2015年1月に発売したなかにし礼作詩家・作家生活50周年記念アルバム『なかにし礼と12人の女優たち』は、日本を代表する12人の女優たちがなかにし礼の大ヒット曲を歌う企画の新鮮さあり、大変大きな反響を呼び、2015年末には第57回日本レコード大賞企画賞を受賞。
今作はその第2弾として、新たに参加いただいた女優も加え、13人の女優の方々が表現力豊かに歌唱しています。

  1. 桃井かおり / 心のこり (細川たかし)
  2. 南野陽子 / あなたならどうする (いしだあゆみ)
  3. 高島礼子 / ホテル (島津ゆたか)
  4. 常盤貴子 / 天使の誘惑 (黛ジュン)
  5. 佐久間良子 / 異国の人 日高なみ
  6. 浅丘ルリ子 / 今日でお別れ (菅原洋一)
  7. 平 淑江 / 手紙 (由紀さおり)
  8. 草笛光子 / バラ色の人生 (エディット・ピアフ)
  1. 浅野ゆう子 / あなたしか見えない (伊東ゆかり)
  2. 水谷八重子 / 北酒場 (細川たかし)
  3. 泉ピン子 / まつり (北島三郎)
  4. 大竹しのぶ / 商売やめた (日高なみ)
  5. 黒柳徹子 / リメンバー〜平和の申し子たちへ〜 (佐藤しのぶ)
※( )内はオリジナル歌唱歌手
楽曲試聴はこちら>>>

桃井かおり [動画▼]

南野陽子 [動画▼]

高島礼子 [動画▼]

常盤貴子

桃井かおり

【生年月日】1951年4月8日
1973年 ゴールデン・アロー賞映画新人賞
1976年 文化庁芸術選奨文部大臣賞
1977年 日本アカデミー賞助演女優賞受賞
1979年 日本アカデミー賞主演女優賞
1988年 ブルーリボン賞最優秀主演女優賞受賞
1997年 ブルーリボン賞主演女優賞受賞
2005年 「Sayuri」、「太陽」主演
2006年 第30回日本アカデミー賞助演女優賞
2007年 「無花果の顔」監督作品でベルリン国際映画祭Netpac賞他13の国際映画賞受賞
2008年 紫綬褒章
2013年 「AMAYA」 米国アカデミー賞ラトビア代表
2014年 「Oh Lucy」カンヌ国際映画祭Cinefondation 2nd Prize
 メキシコ映画「The Room」、イギリス映画「Greater Things」に主演
現在 Los Angeles を拠点に数々の国際映画に参加。
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【なかにし礼コメント】桃井かおりの映画監督としての活躍ぶりは、世界を相手にしているだけに、実に目を見張るものがある。演技の上手さは言うまでもないが、歌の上手さたるや物凄い。もう自由自在だ。つまり彼女の哲学が自由自在だなのだ。

南野陽子

【生年月日】1967年6月2日
【出身地】兵庫県【血液型】B型
1985年、18歳のバースデーにデビュー。同時に、ドラマの主演をはじめ、多くのCMやグラビアなどをで活躍。歌手としてオリコンシングルチャート8作連続1位を記録。女優としても、ドラマや舞台など200作以上の作品に出演。
1992年 日本アカデミー賞優秀主演女優賞
1995年 日本アカデミー賞助演女優賞
【なかにし礼コメント】ナンノは今なおアイドルとして輝き続けている。コンサート会場はファンではち切れんばかりだか女優としても大活躍だ。今回は、私の希望でこの歌を歌ってもらった。この歌がこんなに似合う人はナンノ以外にいない。
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高島礼子

【生年月日】1964年7月25日
【出身地】神奈川県
【身長】168cm
【映画】「陽炎」「極道の妻たち」「RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語」「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
【舞台】「地球ゴージャス「カルテ」」「女たちの忠臣蔵」「春日局」
2001年 日本アカデミー賞優秀助演女優賞
【なかにし礼コメント】前回は初録音で緊張していたが、今回はしっかり準備をしてきた。長足の進歩だ。この歌は「いい人に見られたい」という邪心があってはとても歌えない歌なのだが、いつも誠実な彼女が楽しむように怖い女を演じている。
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常盤貴子

【生年月日】1972年4月30日
【出身地】神奈川県
1991年女優デビュー。
以降TVドラマ1995年「愛していると言ってくれ」、2000年「ビューティフルライフ」、2001年「カバチタレ!」などでヒロインを務める。2004年映画「赤い月」で第28回日本アカデミー賞主演女優賞受賞。近年は、2008年〜2009年映画「20世紀少年」三部作、2014年「野のなななのか」、2009年大河ドラマ「天地人」、2011年「TAROの塔」、2015年朝の連続テレビ小説「まれ」に出演。
【なかにし礼コメント】若さと純情、清潔感と透明感、処女性、素直さ、寛容と自由…いかに女優といえども演技で表現可能なものを超えたところにこの歌の魅力があるのだが、なんと貴子さんは見事にこの歌に新しい生命を吹き込んだ。
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佐久間良子 [動画▼]

浅丘ルリ子 [動画▼]

平 淑恵 [動画▼]

草笛光子 [動画▼]

佐久間良子

【出身地】東京都 東映 第四期ニューフェース
1958年 エランドール賞
1960年 「白い崖」でデビュー
1966年 「湖の琴」で NHK 映画賞主演女優賞
1982年 松尾芸能賞
1983年 菊田一夫演劇賞大賞
1995年 文部省芸術祭賞
2011年 文化庁長官賞
2012年 旭日小綬章 「五番町夕霧楼」「唐人お吉」(舞台)等、130 本以上の映画に出演。
【なかにし礼コメント】歌は語れ、芝居は歌え、という黄金律はシャンソンから来ている。佐久間さんの語りは絶品である。ゆえにこの度は、その語りを存分に生かしてもらった。語るがごとく歌うがごとくそして泣くがごとく。黄金律の鑑だ。
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浅丘ルリ子

【デビュー】昭和 30年 日活映画『緑はるかに』
1968年 第 6 回ゴールデンアロー大賞
1975年 ブルーリボン賞主演女優賞
1984年 ギャラクシー賞テレビ大賞個人賞
1999年 第24回菊田一夫演劇賞
2002年 紫綬褒章
2011年 旭日小綬章
 第35回山路ふみ子映画賞映画功労賞
【なかにし礼コメント】女優は歌詩を芝居の台詞として捕らえ、そしてわがものとするということをルリ子さんのこの歌で再確認した。『男はつらいよ・寅次郎相合傘』のリリーが寅さんと恋をしてもし別れたら。そんな思いについなってしまう。
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平 淑恵

【出身地】北海道
【生年月日】10月12日
【身長】157cm
【経歴】1976年 文学座研究所入所
1981年 座員となり、現在に至る
【受賞歴】昭和58年度第18回紀伊國屋演劇賞個人賞
平成8年度第31回紀伊國屋演劇賞個人賞
最近の主な作品に杉村春子から役を引き継いでいる「女の一生」(文学座)、一人芝居「化粧」(こまつ座)など。 舞台を中心に活躍している。
【なかにし礼コメント】第一弾の『別れの朝』の時は初レコーディングだった。それがなんと見違えるほどの成長を見せた。この輝くような美声、美しい日本語、表現力。平さんのこの歌は一人芝居『化粧』を観るかのようだ。力みのない迫力。
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草笛光子

【生年月日】1933年10月22日
【出身地】神奈川県【血液型】B型
【芸歴】1949年 松竹舞踊音楽学校入学
1950年 松竹歌劇入団
1953年 松竹大船入社
1956年 東宝入社
1980年 菊田一夫演劇賞
1983年 芸術祭優秀賞
1999年 紫綬褒章 2005年旭日小綬章
2008年 第29回松尾芸能賞
2013年 菊田一夫演劇賞特別賞
【なかにし礼コメント】草笛さんは『バラ色の人生』を歌いたいと言う。なぜか私はこの歌を訳詩していなかった。そこで草笛さんのために訳詩をし、草笛さんに捧げた。古きシャンソンがものの見事に現代の歌になった。歌唱力とは恐ろしいものだ。
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浅野ゆう子 [動画▼]

水谷八重子 [動画▼]

泉ピン子 [動画▼]

大竹しのぶ [動画▼]

浅野ゆう子

【生年月日】1960年7月9日
【出身地】兵庫県神戸市
1974年に歌手デビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。ドラマ「太陽にほえろ!」で女優としてもデビュー。1980年代後半から 1990年代前半にかけて、「抱きしめたい!」などのトレンディドラマで活躍。1995年公開の映画「藏」では第19回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。その後もテレビ、映画、舞台と幅広い分野で活躍している。
【なかにし礼コメント】参加をお願いしたら快諾をいただいた。しかもこの歌を歌いたいと言う。大好きなんだそうだ。なんと嬉しいことではないか。朝ドラ『てるてる家族』ではお世話になった。十三年ぶりの再会。歌いっぷりが素敵だった。
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水谷八重子

【出身地】東京都【星座】おひつじ座 1955年、16歳で新派・歌舞伎座で初舞台。同月、ジャズ歌手としてデビュー。
1973年 文化庁芸術選奨新人賞
1978年 菊田一夫演劇賞
1993年 東京都都民文化栄誉章
1995年 2代目水谷八重子襲名
2001年 紫綬褒章
2009年 旭日小綬章
2014年 12月 越路吹雪 生誕90周年 コンサートゲスト出演
2015年 1月 おめでとう東京キューバンボーイズ
 結成 65周年記念 コンサートゲスト出演
2015年5月 水谷八重子アコースティックライブII 王子ホール
2015年10月 越路吹雪音楽祭 ゲスト出演 日比谷公会堂
2015年11月 水谷八重子アコースティックライブIII 王子ホール
2016年6月 水谷八重子ライブ 越路吹雪讃歌 ヤマハホール銀座
2016年10月 横濱PROMENADE2016 ゲスト出演
2016年10月 水谷八重子ライブ 越路吹雪讃歌 ヤマハホール銀座
【なかにし礼コメント】この歌を入れたいと思った。歌える人はこの人しかいないと思った。でお願いした。ずばり的中ではないかで水谷八重子の世界の広さとボーダレス感。ジャズ、ミュージカル、ポップスから演歌まで。若き日の良重精神は健在だ。
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泉ピン子

【本名】武本 小夜
【生年月日】1947年9月11日
【出身地】東京
【身長】154cm 【特技】日舞
【受賞】日本アカデミー助演女優賞/菊田一夫演劇賞
【なかにし礼コメント】この歌の似合う女性はピン子さんのほかにはいないだろう、と思いお願いした。もう練習をしたらしい。北島三郎さんの指導まで受けたという。がぜん上手くなった。声の張りといい日本語の美しさといい文句なしだな。
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大竹しのぶ

【生年月日】1957年7月17日
【出身地】東京都
1975年 映画「青春の門–筑豊編–」でデビュー
1975年 第18回ブルーリボン賞 新人賞
1979年 日本アカデミー賞最優秀主演・助演女優賞
2004年 芸術選奨文部科学大臣賞
2007年 菊田一夫演劇賞
2010年 松尾芸能賞演劇優秀賞
2011年 紫綬褒章 /その他受賞歴多数
【なかにし礼コメント】私がシャンソンにどっぷりとつかっていた若き日の作品である。シャンソンを愛し、芝居『ピアフ』を熱演したしのぶさんならきっと、歌が劇として立ち上がる風景を見せてくれるに違いない。そんな思いでお願いした。
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黒柳徹子 [動画▼]

黒柳徹子

【生年月日】8 月 9 日
【出身地】東京都【血液型】A型
女優、タレントだけでなく、エッセイスト、ユニセフ親善大使、平和運動家としても活躍中。テレビ女優の第一号。
1961年 第1回日本放送作家協会・女優賞
1978年 この年より歌番組「ザ・ベストテン」の司会を12年間務める。
1997年 マリア・カラスに扮した舞台「マスター・クラス」の演技に対し毎日芸術賞を受賞。同様に読売演劇大賞「大賞」「最優秀女優賞」を受賞。
2003年 勲三等瑞宝章(現:瑞宝中綬章)
2013年 第38回菊田一夫演劇賞特別賞
【なかにし礼コメント】佐藤しのぶが歌った『リメンバー』を背景にして、私の反戦詩『平和の申し子たちへ』を全編朗読してくれた。このアルバムの白眉である。こんな素晴らしいことを実現してみせる徹子さんの存在は日本の奇跡である。
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なかにし礼 (なかにし・れい) プロフィール

作家
1938年中国黒龍江省牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒。
大学在学中よりシャンソンの訳詩を手がけ、1964年『知りたくないの』のヒットを機に作詩家となる。その後もヒットメーカーとして活躍を続け『今日でお別れ』『石狩挽歌』 『時には娼婦のように』 『北酒場』など約4000曲の作品を創る。 『天使の誘惑』ほかで日本レコード大賞を3回、同作詩賞を2回、またゴールデンアロー賞など受賞歴多数。
その後作家活動を開始、98年に『兄弟』を発表。次作の『長崎ぶらぶら節』で2000年1月第122回直木賞を受賞。満州からの引き揚げ体験を描いた『赤い月』(映画化・テレビドラマ化・ラジオドラマ化)は100万部に迫るロングセラ ーとなり、文学座にて自らの書き下ろし戯曲で上演され、05年12月『戯曲・赤い月』として出版。02年『てるてる坊主の照子さん』(NHK連続テレビ小説『てるてる家族』原作)刊行。03年12月『夜盗』。04年3月『さくら伝説』。05年3月『黄昏に歌え』。07年1月『戦場のニーナ』。08年3月『三拍子の魔力』。09年12月『世界は俺が回してる』。
一方、舞台作品の台本・演出も手がけ、演劇・舞踏・オペラを融合した「世界劇」という新しい上演形式は高い評価を受けている。
2015年、作家・作詩家50周年を迎え、作詩家・作家生活50周年記念アルバム「なかにし礼と12人の女優たち」を発売。同年末の第57回日本レコード大賞企画賞を受賞した。また、同年には「なかにし礼と75人の名歌手たち」という4枚組のCDも発売している。
『なかにし礼と12人の女優たち』『なかにし礼と75人の名歌手たち』
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