02. 03. 04. 05. 07. 09. 11. 12. 13. 14. 15.

2. Somewhere In The Sky
  うっそうと生い茂る森の中を目にも止まらぬ速さで飛び回る野鳥をイメージして作られた曲。ブラジル北東部地域のアーシーなリズム=バイアォンをベースに躍動感と疾走感あふれるアレンジが施された、なごみ系ボサノヴァとは一線を画す、ヴァイタルで華やかなブラジリアン・グルーヴ。流れるようなスキャットを飛ばすNobieと、最近いろいろなアーティストとのコラボレーションでも話題のシンガー&ギタリストのSaigenjiを迎え、ダブル・スキャット・ヴォーカルにヒップなフルートが絡む。


3. New Days For You
  イントロの跳ねるようなピアノからサウダージ・フィーリングあふれるメロウなブラジリアン・ソウル・ナンバー。Yasukoのせつなさを秘めた伸びやかな歌声がコーラスと絡み合いながら、春先の情景の中を行く女の子のそわそわした感情を歌い上げる。ボサノヴァを始めとするブラジル音楽をジャンルとして分けて捉えて聴くのではなく、平行した同感覚でソウル/ジャズ/R&B/ヒップホップ/ソフト・ロック/AOR等も聴くような、フリー・ソウル通過後の今の時代のセンスとリアリティーを表す意味でも、微妙なバランスが光るポップ・チューン。


4. 笑ってたいね
  Saigenjiのスキャット・カウントの後に始まるブレイクのリズムがロック的ニュアンスも感じさせる、ブラジル音楽のリズムをベースにしつつソウル/ファンク的な要素も取り入れたファンキー・ブラジリアン・グルーヴ。スキャット・コーラスにワウ・クラヴィネットが絡み、ハンド・クラップも飛び交う祝祭的なナンバー。平穏かつ平凡に日々が過ぎ去っていく中での「明日もがんばろう」的な微妙なポジティヴ感を伴った歌詞が情景描写的に綴られ、終盤にはNobieのスキャット・ソロも展開される。


5. 夢の途中
  ハピネス・レコーズの話題のコンピ『 TOKYO BOSSA NOVA ~verao~ 』に収録され、フリー・ソウル/ムジカノッサ/ルーティン・ジャズなどの人気クラブ・イヴェントでもフロア・ヒットした、メロウ・ボサ・グルーヴのアルバム・ヴァージョン。サンバのリズムをモチーフにしたベース・ラインにエレピが重なり、印象的なスキャット・コーラスのユニゾンの中、ブレイクビーツ的な感覚のビートが刻まれてゆく。クラブ・ジャズ/R&B的感覚をもった生音的なブラジリアン・グルーヴの歌ものという命題に対する、Noa Noa 的解釈のひとつの形でもある。哀愁漂う歌詞の世界も曲調に溶け込んでいる。


7. Wonderful Life
  うっそうと生い茂る森の中を目にも止まらぬ速さで飛び回る野鳥をイメージして作られた曲。ブラジル北東部地域のアーシーなリズム=バイアォンをベースに躍動感と疾走感あふれるアレンジが施された、なごみ系ボサノヴァとは一線を画す、ヴァイタルで華やかなブラジリアン・グルーヴ。流れるようなスキャットを飛ばすNobieと、最近いろいろなアーティストとのコラボレーションでも話題のシンガー&ギタリストのSaigenjiを迎え、ダブル・スキャット・ヴォーカルにヒップなフルートが絡む。


9. ここから
  今回のアルバムの中では最もメロウなソウル・フィーリングを持つドリーミーな空気に満ちたスロウ・ジャム的ナンバー。ピアノが印象的なリフを刻みながらタイトなリズムと絡み合いゆったりとビートを刻み、クールな触感をもつAメロから転調してサビに移り展開していくメロディーがせつなくこみ上げ、コーラスとホーンのアンサンブルが柔らかく彩りを添える。Yasukoの憂いを秘めた声がそのサウンドと相まってドラマチックな装いを帯びるメロウ・グルーヴの逸品。運命的な出会いを感じてその瞬間の情熱にすべてをかけようとする女心をストレートに歌詞に託している。


11. Outra Vez
  アコースティック・ギターの刻みと下を支えるベース、少しディレイを利かせたブラシ・ワークが軽やかにブラジルの3拍子=ヴァルサのリズムを紡ぎ出す、耳に優しい柔らかな雰囲気に包まれるポルトガル語の歌詞によるナンバー。転調を重ねてサビに移り、クリシェも心地よくサビを盛り上げる。Tomomiのフワフワした歌声は独特の響きを持ち、ある種和風でありながら、ある種ヨーロピアン/フレンチ・テイストでもある個性的なニュアンスを備えている。エレピとピアノが交互に絡み合うリリカルなアンサンブルが、この曲の爽やかなムードを演出している。


12. Don't You Worry 'Bout A Thing
  スティーヴィー・ワンダーの『 Innervisions 』収録の名曲のカヴァー。いろいろなヴァージョンが存在する曲だが、インコグニートのカヴァーによるクラブ・ヒットが記憶に新しく印象深い。原曲もラテン的アレンジだが、Noa Noa はバイアォンのリズムをベースにして、ムーグのようなアナログ・シンセ的な音を使って音響的なニュアンスも混ぜつつ、深海を漂うかのような浮遊感のあるアレンジを施し、スティーヴィーの音楽とブラジル音楽のもつ近似的なサウダージ感覚をも示唆している。今回のアルバムにフィーチャーされたヴォーカル陣の中でも特に黒いフィーリングを持つFucaの歌声は優しく力強く耳に残り、和のニュアンスも感じさせる。


13. Ginga
  この曲も「夢の途中」と同じように、クラブ・ジャズ/R&B的感覚をもった生音的なブラジリアン・グルーヴの歌ものという意味合いを持つ。ブラジル音楽にレゲエのリズムを加えたアシェーの要素もありつつ、21世紀の東京的感覚でアレンジ/音作りが施され、どこか無国籍な様相を呈したオリジナリティーあふれるナンバー。ポルトガル語で綴られた歌詞はカーニヴァルの狂騒を歌い、印象的なコーラスのリフと相まって曲の終盤にはバトゥカーダが重なり、フルートと絡み合いながらNobieの歌声が巧みにスキャット・ソロを操り、大きなうねりとなってグルーヴしてゆく。


14. The Music Of The Earth
  ブラジルやアフリカなどの広大な大地とそこに息づく生命がイメージされた、アルバムの終盤を飾るにふさわしいスピリチュアルな長編曲。ブラジル音楽の持つヒューマンなダイナミズムを核にしつつも、よりクロスオーヴァー的に様々な要素を呑み込んだ意欲作。パンデイロのソロから一転ピアノの刻みに重なり印象的なリフレインが展開される。曲が進むに連れリズムが重なってゆき大きなグルーヴを生み出してゆく。コール&レスポンス的に繰り返される聖歌的コーラスの中を縦横無尽に動き回るNobieのスキャットに、フルートが始終飛び交うも、この曲の影の主役はシンコペートしながら力強い動きを見せるピアノとも言える。


15. Todo O Dia
  アルバムのラストを飾るメロウ・テイストのボサノヴァ・ナンバー。緩くなめらかにしかし静かにグルーヴし、テーマをフルートとギターがユニゾンで奏でた後、フルート・ソロへ流れてゆく。流麗なフルート・ソロの次はエレピ・ソロへと移り、曲の終盤にさしかかると音響的なギター・ハーモニクスの後に男女デュエット的なツイン・ヴォーカルが入ってくる。ポルトガル語の柔らかい響きも相まって全体をサウダージ・フレイヴァーが包み込み、思わず微笑みがこぼれそうなポシティヴィティが醸し出されてくる。

 

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