□■□ あらすじ □■□
東京の女子高校生・山本うさぎ(石原さとみ)は、雪国でそば屋を営む厳格な伯父・泰三(小林稔侍)のもとに預けられていた。一年前に恋人の事故死のきっかけを作ったことで罪悪感に苦しみ、また級友たちからの中傷で登校拒否となり、自暴自棄な日々を繰り返していた。
そんなうさぎが、伯父の店の常連客である高校教師・三沢(筒井道隆)に興味を持ち始め、自分の心の傷を少しずつ打ち明けていくようになる。
三沢は生物を教える傍ら「森」の写真を撮り続けていた。そんなある日、うさぎは三沢から"マザーツリー"と呼ばれるブナの巨木の話をきく。その樹は、春が近づくと雪解けの水を強く吸い上げる。その神秘的な音を聞いた人全てに幸せをもたらすという。
その後、三沢は高校を辞め、カメラマンを目指して旅立って行く。三沢がいなくなり、ぼんやりと日々を過ごすうさぎは"マザーツリー"を探しに森へと向かう。目の前に立ちはだかるブナの巨木。そこへ身を委ねたその時、まだ雪深くて聞こえるはずのない水を吸う音が…。
その力強い音にうさぎは生命力を取り戻し、再び本来の自分の人生を歩き始める決心をするのであった。
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