最新アルバム
このみち ~日本のうたII~
2020年1月22日発売 [高音質CD「UHQCD」採用] COCQ-85483 ¥3,300 (税抜価格 ¥3,000)

収録曲
  1. どこかで春が
    百田宗治・詩/草川 信・曲/藤満 健・編曲
  2. 早春賦
    吉丸一昌・詩/中田 章・曲
  3. 朧月夜
    高野辰之・詩/岡野貞一・曲
  4. 夏の思い出
    江間章子・詩/中田喜直・曲
  5. 夕方のお母さん
    サトウハチロー・詩/中田喜直・曲
  6. みかんの花咲く丘
    加藤省吾・詩/海沼 實・曲
  7. 紅葉
    高野辰之・詩/岡野貞一・曲
  8. 里の秋
    斎藤信夫・詩/海沼 實・曲
  9. おちば
    鈴木敏史・詩/寺嶋陸也・曲
  10. 冬景色
    文部省唱歌
  11. 初恋
    石川啄木・詩/越谷達之助・曲
  12. はる
    谷川俊太郎・詩/團 伊玖磨・曲
  13. 藤の花
    大木 実・詩/團 伊玖磨・曲
  14. むこうむこう
    三井ふたばこ・詩/中田喜直・曲
  15. 悲しくなったときは
    寺山修司・詩/中田喜直・曲
  16. このみち
    金子みすゞ・詩/伊藤康英・曲
  17. 遠くへ行きたい
    永 六輔・詩/中村八大・曲/藤満 健・編曲
  18. 見上げてごらん夜の星を
    永 六輔・詩/いずみたく・曲/藤満 健・編曲
  19. にじ
    新沢としひこ・曲/中川ひろたか・曲/藤満 健・編曲
  20. 波雫(なみだ)
    菅野祥子・詩、曲
  21. 時は風のように
    池田綾子・詩、曲/藤満 健・編曲 **
  22. 告別のアリア ~歌劇《竹取物語》より
    沼尻竜典・詩、曲 *
  23. 帝に捧げるアリア ~歌劇《竹取物語》より
    沼尻竜典・詩、曲

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幸田浩子(ソプラノ)
藤満健(ピアノ・編曲)、沼尻竜典(作詞・作曲・ピアノ)*、コール・ジューン・ジュニア**

写真:中井精也
鉄道写真家 中井精也の1日1鉄! https://ameblo.jp/seiya-nakai/

どこまでも慈愛を感じさせる歌い口で人々を魅了するソプラノの幸田浩子。待望の「日本のうた」を収録したアルバム第2弾。幸田が生まれるずっと前に誕生して、今なお歌い継がれているうた、そして幸田を想定して作曲されたオペラのヒロインが歌ううた、今回のアルバムのために新たに書き下ろされたうたなど、過去と現在と未来の「日本のうた」の連なりは、次代を担う子どもたちにも歌い継いで欲しい曲ばかり。人と人を優しくつないでいくような「和」のうた。時代は変わっても、変わらない日本の風景、日本の四季、今、貴方に伝えたいメッセージを歌にのせて。
歌の存在を実感させてくれる、大きな優しさに包まれるアルバムです。

 幸田浩子さんは、押しも押されもせぬ日本を代表するディーヴァである。主要なオペラの主要なヒロインは、ほとんど幸田さんの守備範囲内であるし、すでにステージで幾度も、幾度も、華麗で見事な花を咲かせ、魅せ、聴かせてくれてきている。日本を代表する、と書いたが、ここには日本の音楽家としての心からの感謝が込められている。過去に十分な活動を展開ずみのボローニャあるいはウィーンを活動の本拠としていても不思議はない幸田さんだからだ。その彼女が日本にいて、オペラのみならず幅広い音楽現場で歌ってくれていることへの、心からの感謝だ。
 周知のことだと思うが、浩子さんのお姉さん=聡子さんはよく知られたヴァイオリニストだ。関西で、僕も仕事をご一緒したことがある。僕が合唱のコンサートなどでよく訪れる神戸新聞松方ホールへ行くと「幸田聡子・浩子東日本大震災復興支援チャリティ・デュオコンサート」というポスターをしばしば見つけるのだが、グローバルな活動をあれだけつづけつつ、他方姉妹でのコンサートも怠らない幸田さんの姿勢に、僕はつくづく感じ入る。幸田さんのあの歌声があれほどまでに魅力的なのは、単にいい声とか技術のすばらしさにとどまるのではなく、家庭や姉妹の絆を大切にする暖かな心が底に秘められているからなのだと理解するからである。
 この新しいCDで、幸田浩子さんの音楽──その創造と飛翔の真のモチヴェイションがいっそう明らかになるだろう。それは、いい音楽を聴くことが、いかに心を豊かにし、いかに多くの幸せをもたらしてくれるかということの、最高の証明なのである。

池辺晋一郎

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