暴太郎戦隊ドンブラザーズ

スペシャル

MORISAKI WIN インタビュー

MORISAKI WINの歌う「Don't Boo!ドンブラザーズ」は新番組『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のエンディングテーマ!

リスペクトしているMJ風の歌声

先日3月6日よりスタートした新番組のスーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ』!そのエンディング「Don't Boo!ドンブラザーズ」を歌うのは、オープニングと同じくMORISAKI WINさんだ!

MORISAKI WIN1

OP曲とともに、初めてのスーパー戦隊ソング参加にテンションの高いWINさん。「♪ヒィ~」「♪ヘィ~」と喉の調子を確かめ声出しをしながら、流れる曲に改めて耳を傾けている。思わず「(テンポが)早ぇ~」と呟くが、笑みもこぼれ楽しそうだ。

WIN「この歌、めっちゃイイですよね!これ最高ですよ!…でも今の子どもたちはどこまで分かってくれるかな~?」

首をカクカク前後に動かしたり肩をすぼめたりと、現代(いま)のミュージシャンを想起させるような姿で、「演歌っぽくもないですか?」と微笑む。ジッと聴いていたお馴染みの穴井ディレクターは「演歌とMJ(マイケル・ジャクソン)が一緒なんですよ」と一言。

マイケルファンのWINさんは、音楽のプロの一言で直ぐにエンジンがかかったようだ。
ノリノリでレコーディングを進めるWINさんは多少のミスがあっても前のめりで、そんな時は「アッハ!」と笑い飛ばし、すかさず「もう一回いいですか?」と明るい。歌っている間もちょっとのミスに自ら気がついて、「アッハッハ!」と笑い出したりする。穴井ディレクターも「めっちゃ笑ってるじゃん!」と、つられて笑ってしまう。

歌って笑っての収録が終わると、WINさんは「ふゎ~、酸素が足りない…」と、コントロールルームのソファーにドッカと腰を降ろした。そんなWINさんを穴井ディレクターは「男MORISAKI WINだったね!やったね!」と労うのだった。

―――歌い終わっての率直な感想はいかがですか?

(笑顔で)見てください、グッタリです。ハッハッハ、ヤバいです。ただ何度かプリプロをする機会はあったので、楽曲自体にはかなり馴染んでいました。(※プリプロ=プリプロダクション。本番に備えた前準備)
ブースに入っている瞬間は、どうしても「ワーッ」となりがちなんですけど、終わって通しで聴いた時は「この曲はカッコいいな!」と改めて思いました。一番初めにこの曲を貰った時の「イイ出来になりそうだな」と言う感覚を思い出しましたね。安心しました、ホッとしました(安堵の笑顔)

―――所々聴き返した時にも、ご自分で「イイな」と頷いていましたね。

そうでしたね(笑顔)このスーパー戦隊の…rangerの1年間の中でのイメージもありますが、自分の普段歌わない歌を歌う中で『MORISAKI WINが歌う意味』を出せたらと思います。「これはMORISAKI WINしか歌えないな」となればありがたいです。誰が聴いても「これはMORISAKI WINだよね!」って。今回はそこが出せたので「自分ぽくてイイな」と思いました。

―――和風テイストのある中で、マイケル・ジャクソン的な味わいもあり…

刻んでみたりしたところですよね。作品の邪魔にはならないで、後押し出来る様になっていると思います。

―――普段WINさんが歌われている歌も、やはりマイケル・ジャクソン的な風味があるんですよね。

そうですね。良かったら是非聴いてみて下さい!

―――そうなるとマイケル・ジャクソン風と言うより、WINさん風と言っても良いですね。

イヤイヤ、それを言うとおこがましいのでアレですよ(恐縮)リスペクトするマイケルのオマージュ…オマージュを込めて自分の中に取り入れてみた感じでしょうか。
マイケルがあのように歌っているのには「理由があるからそう聴こえるんだ!」と。自分なりに研究してリスペクトしているアーティストの1人です。

―――ご自分で咀嚼して消化する感じですね。

そうですね。

―――WINさんはミャンマーご出身と言うことですが、日本語を学び始めてどのくらいになりますか?

小4で日本に来たので、もう20年くらいですかね。

―――日本に来る前の日常会話はどんな感じでしたか?英語ですか?

(日本語は)まったく話せませんでした。英語よりかオリジナルの言葉はミャンマー語ですね。英語はまだまだ勉強中です。

―――その中で、早いテンポのこの曲はなかなか難しかったと思いますがいかがでしたか?

純粋に楽しいです。楽曲の難しさとかはありますが、畳み掛けて行くような感じが、この作品にあいまって行けば良いと思います。

―――今日は作詩の渡部紫緒さんと作曲の坂部剛さんが同席でしたけど、先生方の見てる前で歌うのはいかがでしたか?

あ~…あまり気にならないですね(笑)昔は色々な大人を気にして「上手くやらなきゃ」となりましたが、そうなると自分の良さは出ません。僕ら表現者は、「これが僕です(※両手を広げ)」とさらけだすのが仕事だと思います。ここまで来て僕以外に変わることは、よほどの事が無い限りありません。だから自分の良さを出す為には「何も気にしない」で、ありのままの自分でいる事が一番良いんです。もちろんリスペクトはしますけど、背伸びはしません。

―――曲を生み出してくれたお二方の前だからこそ安心した感じですかね?

いや安心はしてないです(笑)作家さんが居ようとどんなお偉いさんが居ようと、このブースに入ってやるのは僕なんです。ディレクターとエンジニアのお二人と作り上げて行くものだと思っています。(作家さんが)どうでも良い訳では無く、あえて気にしないようにしないと、自分の良さがどんどん出なくなって行くんですよね。
「良いころを見せなきゃ!」と言う方向に行かないだけで、安心にも不安にもなっていません。初めの挨拶をしたら、あえて接点を作らないように(※顔の前に壁を作る仕種)しています。(作家さんたちとの輪に)入ると「どうカッコ良く録るか?」と、今日の目的が変わる気がします。もちろん見に来ないで下さいとも言いませんよ。

―――作家さんのお話が出たところで、この曲でお気に入りの所はどこですか?

全体的にカッコいいですけど…『どんぶらと大集合』の早口言葉みたいなところは、みんな一緒に口ずさんでくれたら嬉しいですね。僕の中で一番キャッチーだと思うところです。

―――子どもたちが口ずさんでいる姿を想像したりしますか?

しますね!これはもう、子どもたちが「イェーイ!」と歌ってくれたらイイなとの願いを込めて、今日のレコーディングに臨みました。そう言う風に伝わったら良いですね…みんなを巻き込んで行く場所、より一層親近感の湧く場所…「さっ!君もおいで!」、って。

MORISAKI WIN2

―――この歌を歌う時のワンポイントアドバイスをお願いします。

そうですね…何回も聴くことではないですか?(笑)この歌はリズムが命です。後ろのオケとかもメチャクチャかっこ良いんですよ。そのオケの切り際…言葉の閉じ方をしっかり置いてあげると良いかもしれません。

―――オープニング曲にはダンスがありますが、この歌でも踊れそうですか?

全然踊れますよ。メチャクチャ良いと思います。踊りたくはなりますけど、これを振り入りで歌ったら相当ヤバいですね。三浦大知さんか!って感じになるのでは…となるくらい、やれたらカッコ良くなると思います。

―――この作品でスーパー戦隊ソング初参加でしたが、今後またスーパー戦隊で歌のオファーがあったら、どんな歌を歌ってみたいですか?

バラードをうたってみたいかも。「ヒーローで行くぜ!」と言うより、劇中の感動的なシーンで流れるようなものが良いですね。僕の声はバラードに合うと思います。甘~い感じで歌いたいですね。

終始落ち着いた口調で話し、時折り破裂するように笑い声が出るWINさんには『和』の雰囲気と『グローバル』な雰囲気が感じられ、スーパー戦隊の進んで行っている道を見るようでもあった。

「Don't Boo!ドンブラザーズ」
作詩:渡部紫緒
作曲・編曲:坂部剛
歌:MORISAKI WIN

この歌は発売中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ 主題歌』に収録!

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