なんで音楽やってるの?
と聞かれたら、
「はい、人を感動させたいからです」と10年前は言っていました。
着飾ってライブをし、出来た音楽は「なんか気持ち悪い」とHIPHOPをやっている仲間達に言われました。
その気持ち悪さが何なのか、今ははっきりわかります。
自分の弱い部分を解決できてない私が、誰かを感動させようと、誰かに認めてもらおうとしただけの美しい言葉を並べた音楽。
そこに気づいてからは、音楽よりも先ず生き方を変えました。仕事を頑張りました。
出来上がった曲をTシャツにデニム、すっぴんでステージに上がり歌っていました。
お客様は変わっていく私に混乱して激減していったけれど、そんな中で今も変わらず応援して下さるお客様に出会って行きました。
逃げなければ生まれ変わることができる。
小さい頃から今になるまでの自分、そしてHIPHOPの音に出会えたことを詰め込んだ曲です。
「そんなのやってみないとわかんないじゃん」「私の何がわかるんだ」と大人によく反発していた私。
でも今は10代の方と話をしてると、「それは・・・」と私が口だししそうになります。
自分が経験した事で道案内をしてあげたくなっているのかもしれません。
大人の言ってる事がただ自分勝手に言ってる事なのか、
いつか君の為になると思って言ってる言葉なのか、受け止め方は君次第。
でもどちらかわからないのもしょうがない。
それならば大人の言う「言葉」を沢山聞いた上で、納得したり、そんな風にはなりたくないと思ったり、
いい見本も悪い見本も全部自分に蓄えて、何十年後に君らしいかっこいい大人になれますようにと思って書いた曲です。
自己中だった私は中学で人間関係が崩れました。
それがきっかけで、
自分の気持ちを言わず周りの空気に合わせていれば、トゲのある言葉を言わなければ、
人間関係は上手くいくんだと思って自分を変えることに必死でした。
そして、その性格は染み付いてしまい、
仕事をするようになってからは、
自分が意見を言うべき場でも意見を言えず、
人付き合いも浅く広がっていくだけ。
ただの八方美人でした。
嫌われはしないけど、なんだかかっこ悪い自分。
本当の自分の意見を言う。愛情があるからこそ厳しいことを言う。
だからこそ、その人には自分らしい毎日がやってくる。
ここ何年と夏に起こるとあるシチュエーションに、ハッと気づかされることがありました。
少しづつ年齢を重ねていくと
恋愛に暫く距離を置いたり
臆病になっているという自覚まではないのだけど、目の前にある仕事に一生懸命になってしまいます。
結婚されていたり、母親になった方もひょっとしたら形は違うけれど同じような思いがあるのかもしれません。
でも恋愛のあんな素敵な瞬間は
女性として忘れては勿体無い大切なものだと思います。
ギタリストでありプロデューサーであるカワムラヒロシさんと初めて共作したこの曲。
皆様の気持ちのそばに寄り添えられたら嬉しいです。
男性と女性は違うもの。
はじめは一緒にいられるだけでよかったのに、
長くいるとどんどん欲が出て、
そのうち、互いの違いは納得できない事へ変わり、
怒ってしまっている自分の事すら嫌いになってしまったり。
そんな事に悩んでいた時、
ふと家の近くのヒマワリ畑で、花開くために自分から太陽の方を向き、一本一本微笑みながら凛としているヒマワリを見て、
私もこんな風になれたらなと思いました。
私自身を大切にして進んでいけば、ひょっとして大切な男性の生き方を一緒に支えられる女性にもなれるのかもしれない。
弾き語り時代に出来たこの曲を、まだヒマワリのようになれてない自分へ思いを込め直し、歌っています。
私は生活があってこそ曲が書けるタイプの人間です。
デビューをしてから、ありがたいことに沢山のライブ活動をさせて頂きました。
ある意味で繰り返しの環境となってきた中、一度違う世界をみてきたら?とチャンスをくれたマネージャーとチームの皆。
9月にハワイ島へ一人旅に行ってきました。
ハワイ島は田舎なので日本語は通じません。
英語も全く出来ないので、子どもみたいにドキドキワクワクしながら見たものや感じた5日間をそのまま書いた曲です。
旅先で印象に残った音を、実際に鳴らして皆でおもちゃ箱みたいに詰め込みました。
ハワイ島の人の笑顔と最高な景色は宝物です。
いつかチームの皆で行けますように。
ライナーノーツが書けないくらい
そのままが歌詞になった曲です。
今、私は実家に住んでいます。
出戻ったばかりの頃は恥ずかしさもあったけれど、
一緒に過ごせる時間がかけがえなく嬉しく思えるのも、
この年齢になって、
親を一人の人間としてみられるようになったからなのかもしれません。
初めて私の家族のことを書きました。
自分達で試行錯誤しながらやってきた音楽。
事務所に所属したりデビューをしたら形も変わってしまうものだと思っていました。
でも、その心配はすぐ消えました。
ご飯を食べたり、朝までお酒を飲んで話をする時間を沢山作ってくれたチームの皆。
ぶつかることもあるけれど、家族の様になったチームは私以上に大切に「NakamuraEmi」を進めてくれました。
音楽を広める力に長けていますが、私の音楽が苦手な人にも音が届くのがメジャーの力です。
色々な言葉が飛び交うこの世の中で、自分の芯を忘れないこと、このチームに出会い、
全国各地のメディアの皆様やお客様と出会えた感謝の気持ちを残したくてこの曲ができました。
デビューからもうすぐ1年、私はとても幸せです。