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箱根八里〜制作秘話

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箱根八里〜制作秘話

2000年レコード業界を騒がせた「氷川きよし」の「箱根八里の半次郎」。
なぜにこんな大ヒットをしたのか?
当初、関係スタッフですらここまでの大反響を予測し得たものは
ほとんどいなかったが、 2ndシングル「大井追っかけ音次郎」発売を前にし、
大ヒットの要因を一問一答形式で探ってみた。

 楽曲路線の選択なぜ“股旅もの”を?
演歌の主力購買層というのは一般に50代以上の層で全体の8割を占めています。
ということはこの世代に好まれるものを充てていくのが演歌ヒットの第1条件でありますが、とはいえ、デビュー曲だからみんなが考えることをやっても目立ちません。
そこで先の条件に当てはまりなおかつ近年誰もやっていない(いなさそうな)ものを探った結果、「股旅もの」に思いあたった訳であります。でも正直言いますとこれは、「大当たり」か「大はずれ」の大きな賭けでもありましたけどね...(笑)。

 「箱根八里の半次郎」という舞台設定はどのようにして生まれたんですか?
いくつか候補にあがった「股旅」作品の中から今まで出てないもので何かないかと模索したところ、「清水の次郎長」や「国定忠治」のようにかなり取り上げられているものではなく誰もやっていないような架空の人物を作ろう、ということで「箱根」が出てきました。

 歌詩の「やだねったら やだね」は大きなセールスポイントになってますよね?
これがあるのとないのとでは結果は大きく違ったと思います。実は当初、このフレーズは無かったのです(驚くべき新事実!)。スタッフの中から「軽いセリフ調のようなものを入れたら面白いんじゃないか?」という意見があり、どうせだったら年末の流行語大賞にも出るような言葉をと考えた結果、ついついふる里を捨てて出ていったのに、里心がついて自分に「やだねったら やだね」と自嘲気味につぶやくフレーズが生まれたのです。

 どんなにいい曲もファンの方に聴いてもらわなければ話になりませんよね?
発売の数ヶ月も前から有線やラジオでかなり聴いて頂けたと思います。新人だからこそ為し得たことでしょう。そのおかげで全国のレコード店で大きな話題を呼び発売前から問い合わせが殺到し、発売直後にはテレビやラジオの番組にもたくさん出演することが出来ました。
又、近年演歌系の歌番組が少なくなっている中、名付け親のビートたけしさんが出演していた番組やそこから発展してワイドショーなどでたくさん取り上げて頂いたおかげで普段演歌をあまり聴かない方達にも認識して頂けたと思います。 さらには、都電荒川線の「きよし号」や箱根の「大名行列」などファンの皆様へ向けたイベントも大盛況でした。

 演歌なのに、若いファン層も非常に多いですよね?
キャンペーンに行くと女子高生の黄色い声援が聞こえるのも彼の特徴ですね。
ちまたでは氷川きよしのことを「ひかきよ」と呼んでいるみたいで... 歌とはミスマッチな彼のビジュアルが功を奏しているのではないでしょうか。

 新曲の「大井追っかけ音次郎」はどんな曲ですか?
基本的には股旅路線の作品で、作詩作曲のコンビもデビュー曲の「箱根八里の半次郎」と同じく「松井由利夫・水森英夫」のコンビです。「箱根八里の半次郎」が東海道でも難所といわれる箱根を舞台にした作品でしたが、我々としては「箱根」のヒットで第1関門突破、次はさらなる難所を目標にということで「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」になぞらえて「大井追っかけ音次郎」という作品になりました。蛇足ですが、1作目では「は」で韻を踏み(「はこね」「はちり」「はんじろう」の「は」)、こんどは「お」(「おおい」「おっかけ」「おとじろう」)で韻を踏んでいます。


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