その時代にサクソフォンと出会っていたならー
J.S.バッハの無伴奏曲と上野耕平の息吹が交錯する
上野耕平が“音楽の父”と対話をする。
300年前に作られた音楽に、現代を生きる上野耕平が新しいサクソフォンという楽器で命を吹き込む。
2014年、サクソフォンがジャズや吹奏楽だけではないと知らしめる名刺代わりの1stアルバム「アドルフに告ぐ」で鮮烈なデビューをして以降、サクソフォン界、そして吹奏楽界でもトップに登りつめてきている上野耕平。サクソフォンが本来クラシックの楽器ということ、そして“音楽の父”とも呼ばれるバッハの音楽と対話することで、上野耕平を介して音楽が時代を超える。
録音は、バッハが生きていた時代(1685-1750)より前に、ドイツのシュトゥットガルトから南に約50キロ行ったメッシンゲンMössingenという町にある「聖ペーター&パウル教会 Peter-und-Paulskirche」(1517−1527建築)にて録音予定。現地の録音エンジニアがリサーチを重ね、無伴奏に最も適したサウンドを求めた結果、メジャーな教会ではなくこの教会に辿りついた。建て直しはしているが、バッハが生きていた時代にもあった教会で、昔の空間で、ドイツという土地の空気の中でバッハの音楽と向き合う。
『BREATH −J.S.Bach×Kohei Ueno−』
UHQ-CD COCQ-85411 2017/12/20発売 ¥3,000+税
■収録予定曲
・無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 <ソプラノ>
・無伴奏チェロ組曲第1番ト長調<バリトン>
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティ―タ第2番ニ短調<アルト>
(2017/9/26掲載)