暴太郎戦隊ドンブラザーズ

スペシャル

大西洋平 インタビュー

大西洋平が歌うロボタロウの活躍を彩った挿入歌「A Battle World」

力み過ぎずに、自分の生まれ持った声をそのまま出すイメージで

大西洋平1

ドン10話に登場したロボタロウ。その活躍を彩った挿入歌「A Battle World」を歌唱されたのは、『烈車戦隊トッキュウジャー(2014年)』の挿入歌でスーパー戦隊ソングに歌手として参加以降、目覚ましい活動を続けている大西洋平さん。
ご自身で手掛けられた今回の曲について、レコーディング直後にお話を伺いました。

―――本日の録音お疲れ様でした。まずは「A Battle World」のレコーディングを終えられた今の感想をお聞かせ下さい。

渡部チェルさんがアレンジして下さるとうかがって、まずは「うわーチェルさんだ!」と思いました。チェルさんの手掛けられてきた曲を沢山聴いてきましたし。
コーラスやハモリの部分など、自分では思いつかなかったアイデアを加えてくださっていたので、歌っていてとても面白かったです。最初のデモで、私もハモリはつけていたんですけど、それとはまた違ったアプローチになっていて、アレンジしていく中で色々とご調整いただいたのかなと思います。
自分の曲が、チェルさんにアレンジしていただいたことで「戦いの曲になった!」という感覚がありましたね。

―――今回の挿入歌はご自身の作詩作曲ですが、お気に入りの部分があれば教えて下さい。

台本を先に読ませていただいたのですが、2番のサビなんかは戦士たちの気持ちに乗るようにしたいなと思って書きました。
あと、以前からマイクスギヤマさんの詩が凄いなと思っていて、いつかそういうアプローチが出来たら良いなと思っていたのでトライしてみました。

―――大西さんの思う、マイクさんの凄さってどんな部分でしょうか?

仮面ライダーアマゾンズの映画の主題歌「EAT, KILL ALL」は、その文字の通りの意味と、日本語で「生きろ」に聴こえるように意味を持たせていて、どちらの意味でも作品にピッタリですよね。ただ、文字が合っているだけではなくて、どちらの意味で受け取っても格好良いみたいな…そういうところが凄いなと思います。
なので、今回の曲には「a battle world」が「暴太郎」に聴こえたり「more more」が「桃」に聴こえたりするように、歌詞の中に組み込んでみました。どこまで上手くいったかは分かりませんが(笑)。

―――なるほど。では、ご自身の作曲ですが歌うにあたって難しいところはどこでしょうか?

アクションシーンで使っていただけるようにというオーダーだったのですが、そういった場合は熱がこもって、どうしても自分で歌い過ぎちゃったりガナったりしてしまうんです。
その辺りの塩梅は、自分でも難しいなと思っていたので、事前に歌唱アプローチのパターンを幾つか想像しながら今日を迎えて、どれがこの曲にとっての正解なのかというのをディレクターさんと相談しながら録音しました。

大西洋平2

―――では、聴いて下さった方がカラオケで歌われる際のワンポイントアドバイスをお願いします。

ロボタロウの活躍するシーンと相まって、強さを感じ取っていただけたかなとは思うのですが、先程お話しした通り、力み過ぎずに、自分の生まれ持った声をそのまま出すイメージで歌っていただくと良いかなと思います。

―――ディレクターのアドバイスが役に立った場面はありましたか?

これも難しかったポイントの話になってしまいますが、どのくらい気張り過ぎないかというのを客観的に聴いていただいて判断してもらったのは良かったところです。
あとは、AメロからBメロ、そしてサビと流れていく中での気持ちの持っていき方なども身を任せて…僕の歌を世界で一番上手く録ってくれるディレクターさんですから(笑)。

―――番組をご覧になって、ドンブラザーズという作品にはどんな印象を持たれていますか?

凄く革新的な内容になっているなと思います。これまで、シリーズの最初の方のお話ってレッドがどんな人なのかというのが分かるように描かれていたと思うんですけど、オニシスターの子(鬼頭はるか)の視点から物語が進んでいくのがとても面白いなと思いました。

―――では、また次のスーパー戦隊曲を歌うとしたら、どんな曲が良いでしょうか?

有難いことに、シリーズの歌という意味では今回が9曲目だったんですけど、そうですね…ドンブラザーズの主題歌のようなダンサブルな楽曲を歌えるようになりたいなという、シンガーとしての目標や課題があると思っています。
あとは、串田アキラさんの「太陽戦隊サンバルカン」のような、戦う相手とがっぷり四つに組むというか、真正面から堂々と歌わなければいけないような、それこそ王道の曲を歌ってみたいです。

「A Battle World」
歌:大西洋平
作詩・作曲:大西洋平
編曲:渡部チェル

現在発売中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ EP vol.1』に収録。

大西洋平
東京都出身。シンガーソングライターとしてソロデビューの後に、自ら結成したバンド「ミラクルチンパンジー」でボーカルを務める。スーパー戦隊シリーズ第39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のオープニング主題歌「さぁ行け! ニンニンジャー!」、第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』エンディングテーマ「レッツ!ジュウオウダンス」、第44作『魔進戦隊キラメイジャー』のオープニング主題歌「魔進戦隊キラメイジャー」を担当。さらに、声優の内田彩や伊藤美来に作詞作曲提供をするなど、音楽家としての活動の幅を広げている。

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