前回の「HOSONO BOX 1969-2000」から早くも9年。そのブックレットのあとがきで「4枚に相当する量の“歌謡曲”があるんだ。これもまとめて出しちゃえ。この際。」と、細野さんが捨鉢に宣言した歌謡曲ボックスが遂に完成しました。しかも4枚どころか6枚組のボリューム!わーい!光栄な事に今回も制作に参加する事が出来た事を感謝すると共に、ちょっとしたメモを書き留めておこうと思います。

●仕様に関しては、
 基本的に前回のボックスのスタイルを踏襲。
●ブックレットの表紙に使用した五線紙は、
 『HOSONO HOUSE』制作時の
 「冬越え」のスコアの裏面を素材としました。

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●ブックレット冒頭『PHOTO DOCUMENTARY』
 と題された写真は、編集担当の井出幸亮さんの
 日本家屋をお借りして撮影しました。
●撮影には『FLYING SAUCER 1947』と同様に、
 HOLGA(中国製のトイカメラ)を使用。
●撮影/持ち込むものリスト:
 着物
 丸眼鏡
 細野さん関連のレコード・書籍沢山
 ヴィンテージの大きなトイピアノ
 電気蓄音機(コロムビア製)
 細野さんの真空管ラジオ
 ギター、他楽器関連
 ハイスクールララバイのプラチナディスクの額
 MC-4(80年代に使用していたシーケンサー)
 当時使用していた譜面
 煙草&灰皿&吸い殻など

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●撮影用のざっくりしたラフスケッチ。
 イメージは週刊誌に載っていた松本清張?
●五線紙に向かって苦悩する“職業作曲家”の撮影が
 終了して卓袱台の上を覗いてみると、お茶目な
 イラスト入りのスコア(9ページに掲載)が
 完成していました。
●もっとも時間を費やしたのが
 「細野晴臣 作曲・作詞リスト」。
 青野裕慈さん提供のデータを元に、オリジナル盤と
 照らし合わせながら精査してリライトしました。
 ジャケ写も全て掲載!
●盤面の白色部分には蓄光インキを使用しました。
 光に当ててから暗闇に持って行くと盤面が
 青白く光ります。だからどうしたって?
 特に意味は無いんです。すいません。

ではでは、皆さん楽しみましょう!

アートディレクター 岡田崇(VAGABOND cpa)

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