ノルウェイ出身のMorten Veland をプロジェクトの中心として活動を続けるSIRENIA。 シンフォニック/ゴシック・メタルのジャンルにおいて、その動向は常に注目を浴び続けている。新作»Perils Of The Deep Blue«についても、その評価が揺らぐことはなく、ドイツのORKUSマガジンの編集者Björn Springorumの言葉を借りるならば、“ゴシック・メタルは生き続ける。そのサウンドは邪悪で、明白、そして驚くほどにロックしている”のだ。
本作»Perils Of The Deep Blue« は SIRENIA にとって6作目のスタジオ作品である。2001年初頭に Morten Veland が、それまで在籍していたTRISTANIA (2枚のアルバム»Widow’s Weeds« (1998) 、»Beyond The Veil« (1999)を発表している)を脱退、自らが温めていたアイディアを実践すべく結成し、2002年に»At Sixes And Sevens« でデビュー。
2006年以降、バンドはSIRENIA はNuclear Blastと契約し、同レーベルからの1作目»Nine Destinies And A Downfall« において、ジャーマン・チャート53位を獲得している。2008年には、若く、カリスマティックな女性シンガーAilyn が参加、»The 13th Floor« 、 »The Enigma Of Life« という2作でその存在感を存分に発揮、バンドの理想形が出来上がった。
そして、待望の新作»Perils Of The Deep Blue« はバンド12年のキャリアのまさしく集大成とでも呼べる作品に仕上がっている。
“この作品は SIRENIA を新たなレベルに引き上げたと思う。非常にヴァラエティに富んだ作品に仕上がった。今までのバンドの方向性をそのまま受け継いだもののほかに、今までの俺達のサウンドとはかけ離れたスタイルのものもある。本当にこの作品を愛しているよ。2年半かけて制作した甲斐があった。血と汗と涙の結晶なんだ。”
過去の作品同様、アルバムの大半はバンドのハウス・スタジオでレコーディングされた。 “時間の制約がないのはとてもありがたいし、スタジオにいると、常にインスパイアされる要素があるんだ。”
アコースティック・ギター、またクワイアのパートについてはフランスのSound Suite Studiosでレコーディング、プロデュースは勿論Morten Veland によるもので、ミックスとマスタリングはオスロのDub Studios でEndre Kirkesola により行われた。
また幻想的なアートについてはAnne Stokes の手によるものなのだが、当初この絵画はアート用に描かれたものではなかった。
“ネットでこの作品を見て、一発で気に入ってしまった。俺はギリシア神話、人魚に非常に興味があるからね。だから、Anne Stokes と連絡を取って、幸運にも彼女は作品をアートに使用する許可をくれたんだ。パーフェクトなカヴァーだよ。”
すでに本作から`Seven Widows Weep´ のビデオが制作されることも決定し、秋にはツアーが待ち受けている。