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COAQ-22
\3,675 (3,500)
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冨田勲 指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ロンドン・ボイス(合唱)
上原まり(琵琶と歌)、
野坂恵子(箏-25弦)、
西川浩平(篠笛、竜笛、能管)、
西原祐二(笙、篳篥)、
篠田元一(シンセサイザー・キーボード)、
姫路高校放送部の皆さん、
明珍理(明珍火箸)
録音:1999年10月25日〜26日ロンドン、
ホイットフィールド・ストリート・スタジオ、他 |
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華麗なる平安の王朝物語を大オーケストラと和楽器で描く壮大な交響絵巻であるこの作品は、《惑星》をシンセサイザーのトミタの金字塔とすれば、作曲の分野における集大成といえる傑作です。作品として日本の作曲史上に残る最高傑作であることにとどまらず、オーケストラ、和楽器、シンセサイザー、肉声、録音技術、とあらゆるツールを縦横無尽に使いこなし、ゼロからリスナーの耳に届くまでの全てがトータル・プロデュースされている点で、まさに空前の仕事であるといえるでしょう。
満開の桜、静寂に響くひぐらしや鐘の音、宇治川の水音、舞い散る粉雪・・・春夏秋冬、そして春が再び訪れるという日本の美しい一年の移り変わりをもつ一貫した曲の流れの上に、源氏物語の様々なエピソードが描かれていきます。
この作品は当初からサラウンドを想定して作曲・録音されたものであり、このDVDでようやく作品本来の姿である、平安朝サラウンドの世界が実現したのです。このサウンドデザインを完璧なものにするために、歌の部分等が新たに録り直され、構成も含めて手が加えられています。
コンサートの伝統的な配置に全くとらわれないオーケストラ楽器の自由な配置は、冨田の面目躍如。嫉妬に狂った六条の御息所の生き霊が飛び回る場面では、背筋の凍る思いをさせられます。
比叡山延暦寺や、東京国際映画祭オープニングイベントでの、ホリ・ヒロシの人形舞とのコラボレーションによるパフォーマンスで、このサラウンド・ヴァージョンを耳にした人が味わった未だかつて無い音楽体験が、ついに一般家庭でもできるようになったのです。 |
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