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2011年6月1日
「惑星 ultimate edition」発売
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「ISAO TOMITA PROJECT」(http://columbia.jp/tomitaproject/)第1弾として、日本コロムビアよりリリースした「惑星 ultimate edition」。
巨匠・冨田によるひさびさの、そして、シンセサイザー・アーティスト冨田の真骨頂&代表作として知れわたる「惑星」。そのリメイク・最終バージョンということで、新聞・雑誌で軒並み取り上げられ、話題となる。
6月8日
人気ライヴストリーミング チャンネルDOMMUNEに冨田勲が出演

番組名:「ISAO TOMITA / ANCESTOR OF JAPANESE TECHNO!!!!!!!〜日本テクノ界の始祖・冨田勲」
ライブストリーミングチャンネルDOMMUNEにて、5時間の生番組オンエア。ゲストにTOWA TEIさん、砂原良徳氏、司会に松山晋也氏迎え、トークと「惑星 ultimate edition」バイノーラル・バージョン全曲オンエアを敢行。
若者を中心に大反響となる。オンエア中、リアルタイムで滝のように流れるTwitterの大反響TLを見たDOMMUNE主宰の宇川氏は、即決断。DOMMUNE主催の大規模イベントへの、冨田御大出演を電撃オファーする。
東日本大震災復興支援イベント「FREEDOMMUNE 0<ZERO>」 に冨田へ出演オファー
ジェフ・ミルズ、ケン・イシイ、小室哲哉・・・テクノ系の未曾有の豪華メンバーが集結する野外イベントへのオファーに冨田も快諾。
しかも、宇川氏はフェスの掉尾を飾るトリ(=明け方)に「惑星」上演を希望。しかし、「震災復興」、そして「明け方の時間帯に演奏」という点に冨田の創作意欲は刺激され、もとの「惑星 ultimate edition」のさらなる変更を計画する。
①本間千也によるトランペットの音を追加
②過去の幻の音源「トリスタンとイゾルデ〜愛と死」を追加 さらに・・・
③夜明けにのみ発生する「ドーンコーラス=暁の合唱」をライヴで受信し曲と重ねることで、宇宙とのコラボを実現 というアイディアを盛り込むことになった。
しかも、宇川氏はフェスの掉尾を飾るトリ(=明け方)に「惑星」上演を希望。しかし、「震災復興」、そして「明け方の時間帯に演奏」という点に冨田の創作意欲は刺激され、もとの「惑星 ultimate edition」のさらなる変更を計画する。
①本間千也によるトランペットの音を追加
②過去の幻の音源「トリスタンとイゾルデ〜愛と死」を追加 さらに・・・
③夜明けにのみ発生する「ドーンコーラス=暁の合唱」をライヴで受信し曲と重ねることで、宇宙とのコラボを実現 というアイディアを盛り込むことになった。
しかし、このドーンコーラスの音を採取するのは、おびただしい量の電波が行き交う現代では非常に困難。そこで、冨田先生が教鞭をとる尚美学園のスタッフが、事前に電波の比較的少ない浅間山麓にこもり、受信実験を行った。3日間の実験の結果、8/2一日のみ奇跡的に受信に成功!
8月18日
「FREEDOMMUNE 0<ZERO>」前日リハーサル



冨田がライヴを行うZERO BEACHは、砂浜&目の前は東京湾というシチュエーション。
砂浜に設置されたテントに覆われたステージと、その左右に巨大なモニターが6台設置されていた。
LIVE「PLANET ZERO」は、早朝4:30からスタートし、日の出予定時刻5:00過ぎに合わせてトランペットとドーンコーラスが奏されるよう演奏時間が調整されており、ステージ正面の海の向こうから現れる太陽=宇宙とのコラボレーションが実現される予定だった。
その成功例をもとに、8/19のライヴ本番で、ライヴ受信も試みる予定だった。
砂浜に設置されたテントに覆われたステージと、その左右に巨大なモニターが6台設置されていた。
LIVE「PLANET ZERO」は、早朝4:30からスタートし、日の出予定時刻5:00過ぎに合わせてトランペットとドーンコーラスが奏されるよう演奏時間が調整されており、ステージ正面の海の向こうから現れる太陽=宇宙とのコラボレーションが実現される予定だった。
その成功例をもとに、8/19のライヴ本番で、ライヴ受信も試みる予定だった。
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ドーンコーラス(暁の合唱)をキャッチする
アンテナ。
日の出直前にステージ前に設置され、ライヴで現象をキャッチすることが予定されていた。
アンテナ。
日の出直前にステージ前に設置され、ライヴで現象をキャッチすることが予定されていた。
8月19日
「FREEDOMMUNE 0<ZERO>」当日
当日、記録的大雨。FREEDOMMUNE<ZERO>決行か否か、ファンや関係者が一様に気をもんでいたところ、
冨田に連絡してみると、雨の心配はそこそこに、「それより太陽の黒点の状況が気がかりなんです」と。
そう、冨田にとっては、もはや地球の雨などどこ吹く風、すべてはドーンコーラス実現のため、視線は暴風雲のさらに先、太陽の黒点を見つめていたのであった。
そう、冨田にとっては、もはや地球の雨などどこ吹く風、すべてはドーンコーラス実現のため、視線は暴風雲のさらに先、太陽の黒点を見つめていたのであった。
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が、願い届かず、雨あしは増すばかりで、まさかの開催中止。
DOMMUNE主催者サイド、そして冨田の実演を心待ちにしていた来場者の落胆ももちろんのこと、おそらく誰よりもこの中止を残念に思っていたのは、ほかならぬ冨田本人だっただろう。
CD化へ
PLANET ZEROの実演は、FREEDOMMUNE<ZERO>の歴史的中止により、「まぼろし」となってしまった。しかし、これをまぼろしのまま消し去ってしまっていいのか、との一心から、緊急CD化の動きが始まった。
その後は電光石火のごとく、8月末にはトランペットのレコーディングを行い、事前に浅間山麓で試験的に受信したドーンコーラスを加えたかたちで音盤完成。
CDのアートワークデザインは、DOMMUNE主宰の宇川直宏が全面的に手がけ、 このたびの緊急発売へと至ったのである。
CDのアートワークデザインは、DOMMUNE主宰の宇川直宏が全面的に手がけ、 このたびの緊急発売へと至ったのである。