグルミは現在も活動中。
ハピネス(日本語)/タケカワユキヒデ
◎「ガンダーラ」「モンキー・マジック」「ビューティフル・ネーム」と立て続けにヒットを放っていたゴダイゴ全盛期の79年5月に、タケカワユキヒデがリリースしたソロ・シングル曲。サントリー・ビールのCMソングに起用され、オリコン11位にランクされた。もともとタケカワのデビュー・アルバム『走り去るロマン』(74年)収録の「ぼくらのしあわせ」に日本語詩を付けて、ゴダイゴの演奏でリメイクしたものである。なお、CMで使用されたヴァージョンはサビ部分も日本語で歌われていた。
揺れるまなざし/小椋 佳
◎小椋佳の通算16枚目のシングルとして、76年7月にリリースされた作品。のちに女優として活躍する真行寺君枝(当時16歳)の本格的デビューとなった資生堂76年秋のキャンペーンのイメージソングとして起用され、オリコン5位まで昇るヒットとなった。
SWEET MEMORIES/松田聖子
◎83年8月にリリースされた松田聖子の通算14枚目のシングル「ガラスの林檎」(オリコンNo.1ヒット)のB面収録曲だったが、サントリーCANビールのCMに使用されて話題となった。当初、CM映像自体には松田聖子の名をクレジットしていなかったため、歌手が誰なのか問い合わせがサントリーに殺到したという。CMに登場するペンギンのアニメ・キャラクターも人気を集め、85年に劇場用アニメ『ペンギンズ・メモリー幸福物語』が制作されている。
ベイビィ・ポータブル・ロック/ピチカート・ファイヴ
◎日産自動車「ミストラル」のCMソング。ピチカート・ファイヴの通算10枚目のシングル(コロムビア移籍後7枚目)として、96年3月にリリースされた(オリコン19位)。曲名と連動してシングルの発売に合わせ、当時コロムビア音響部門(現・デノン)から、隠れた人気商品だったアナログ・ポータブル・プレイヤーの「ピチカート・ファイヴ・モデル」も限定発売されている。
め組のひと/ラッツ&スター
◎ファッション・ブランド「CHANEL」からの抗議に対応して、83年にシャネルズから「ラッツ&スター」とグループ名を変えた彼らの初シングル(シャネルズ時代から10枚目)となった作品で、同年4月にリリース。資生堂83年夏のキャンペーンソングに起用され、見事オリコンNo.1に輝く大ヒットとなった。
スプリンター・リフトバック/ゴダイゴ
◎トヨタ自動車「スプリンター・リフトパックのCMソング。もともとゴダイゴ結成前にタケカワユキヒデが依頼されて制作した作品で、CMで使用したヴァージョン以外に、トヨタの販促用非売品シングル・ヴァージョンなど、数種類の音源が存在する。本CDで聴けるのは、78年1月にリリースされたアルバム『CMソング・グラフィティ』収録のゴダイゴの演奏によるヴァージョンである。
春咲小紅/矢野顕子
◎1981年カネボウ春のキャンペーンソング。矢野顕子名義の4thシングルとして81年2月にリリースされオリコン第5位まで昇るヒットとなった。タイトルの「小紅」と歌詩の「ミニミニ見に来てね」は、キャンペーンのメイン商品がミニサイズの口紅だったことに由来する。テクノポップ調のアレンジを手がけたのは、前年まで矢野がツアー・サポート・メンバーとして参加していたYMOの面々。
いっそセレナーデ/井上陽水
◎井上陽水のフォーライフにおける16枚目のシングルとして、84年10月にリリースされた作品。陽水自身が出演したサントリー。ウイスキー「角瓶」のイメージソングで、オリコン4位まで昇るヒットとなった。小野リサ(04年)、布施明(08年)、大橋純子(09年)などもカヴァー・ヴァージョンを発表している名曲である。
まあるいいのち(1980アルバムver.)/イルカ
◎住友生命のキャンペーンソングとして、シンガー・ソングライターのイルカが書いた作品で、彼女のデビュー10周年記念アルバム『我が心の友へ』(80年)に収録された。その後、06年に住友生命のCMソングとして復活。イルカ本人による新録音ヴァージョンや、CMに出演している松島菜々子が歌うヴァージョンなどが使われている。本CDで聴けるのは、アルバム『我が心の友へ』収録のオリジナル・ヴァージョンである。
応援歌、いきます/細川たかし
◎91年のキリンドラフトCMソングとして制作された作品で、細川たかしの通算39枚目のシングルとして91年5月にリリースされた。フィル・スペクター/大瀧詠一ばりのウォール・オブ・サウンドと、コブシの効いた細川のヴォーカルのミスマッチ感覚が、一部の音楽ファンの間で高く評価されている。
気楽に行こう/マイク真木
◎加藤和彦の「車はガソリンで走るのです」というナレーションで話題を呼んだモービル石油のCMに使用された作品。60年代高度経済成長期の「モーレツ主義」に疲れを感じ始めた70年代初頭の空気を「のんびりいこう」というフレーズで表現したメッセージ・ソングとも言える。作者のマイク真木が歌う本曲は、当時妻だった前田美波里との共演シングル(マイクと美波里名義)として、71年4月にリリースされた「たった一度の人生」のB面で初レコード化された。
マイ・ラグジュアリー・ナイト/しばたはつみ
◎しばたはつみの通算6枚目のシングルとして、77年7月にリリースされた作品で、マツダ「コスモ」のCMソングに起用された。60年代から「はつみかんな」「麻まにか」といった芸名で活動してきた彼女にとって初のヒット(オリコン17位)となり、この年の『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしている。
鉄骨娘/鷲尾いさ子と鉄骨娘
◎サントリーフーズの清涼飲料水で特定保健用食品である「鉄骨飲料」は89年に発売開始。CM(「陽気な乙女」篇)の中で出演者の鷲尾いさ子が歌うオリジナル・ソングも話題を呼び、翌90年3月、「鉄骨娘」のタイトルでCD化された。2010年3月からは、リニューアルされた「鉄骨飲料」の新CM(「そろそろ鉄骨」篇)がオンエアされており、新「鉄骨娘」に起用されたモデルの弥生(女優・小雪の実姉)が本曲を歌っている。
君は薔薇より美しい/布施 明
◎布施明の通算43枚目のシングルとして、79年1月にリリースされた作品。カネボウ化粧品79年春のキャンペーン・イメージソングに起用され、オリコン8位まで昇るヒットとなった。オリビア・ハッセーが出演したこのCMが縁となって、翌80年に布施とオリビアは結婚するが9年後に離婚している。02年には、キリンビバレッジ「潤る茶」のCM(出演・仲間由紀恵)でも本曲が起用されているが、音源は布施が再録音したセルフ・リメイク・ヴァージョンが用いられていた。
夏祭り/JITTERIN’JINN
◎JITTERIN’JINN(ジッタリンジン)のメジャー・デビュー後4枚目のシングルとして、90年8月にリリースされた作品。パチンコ機器メーカーSANKYOの「CRフィーバー大夏祭り」のCMソングに起用された他、ヤクルトスワローズのチャンステーマとして使用されていることでもお馴染みだ。2000年には女の子バンド「Whiteberry」がカヴァーして、リバイバル・ヒット。08年には、映画『青空ポンチ』の挿入歌に起用されている。
ドキ・ドキ・サマーガール/タケカワユキヒデ
◎タケカワユキヒデの通算6枚目のソロ・シングルとして、82年6月にリリースされた作品。コーセー化粧品82年夏のキャンペーンソング用に制作され、アレンジとキーボードをミッキー吉野が担当。同じくゴダイゴの浅野孝己もギターで参加している。
ケンとメリー〜愛と風のように〜/BUZZ
◎小出博志と東郷昌和の二人で72年に結成されたBUZZのデビュー曲として、72年11月にリリースされた作品。日産自動車「スカイライン」のCMソングとして制作され、オリコン19位にランクされるヒットとなった。
02年に福山雅治、07年に山崎まさよしがアルバムの中でカヴァーしている。CMの撮影地となった北海道美瑛町では、CMに登場したポプラの木が「ケンとメリーの木」と名付けられ、現在も人気観光スポットとなっている。
抱きしめて!/観月あずさ
◎91年に「伝説の少女」でCDデビューした観月あずさの通算9枚目のシングルとして、95年5月にリリースされた作品。本人が出演した資生堂「海と太陽の恵みで洗うボディソープ」のCM(94〜98年)のイメージソングに起用された。
あなたにあげたい愛がある/中村雅俊
◎中村雅俊の通算31枚目のシングルとして、89年6月にリリースされた作品。本人が出演した味の素「’89サマーギフト」のCMのイメージソングに起用された。
マイピュアレディ/尾崎亜美
◎シンガー・ソングライター尾崎亜美の3枚目のシングルとして、77年2月にリリースされた作品。資生堂の77年春のキャンペーンソングに起用され、約40万枚のセールスを記録。オリコン4位まで昇る大ヒットとなり、尾崎亜美の名を一躍世間に知らしめた。
季節の中で/松山千春
◎松山千春の5枚目のシングルとして、78年8月にリリースされた作品で、90万枚近いセールスを記録。彼にとって初のオリコンNo.1ヒットとなった。山口百恵・三浦友和が共演したグリコ「アーモンドチョコレート」のCMイメージソングに起用された他、79年春の選抜高校野球大会の入場行進曲にも採用されている。本CDで聴けるのは、新録音セルフ・リメイク・ヴァージョンである。
慕情/美空ひばり
◎オリジナルは、ジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデン主演映画『慕情』(55年)の主題歌で、フォー・エイセス、ナット・キング・コール等の名唱でも知られるスタンダード名曲。美空ひばりは、65年にリリースしたアルバム『ひばりジャズを歌う』の中でカヴァーしている。06年に、キリンのプレミアム・ビール「キリンブラウマイスター」のCMイメージソングに起用された。
夢で逢いましょう/タイム・ファイブ
◎もともと60年代に放送されていた人気TVバラエティ『夢で逢いましょう』(NHK)の主題歌として、同番組に出演していた中村八大(作曲)と永六輔(作詩)のコンビが書いた作品で、99年にベテラン・コーラス・グループ、タイム・ファイブが結成30周年記念アルバム『Timeless』の中でカヴァー。01年、ニッカウヰスキー「ブラックニッカ・クリアブレンド」のCMイメージソングに起用された。翌02年には、同曲のりりィ・ヴァージョンが使用されている。
Text by 中村俊夫