最後の審判の日、高らかに鳴り響く轟音R&R !!
MOTÖRHEAD 直伝、直系の爆音、轟音プロジェクト、Chrome Division。
2011年、久々の日本公演を行ったノルウェジアン・ブラック・メタルの帝王、Dimmu Borgir。その中心人物であり、なおかつシガーでもあるShagrath が意外な一面を垣間見せる。
全てが始まったのは2004年夏。Shagrath が旧友で、元Dimmu のメンバーでもあったThe Kovenant のLex Icon (Dr) 、Ashes to Ashesの Luna (B)に声をかけたのがきっかけとなり、彼らは リハーサルに没頭する一方、ビールを飲みまくった。その後、バンドは徐々にそのスタイルを確立し、05年1月、Luna の呼びかけにより、R&RバンドThe Carburetors のEddie Guzがリハーサルに合流、はき慣れたジーンズのように彼の声はバンドにフィットした。さらに Ricky Black が加入、流麗なギター・ソロを得意とするRicky の加入で、この悪魔のカクテルのようなバンドは完成した。
05年夏にLex Iconが個人的な理由でバンドを去るが、後任には Minas TirithのTony Whiteが参加。メンバー全員が大きな影響を受けたクラシック・ロック、メタル絶頂期のバンド群Motörhead、Iron Maiden、Metallica、 AC / DC、Venomなどなどの要素を楽曲に反映させ、05年12月にバンドはスタジオ入り( Panser studio/ Oslo )。アルバムの半分をレコーディングした時点でNuclear Blastとの契約を締結。06年3月にデビュー・アルバムを完成させる。 “Doomsday Rock’n Roll”とシンプルなタイトリングがなされたデビュー作からは“Serial Killer”がシングル・カットされ、同曲のPV はスウェーデンでPatric Ullaeusにより制作された。そして、オスロにあるElm Street clubでChrome Divisionとしてのデビュー・コンサートを行った。
その後Shagrath はDimmu Borgirでの活動に戻り、アルバム制作、ツアーをこなす。
Dimmu Borgir での活動に区切りがついた時点で、 Shagrath はChrome Division に戻り、Satan, hungry for more rubber-smelling Rockとタイトリングされたツアーを行う。
08年1月、ニュー・アルバム制作を開始(スウェーデンのStudio Fredman)。全ての面でスケールアップしたセカンド、“Booze, Broads and Beelzebub”は08年7月にリリースされた。ZZ Topの“Sharp Dressed Man”をカヴァーするなど音楽的なルーツを聞かせる一方で、キャッチーさを増したコーラス・パートなど、Dimmu でのShagrath の音楽性とは間逆なスタイルはさらに深まって行く。
09年にEddie Guz がバンドを去るが、その後任にはShady Blueがすぐに決定。彼はノルウェイのスラッシュ・メタル ・バンド、SUSPERIA ではAtheraを名乗り活動している。彼の加入により、Chrome Division の音楽的なレヴェルはさらにアップ。新作 “3rd Round Knockout”のモダンさは彼がもたらしといっても過言ではない。
キャッチーで顔を直撃するような楽曲が詰まった“3rd Round Knockout”にはJohnny Cashの“Ghostriders In The Sky”も彼ららしいアレンジで収録されている。
ジャック・ダニエルズを空けて、女の子を踊らせろ。そして “3rd Round Knockout”を流せ!
デカい音で!!!