91年のデビュー作“Dawn of Possession” (Roadrunner)リリース以降、IMMOLATION は妥協することなく音楽的な変遷を繰り返している。
シーン黎明期以来、もっともダークかつ、野心的な作風をキープしたままバンドはその歴史を刻み続けている。
Metal Blade 在籍時の“Here In After”, “Failures for Gods”, “Close To A World Below” の3作はもちろん、その後のバンドの大きな転機となった、現在に至るまで非常に高評価を得ている “Unholy Cult”, “Harnessing Ruin”, “Hope and Horror”(ep), “Shadows In The Light” (Listenable/Century Mediaよりリリース)など、つねにエクストリーム最前線に位置する彼ら。
2010 年にはNuclear Blast debutに移籍、“Majesty and Decay”を発表。 ミックス、マスタリングを担当したZack Ohren (Castle Ultimate Studios)、そして長年バンドのプロデュースを手掛けるPaul Orofino (Millbrook Sound Studios)、さらにアート・ディレクターとして新たにパートナーシップを組んだPar Olofssonの尽力により、“Majesty and Decay” は新たなクラシックとなったのだった。
2011年にはニューep 、“Providence” (Scion A/V)をリリース。カー・メーカーToyota が参加したレーベル Scion A/V (Toyota) からのリリースとなった5曲入りep はフリーダウンロード形式を取っており、世界中のファンがダウンロード、またCDとアナログもツアーで販売され、大きな話題となった。
そして、同じ布陣のまま、バンドは新作 “Kingdom of Conspiracy”制作に突入。
Nuclear Blastからのセカンドとなる本作はバンドの歴史上、もっとも強力なアルバムを作り上げたと言っても過言ではないだろう。
世界が抱える問題、近い将来に起こるであろう様々な問題に焦点をあて、バンドは我々が何を選択すべきか訴えかける。
そして、バンドのトレードマークである、スピードと激烈さについては疑念の余地はない。“生贄”をバンド名にした彼ら、次の犠牲者は…