ヴァージニア州リッチモンド出身のスラッシャー、Municipal Waste のNuclear Blast移籍第1弾(それ以前はEarache)。 DRI、Suicidal Tendencies、Corrosion Of Conformity、Nuclear Assaultなど80~90年代のスラッシュ・メタル、クロスオーヴァー・メタルに強く影響を受けた独自のパーティ・メタル・サウンドは高い評価を受けている。“The Art of Partying/狂気のスラッシュ・パーティー”(2007年)、“Massive Aggressive / 無敵のスラッシュ野郎ども”の最新作2作は日本盤リリースもされ、日本公演も実現した。
新作“The Fatal Feast”でも、そのお祭りスラッシュ・メタルは健在どころか、より一層の狂乱の渦を巻き起こす。
しかも収録曲16曲に対して収録時間は37分という潔さ!!人間の持つモラルのジレンマをタイトル・トラックで蹴り飛ばしているのはもちろんのこと、毒された人間性を皮肉にあふれた歌詞で歌うのも健在。
そのユーモアと毒が混在した歌詞の世界への評価は非常に高い。メタル関係には冷たい全米のメディア、たとえばSpin では付録のミックス・テープでD.R.I. とGang Green の間に何の違和感もなく紛れ込み、Alternative Press誌では“これ以上にオーセンティックなバンドはない”と、意味不明のほめられ方をし、Decibel や、Outburn などでも絶賛されている。
また、今回初めてバンド以外のメンバーをゲストに迎えている点も注目。Steve Moore (aka Zombie)
がタイトル・トラックとスペイシーな“Waste in Space”でクレジットされているほか、Nuclear Assault のシンガー、John Connelly が“Unholy Abductor”に参加、またリッチモンドの伝説的パンク・アウトフィット、Avail のシンガー、Tim Barry が“Standards and Practices ”に乱入している。アートを担当しているのはJustin Osbourn(Slasher Design)
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