――完成した楽曲を聴いた感想を教えてください。

かっこいい!思わず何度も聴きました。最初にデモを聴かせていただいた時からかっこいい楽曲だなあと思っていましたが、同時にこのかっこよさを自分が表現しきれるか不安な部分もあったので、無事完成した時はある意味ホッとした部分もありました。
ハモリパートがたくさんあったのですが、それらが綺麗にまとまっていてとても気持ちよかったです。

――楽曲のお気に入りのポイントを教えてください。

Bメロ「怒号のように響く 衝動と直感で 掴みたい世界へ羽を広げ」ラップパートを終えて、ここで一気に世界が開けていく感じがとても好きです。

――レコーディング時に苦労したことはありましたか?

レコーディングで苦労したのは、なんと言ってもラップ!人生初のラップ挑戦でした。かなりスピード感のあるラップなので、最初は言葉をはめ込んでいくだけで精一杯でしたが、やはり「Try & Fight」というタイトルの通り力強いメッセージを持った歌詩なので、それをしっかり伝えられるよう全ての言葉にフルパワーを注ぎ込みました。サビの高音もエネルギーを使いますが、ラップはそれ以上の力を要し、レコーディング終盤には喉から血の味がしていました。

――実際に楽曲が流れた第2話の放送をご覧になった感想を教えてください。

ンコソパの世界観がとても魅力的で、またヤンマが凄くかっこよくて、テーマソング歌手に選んでいただけたことを改めて嬉しく思いました。歌が流れ始めた時は「いよいよか…」と緊張感も覚えましたが、前述のBメロから歌のボリュームがガツンと上がり、戦闘シーンの高揚感と相まって一気にテンションが上がりました。
「スターニンジャー☆パーリナイッ!!」以来実に8年ぶりの挿入歌でしたので、久しぶりに自分の歌がスーパー戦隊シリーズの中で流れて感慨深かったです。

――更に第2話の放送ではもう一つの楽曲「I'm still alive」も放送されました。こちらも感想を教えてください。
※「I'm still alive」歌：鎌田章吾 作詩：マイクスギヤマ　作曲・編曲：YOFFY

最初に「Try & Fight」のお話をいただいた時は、まさか同じオンエアでもう1曲自分の歌が流れることになるとは思ってもみませんでした。こちらは「ヤンマが好きな曲」という設定の楽曲とのことですが、僕にとっても2つ大きな意味を持った楽曲で、1つは英語であるということ。実はコロナ禍でイギリスに住みたいという新たな夢が見つかり、2,3年前から改めて英語の勉強に励んでいます。発音はまだまだで今回も発音指導の方に監修していただきましたが、自分にとって凄く大きな経験になりました。
そしてもう1つは、僕をこの世界へ導いてくださったYOFFYさんの楽曲であるということ。初めてYOFFYさんの作る楽曲を歌わせていただきました。
レコーディングは英語監修のDONさん、日本コロムビアの穴井ディレクター、そして作曲者であるYOFFYさんからのトリプルチェックが入りとても時間がかかり、慣れない作業が多くて大変でしたが、上記の理由から実は僕にとっては幸せな時間でした。

――スーパー戦隊の歌唱デビューとなった『獣電戦隊キョウリュウジャー』の10周年ですね。この10年を振り返ってみた感想を教えてください。

楽しかった思い出もたくさんありますが、あの時なんであんなことをしてしまったのだろうと、恥ずかしく思うことがとても多いです。22歳でデビューした私にとって、歌の世界は社会経験を積み上げていく場でもあり、その過程で周りの方々にご迷惑をおかけしてしまうことも多々ありました。それでも見捨てず、今でもこうして歌手として呼んでくださっている関係者各位に感謝しかないです。
この10年の経験を糧に、ミュージシャンとしても人間としても日々成長していきたいです。

――この楽曲を歌唱される際の意気込みを教えてください。

とにかくラップパートの迫力を生歌でもしっかり出せるよう、一生懸命練習して参ります。
ンコソパの世界観と、ヤンマの男気を歌で表現できるよう頑張ります!