進化の過程において、他の土地から隔絶された場所で同種の生物とは異なる進化を遂げる個体が生まれることは音楽的にも可能だろうか?オーストラリア、タスマニア州出身のPSYCROPTICは、かの地に生息する希少かつ非常に獰猛な生物として名高いタスマニアン・デヴィルのごとく、自らの非常に特異な音楽性に磨きをかけてきた。 トレンドから完全に目をそむけ、あらゆるジャンルからの影響を得る一方でエクストリーム・ミュージックの極限、唯一無二ともいえるブルータリティ、激しさ、そしてグルーヴを捉えるためにまい進して来たのである。
"The Inherited Repression は今のところ、俺が好きだった Psycroptic のアルバムとは異なるものに仕上がりつつあるよ。バンド全員がそう思っているんじゃないかな。昔からバンドが新作についてコメントする場合、“これまでの最高傑作だよ”っていうのはお決まりだろう?でも、俺は今回のアルバムがまさにそれだって断言できるよ。過去の作品を完全に上回るものを作らない限り、ターニ ング・ポイントはないと思っていた。作品を作ること、それをライヴで演奏することへの愛情以外にプレイする意味はないんだ。 The Inherited Repression は作曲の面でも、ソング・ストラクチャーの面でも、過去とはかなり異なっている。レコーディング前の段階で以前よりも、もっと時間をかけているんだ。一言 で表現するなら、ダイナミックな作品だろうね。ファストなパートはよりファストに、スローな部分はさらにスローに。ダークさと明るさを兼ね備えている。 キャッチーな部分もあるね。 足を踏みならす、ヘッドバンギングする、何でも良いんだ。頭から最後までグルーヴに身を委ねてくれよ。" Joe Haley (Vo)