すべてにおいて加羽沢にとっては、歴史の淘汰を経た作品と同じ土俵での創作となるとてもチャレンジングな企画。
ひとつひとつのKey(調)とじっくり向き合って、高いモチベーションで作り上げたといいます。半数以上が、1曲の長さが3分以内で、無駄を削ぎ落としたシンプルな楽曲は、それぞれが「期待」を裏切らない加羽沢ワールドを表現した小宇宙です。
憂いを帯びたメロディーや、変拍子をそうと感じさせない個性的なリズムなど、バラエティーに富んでいる一方で、どれもがピアノという楽器の魅力を生かした、「大人のための」クラシカルで上質な味わいの作品になっています。
ピアノ初心者でも無理なく楽しめるシンプルな曲から、本人も苦労しながらの収録になった「手応え」十分の曲もあるなか、どれもが分かりやすさとアート性を高次元で両立している点、加羽沢ならではの曲集として幅広い層からの高評価を受けること間違いありません。また、聴くだけでなく、リスナーが自身で弾いてみたくなる作品であり、あらたなピアノの世界の広がりを感じさせてくれるはずです。
加羽沢の、《新しい》24のプレリュードは、加羽沢ファンのみならず、ピアノ・ファン・音楽ファンから期待を持って迎えられること間違いありません。
憂いをおびたメロディー 現代を写し出す新しい24のプレリュード
『24のプレリュード』
2013/03/20発売 COCQ-85003 ¥2,800+税