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流響〜長須与佳 尺八/琵琶の世界〜
  1. 萌風(きざしかぜ)
  2. 砂山
  3. 正調刈干切唄
  4. 鹿の遠音
  5. 扇の的
  6. 白虎隊
  7. 4/21発売 COCJ-32533 \2,500(税込)

<砂山>
尺八三管からなり、第三尺八の低音ベースから始まる砂山は、第一尺八と第二尺八とのメロディの掛け合い、そして三本の尺八が重なりテーマを演奏するところは、三和音の美しい響きを、是非ご堪能いただきたいです。

<正調刈干切唄>
途切れる事のない第二、三、四尺八のベースの上で、霞の中どこからともなく、第一尺八が聞こえてくる。民謡尺八とはまた違い、シンプルですが大らかな曲になっていると思います。尺八の風が所々聞こえてくる中で最後に鳥が鳴くところ等、情景を思い浮かべていただけたら嬉しいです。

<萌風(きざしかぜ)>
琵琶の風の音に乗せて、尺八が思いのたけをぶつける。それを琵琶がうけ、これから始まる音楽を目指し、つき進んでいく。そして、不完全な尺八が次の世界へとつながっていく。実際には不可能な、一人二役の演奏が聴きどころです。

<鹿の遠音>
晩秋、深山幽谷に鹿の声がこだまする情景に楽想を発していると言われており、今回は師匠の松山龍盟先生にお願いし、雄鹿・雌鹿となり、擬音的効果音や呼びかけ合う様子を表情豊かに表現しています。

<白虎隊>
1868年の戊辰(ぼしん)戦争に会津藩が組織した藩士の子弟の隊の一つ、白虎隊。年齢はわずかに15、16歳でしたが、勇ましく官軍に立ち向かいました。 しかし、戦いに敗れ、会津城が火煙に包まれたのを見て落城と速断し、飯盛山にて自刃するまでを克明に描写しています。

<扇の的〜平家物語より〜>
平家物語の中の有名な逸話「扇の的」に題材をとった曲です。激しい戦いのさなか、平家方の求めに応じて、逆巻く波をものともせずに遙か彼方の小舟に揚げられた扇の的を見事射落とした若武者・那須与一。古来より大変良く演奏されてきたこの物語では“崩れ”という奏法により屋島の激しい様子などを表現しているほか、絃と撥を摺り合わせて弓を引き絞る音を表すなど、物語へと引き込む工夫が随所に見られます。