商品情報
世界アニメーション映画史 第1集
KKAL-28-32 ¥220,000 (税抜価格 ¥200,000)
「恐竜ガーティ」「ベティ・ブープ」などの誕生をその目で見よう!
エミール・コール、ウィンザー・マッケイ等のパイオニアからディズニー、フライシャー兄弟等カートゥーンの巨匠、さらにL.スタレビッチ、W.オブライエンというパペットアニメの異才までも集大成した アニメーション映像の世界遺産というべき全集が誕生!
【Vol.1】エミール・コール(Emile Cohl)「ファンタスマゴリア」他、計19作品
【Vol.2】ウィンザー・マッケイ(Winsor McCay)「恐竜ガーティ」他、計8作品
【Vol.3】ラディスラフ・スタレビッチ(Ladislas Starevitch)「映画カメラマンの復讐」他、計8作品
【Vol.4】パット・サリバン(Pat Sullivan)「フェリックスの初恋」他、計15作品
【Vol.5】マックス&デイブ・フライシャーI(Max and Dave FleischerI)「ココと中国人」他,計17作品
構成:なみきたかし
■本全集の特色
この企画は第1集5巻と第2集5巻の合計10巻を通して、アニメーションの歴史を語る上でなくてはならない作品を網羅したもので、特にアメリカを中心とした黎明期からトーキーによる発展の過程を眺望するものである。
フランスのエミール・レイノーによるアニメーションは映画に先駆けるもので、第一巻に収録された「プラキシノスコープ」が公開された衝撃は我々の想像を超えているものだったのではないだろうか。
また、今でもその楽しい魅力があふれている「ファンタスマゴリア」はさまざまに変化する絵でアニメーション本来の魅力を伝えていると言えないだろうか。
約100年前のこうした作品がこのように素晴らしいのであれば、それ以後の作品の進化も注目せざるを得ない。第2巻に収録されている、ウィンザー・マッケイの気品ある美しい絵はまた相応しいほど美しく動き出しており、第3巻のスタレビッチ監督作品は異色の人形アニメーションで、恐ろしいほどの緻密さで観客に迫る。このほか、ベティ・ブープ作品の楽しさ、初期のディズニーの貴重な作品など各巻それぞれ特色あふれる構成でありながら学術的な羅列ではなく、アニメーションの魅力を堪能できるように考えたものである。
収録にあたっては、世界的に著名な研究者であり、コレクターであるなみきたかし氏に全面的な構成・監修にあたってもらい、作品の選定・収集・提供をお願いした。解説は書籍「世界アニメーション映画史」の著者である研究家伴野孝司氏と望月信夫氏に詳述してもらい、封入ライナーノーツでより理解が深められるものとした。
入手できる最良の原版を使用し、サイレント作品には新しいオリジナル・ピアノ伴奏も付け加えて公開当時の雰囲気を忠実に再現する試みも加えている。
これまでこのような幅広い視野でアニメーション史をとらえた企画はどの国でもなかった。正に本全集は映像における世界遺産なのである。
■本企画について(なみきたかし)
約20年ほど前に私が編集・出版した「世界アニメーション映画史」が今回の企画の基になっています。
この本は日本で初めてのアニメーションの歴史書であったので、幸いに非常に好評を得て、基本図書として各公立・私立図書館などにも多く収蔵されることとなりました。
しかし、映像であるアニメーションの魅力を十分に伝えることは書籍では限りがあります。掲載した写真が動き出さないものかと夢を見たこともあります。そして現在、当時は考えられなかったDVDというメディアで容易に世界の名作を見ることが出来るようになり驚きを禁じ得ません。
そして実現したこの全集こそ夢の実現というもので、当時の編集の意気込みを思い出し、初心にもどって構成しました。デジタルビデオ化や字幕構成の過程で何度も作品を見直すたびに、アニメーションというものには驚きを感じさせられます。
エミール・コールやウィンザー・マッケイの仏米の両天才の輝かしい創造はこの技法の誕生とともに永遠の傑作を生みました。
トーキーになってのベティのシリーズの楽しさはこれまた永遠です。私は特にベティ好きを自認していますが、誰であれ一度この作品を見たら、何度でも見たくなること請け合いです。
公共図書館の場や学校教育の現場で、いつまでも利用していただくことの出来る価値のある全集に仕上がりました。どうぞ世界でも例のない宝箱のようなこの全集をご活用ください。
なお、今回構成することの基礎となった私のアニメーション研究の知識はほぼ、尊敬すべき映画評論家森卓也さんと良き先輩であり解説を引き受けてくれた伴野孝司・望月信夫両氏におっており、また提供したコレクションのきっかけをアニドウ顧問であった故杉本五郎氏のライブラリーによっていることを最後に明記しておきます。
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−商品に関してのお問い合わせ−
販売元:株式会社紀伊國屋書店
映像情報部
TEL 03-5469-5917
FAX 03-5469-5957
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【Vol.1】 エミール・コール 94分+特典1分
映画が発明される以前の「映画」は、すべてアニメーションだった。帯状のセルロイドの上に連続した写真を定着させる以前の「映画」は、決して動く「写真」ではありえず動く「絵」でなければならなかったからである。映画の前史だとはいっても、エミール・レイノーのプラキシノスコープは、パリのモンマルトルで「光学劇場(テアトル・オプティーク)」と称して、1892年から1900年にかけて、一万回以上の公演をおこない、のべにして50万人以上の観客を集めるまでになっていた。1910年、レイノーは何もかもうまくいかぬと自分の装置とフィルムの大部分をセーヌ河に投げ込んでしまった。
●プラキシノスコープ(1893 エミール・レイノー) ●ファンタスマゴリア(1908 エミール・コール) ●喰いつく入れ歯(1909 作者不詳) ●自動配達会社(1910 作者不詳) ●ボナード先生の遭難(1912 エミール・コール) ●クレイジー・カットのいたずら合戦(1916 ジョージ・ハリマン) ●クレイジー・カットの舞台の悲劇(1916 ジョージ・ハリマン) ●クレイジー・カットの昆虫学者(1916 ジョージ・ハリマン) ●アルコールの幻想(1912 エミール・コール) ●アルコールの害毒(1912 マリウス・ロッシロン) ●ボビー・バンプス/食堂は大混乱の巻(1918 アール・ハード) ●ボビー・バンプス/御主人の声(1921 アール・ハード) ●クレイジー・カットと華麗なるチーズ泥棒(1920 ヴァーノン・スト−リングズ) ●ミシシッピーを下る(1920 フランク・モーサー) ●画家とドラゴン(1920 ハイ・ゲージ) ●魅惑のまなざし(1922 ウォルター・ランツ) ●ヒーザライア大佐/バナナがほしい(1923 ヴァーノン・スト−リングズ) ●グロッグ船長と不思議な生き物(1920 ヴィクトール・ベリダール) 【特典】魅力的な絵(1900 スチュアート・ブラックトン) |
●リトル・ニモ(1911 ウィンザー・マッケイ) ●モスキート(1912 ウィンザー・マッケイ) ●恐竜ガーティ(1914 ウィンザー・マッケイ) ●虫のサーカス(1917 ウィンザー・マッケイ) ●ルシタニア号の沈没(1918 ウィンザー・マッケイ) ●ペット(1921 ウィンザー・マッケイ) ●フライング・ハウス(1921 ウィンザー・マッケイ、ロバート・マッケイ) 【特典】恐竜ガーティ(模作)(1915 作者不詳) |
●映画カメラマンの復讐(1912 ラディスラフ・スタレビッチ) ●バッタと蟻(1913 ラディスラフ・スタレビッチ) ●かえるの国(1922 ラディスラフ・スタレビッチ) ●田舎ねずみと町ねずみ(1926 ラディスラフ・スタレビッチ) ●二人のキューピッド(1926 ラディスラフ・スタレビッチ) ●マスコット(1933 ラディスラフ・スタレビッチ) ●新婚旅行(1934 ラディスラフ・スタレビッチ) ●熊ときつね(1936 ラディスラフ・スタレビッチ) 【特典】スタレビッチ メイキング(制作年不詳) |
●フェリックスの初恋(1919 パット・サリバン) ●フェリックス ハリウッドへ行く(1923 パット・サリバン) ●フェリックスとおとぎの国(1923 パット・サリバン) ●フェリックスのパズル解決(1924 パット・サリバン) ●フェリックスの喰いしん坊(1927 パット・サリバン) ●フェリックスのロミオ(1927 パット・サリバン) ●フェリックスのシャーロック・ホームズ(1928 パット・サリバン) ●フェリックスの占い師(1928 パット・サリバン) ●フェリックスの酔っぱらい(1928 パット・サリバン) ●フェリックスの石油成金(1928 パット・サリバン) ●フェリックスと春の嵐(1930 パット・サリバン) ●フェリックスの五里霧中(1930 パット・サリバン) ●フェリックスのボートレース(1930 パット・サリバン) ●漫画チャップリン/風車の巻(1915 パット・サリバン) 【特典】●漫画チャップリン/海浜の巻(1917 パット・サリバン) |
●ココと中国人(1917 マックス・フライシャー) ●ココのハエ退治(1917 マックス・フライシャー) ●ココとやんちゃな弟(1918 マックス・フライシャー) ●ココと無限動力(1919 マックス・フライシャー) ●ココと彫刻家(1921 デイブ・フライシャー) ●ココのパズル挑戦(1923 デイブ・フライシャー) ●トーキー漫画の出来るまで(1929 マックス・フライシャー、ライル・ゴールドマン) ●ココのまんが工場(1925 デイブ・フライシャー) ●ココのねこ騒動(1926 デイブ・フライシャー) ●愛しのアデライン(1926 デイブ・フライシャー) ●これが小唄漫画だ(1926 デイブ・フライシャー) ●ココとお巡りさん(1927 デイブ・フライシャー) ●ココのあべこべ虫(1928 デイブ・フライシャー) ●ココと地球操縦(1928 デイブ・フライシャー) ●ココの右往左往(1929 デイブ・フライシャー) ●みんなステキな娘(1931 デイブ・フライシャー) ●オールズモービル(1931 デイブ・フライシャー) |