サン・フランシスコ出身の大型ドゥーム・ロッカー、ORCHIDがシーンの注目を浴びたのは2009年リリースの1st EP “Through The Devil’s Doorway”。耳ざとい世界中のプレス、ファンから数多くの好意的なレヴューが寄せられ、“新世代ドゥームの最右翼”と評される。
その後すぐに1st アルバムのレコーディングに突入、2011年に待望の “Capricorn”を発表。
70年代のバンドの持ち合わせたフィーリング(それは彼らのファッションに至るまで徹底している)を兼ね備えた上で、あくまでも斬新なスタイルはさらなる熱狂を呼んだ。
Nuclear Blast との世界契約を果たしたバンドは、契約と同時期に10インチ・アナログ・シングル “Heretic” (新曲3曲と “Capricorn”からの“He Who Walks Alone”収録)をリリース。さらに2013年2月にアルバムからの先行シングル“Wizard Of War”をリリースした。
そしてセカンド・アルバム“The Mouths Of Madness”の登場。ファーストのスタイルを踏襲しつつ、さらなる次元へと登りつめたバンドの姿が確認できる作品だ。
“ニュー・アルバムの楽曲は、よりダイレクトに響いている感じがする。それぞれのクオリティが高いし、突き詰めると、俺達がより良いミュージシャンになったんじゃないかと思えるよ。”
と、ギター・プレイヤーの Mark Thomas Bakerは語っている。
“それにプラスして、俺達が過去に示すことのできなかったサイケデリックな要素が増加したことも大きい。»Capricorn«”に比較すると、シンセの要素はかなり減ったんだけど。”
楽器部分のレコーディングは 、SFのHyde Street Studios (DEAD KENNEDYS, MR. BUNGLE, JOE SATRIANI, EXODUS) とSan RafaelのLaughing Tiger Studios (SANTANA, SAMMY HAGAR)でセッションされ、その後、バンドの盟友プロデューサー/エンジニアWill Storkson の手でヴォーカル・パートが録音された。
70年代の音を模倣することは困難ではない、ただ、そのスピリッツは優れたミュージシャンシップを持つもののみが引き継げる。