PK shampoo.log
アルバムコメント(五十音順)朝日(ネクライトーキー)
「3D/Biela」という曲で出会ってからずっと聴いていた。
素晴らしい曲をいつもありがとう。いつもこれほどに真面目で綺麗なバンドは他にないんじゃないかと思わせてくれる。
足立(Fireloop)
音に携わる人間としてあるまじき発言ではあるが、僕にとって「PK shampoo」というバンドは音なんてぶっちゃけどうでもよくて、爆発力があって爆音でアツくて最終的に爆発してりゃそれでオールOK!なんて思っていた時期があった。そして、そういったライブが謎に人々の共感や支持を集めているのだと思っていた。
もう何年前の話か忘れたが、コロナ禍でさまざまな制限がある中、名古屋の大きな会場でワンマンライブをするから音響を担当してほしい、という依頼を受けたときのこと。会場に入った瞬間、整然と並べられた椅子席に思わず笑ってしまったのを覚えている。「着席ライブ!PK shampooで着席ライブー!ありえなーい!」 リハーサルが始まって、「こんなに音のキレイなPK shampooイヤだー!もっと汚いのがいい!あははは」などと僕は言った。今思えば、ずいぶん失礼で審美眼の乏しい話のような気がする。しかし、ライブ後の楽屋で目を輝かせながら「もっと良い音でライブがしたい」「どうすればもっと良くなるか」「もっとグルーヴのある演奏を」などと僕を散々問い詰め、僕のマニアックな話を面白がり、次はああしよう、こうしようと盛り上がる彼らを見て、僕の認識は大きく変わった。彼らは真面目だった。それがめちゃめちゃ面白かったし嬉しかった。
今回の音源には、そんな彼らのこだわり、そして時間をかけて丁寧に培ってきた技術がしっかりと反映されている。素晴らしい音で、僕らにPK shampooの音楽を伝えてくれた。これからも、陰ながら応援していきたいとちゃんと思っている。
魚豊(漫画家)
かつて第二宇宙速度に達したバンドが
離陸よりはるかに難しい着陸をやってのけた
ランディングバーンの様に鮮烈な一枚
我々の原子がまだ宇宙を彷徨っていた頃と、
その時既に、"キミ"と出会っていた事
『PK shampoo.log』が出す空気の振動は、それら全てを思い出させてくれる
青春とは生活と宇宙を接近させる精神性のことだ!
ポエジーとメロディでキャズムを繋ぐ!
言い訳なし、真正面からの、美しい音楽の体験!
間違いなく、紛れもなく、20年代の、いや21世紀の名作だ!!
内山ショート
(シンガーズハイ)
ヤマトさん、ご無沙汰してます。
僕がPK shampooのライブを見るために福岡までレンタカーを走らせたあの頃から早6年くらい経ちましょうか。
デイジーバーで初めて「ファンです」と挨拶したときに、 「俺のこと好きなやつなんかごまんとおる!」と弾き返され、それから会う度に朝までイチャモンをつけられ、 帰してくれないので逃げるように始発に乗り込むということを繰り返し、 断ると「天狗になっている!」と揶揄され、それでも鳴り止まない呑みの電話に「この人はいつ音楽をやってるんやろ…?」とまで思っていました。
でもそういった何もかも台無しになった朝のラストオーダー後、数回に一度、ほんの一瞬だけ、 ポツリポツリと真面目なことを言うヤマトパンクスを見ることがあるんですが、 そういうときに漸く「実はこの人照れ臭いだけで本当はメチャクチャ音楽が好きなんだろうな」と思うし、 新譜を出すたびにやっぱりどうしても「何かを壊してくれるんじゃないか」と期待をしてしまっている自分が居ることに気付かされてしまいます。
本当に不思議なバンドです。
小野武正
(KEYTALK / Alaska Jam)
轟音の狭間に散りばめられた美しい旋律が、聴くほどに癖になる。 ギリギリを攻めるバンドアンサンブルの妙と、ヤマトパンクスの生き様が響き合うこのアルバムには詰まっている。
一朝一夕では決して辿り着けない、幾多のライブの積み重ねが凝縮された音の塊がどこまでも心地良い。
リピート再生していたら天使になれるかも…しれない… 早く対バンしましょう!!!!!!
加藤鶴一(堺ファンダンゴ)
これは、
ヤマトパンクス率いる
PK shampooが奏で続けている、終わる事を知らない青春小説の第一章。
この小説の続きがどうしても知りたくて、
僕らは性懲りも無く、
また酒場に出かけてしまうのである。
金光裕史(音楽と人)
サウンドは今どきのバンドっぽくかなり洗練されたがそれでいい。 人はいつまでも同じところにはいられないってことを、ヤマトパンクスはよくわかっている。 だが、いられないけど忘れない、いや、忘れられない、忘れたくないのだ。 歌詞にそれがはっきり出ている。そしてその、どうしても忘れられない青い傷のようなものが、バンドで鳴らすことによって、ときめきに変わっていく。 誰もの心の中にあった気持ちを思い起こさせる、そんな1枚。
吉條壽記(Live House Pangea
/Live House ANIMA/RAZORS EDGE)
PK shampooアルバム発売おめでとう!
「東京」というワードが入った曲のタイトルに時の流れとバンドの活動範囲の変化を感じる。
ヤマト、今でもライブハウスのお酒は高いと感じるか?
今度ライブハウスであったら発売記念に一杯奢るわ。
クニタケヒロキ
(THE FOREVER YOUNG)
永遠に続く輝きよりも
いつか終わってしまう今を
今終わってもいいように
一つ一つ永遠に残るように輝かせる
それが美しいのを
そういう奴らが一番美しいのを
俺は知っている
初めて「旧世界紀行」のサビを聴いた時
おもわずニヤけてしまったよ
そういうことなんだよな
ヤマト、今度ゆっくり呑もうぜ。
コザック前田(ガガガSP)
もうこのアルバム聴いたら、表現の最高峰まで行ってるんじゃないかなと思う。
日々の怠惰、欲求やニヒリズム、全てを表現してくれてる。
別に偉そうなこと言いたくないけど、自分が今多感な10代とかなら追っかけになってるかもしれないな。
ヤマトの人間的魅力が先行してる時もあるけど、音楽はそれよりも超一流。
自分も頑張らねーとな。いや、もうそんな歳でもないか‥。
つまんねー(笑)とにかく最高ですわ。
柴田隆浩(忘れらんねえよ)
ロックスターは2種類に分類される説、を僕は提唱しています。
狂気そのもの系と、常識人がひとつの道を極めすぎて、異常になってる系。
(誰それがどっち?とかはどっかで会った時に話します)
で、ヤマパンはどちらなのかというと、ハーフ&ハーフだと思うんです。
彼と飲んでても思うし、このアルバムを聴かせてもらった時も思いました。
どっからこんな言葉降ってくるん?って狂気と、
ガチガチに構築して刺しにきとる!っていう理性。
進撃の巨人でいうと、奇行種ですね。
こういう人、こういう音楽、ほんと唯一無二だと思う。
だから人も音もこんなに愛されてるんだな。愛してます。
スズキユウスケ
(オレンジスパイニクラブ)
PK shampooってメロディの『懐かしさ』があるよね〜。
いつの事かは分からないけど、いつだったかを思い出す懐かしさ。
4人が纏う空気感があってこその12曲ですね。
常にあんだけ酒に飲まれ続けている男が、いつこんな歌詞を生み出せるんだ。
あとヤマトはちゃんと善人ですよ。俺ん家泊まった時ちゃんと布団畳んでたし。
玉屋2060% (Wienners)
いやに文学的じゃないか、ヤマトのくせに。
音がささくれ立ってうるせーよ、ヤマトのくせに。
優しくて悲しくて孤独じゃないか、ヤマトのくせに。
…くそ、死ぬほどドラマチックじゃねえか、PK shampooのくせに。
千代田修平(漫画編集者)
なぜあんなめちゃくちゃなやつからこんなに美しい詩とメロディーが生まれるのだろうといつも不思議でならない と嘯いてみたが、本当は知っている 本当は、めちゃくちゃなのは我々のほうだからだ 素面の彼を恥ずかしがらせてはならない 本当のことを振動させ続けてもらわなければならない
大いなる福音が亡き世で響く僕たちのためだけの福音
仲川慎之介(時速36km)
音楽的に強度が増していて明らかに進化してるんだけど、何故か「この人たちの作るものは変わらないな」と言いたい自分がいるような気持ちになりました
最初からずっと変わらず近くて遠いような、俗物であり神聖なような
そのバランスが変わらずフェーダーだけどんどん上がっていってるような感じがします
このアルバムはPKの代名詞のようなアルバムで、きっとこれからもそういうものを作り続ける人たちなんだなと思いました
やれば出来る人たちなんだよなあっていうのを新譜聴くたびに思い出します
急に怖いんだよな、なんの構えもナシに斬りかかってくる感じで、宮本武蔵のあれみたいな
急に「あこれ俺たちも頑張らないとヤバいな」って思わされる
毎回こうなるんだよな、ストレスです
俺らも頑張りますよホントにもう
西澤裕郎(ライター)
このアルバムは、どこか変だ。
ところどころで感じる、違和感のあるコードや楽器のハーモニー。
爆発のようにノイズかかったディストーションギター。
暑苦しいほどの歌い上げとファルセット。
歪なものたちが、一堂に会して、ひとつの世界を作り上げている。
それは、ヤマトパンクスの生き様そのものだ。
有名ミュージシャンから、どこの誰だかわからない人まで、酒席を共にする。
そんな中の1人として、自分も存在するときがある。
最初の酒の場で、僕はPKの作品もライブもよさがわからないと伝えた。
ヤマトは「なんでやねん」と言いながら、まあ、と言って否定もしなかった。
それから、何度も飲むようになった。
縁あって、ヤマトの自伝本も作ることになった。
2020年から取材をはじめたが、僕がしょうもなさすぎて、いまだにその本は出ていない。
そんなどうしようもない自分を、ヤマトは何度も飲みに誘ってくれる。
申し訳なさもあって、行くのをためらう。でも、結局は行ってしまう。
毎回、何時間も飲んでいるけど、ほとんど何を話したか覚えていない。
ひどい二日酔いになるし、ときには喧嘩になったり、店を追い出されたりもする。
けれど、そうやって形に残らない時間こそが愛おしかったりもする。
最初にこの作品を聴いたとき、ああ、いいな、と思った。
だけど、その感覚は本当か?
自問自答して、もう何周もリピートしている。
音楽は、目に見えず、形にも残らないものだ。
ヤマトが音楽をやっている理由が、少しだけ、わかった気がした。
藤澤信次郎(浪漫革命)
旧世界紀行が始まって0.5秒でミックス・撮り音がめちゃくちゃ良くて音量をMAXにして聴きました。
音楽限界オタクくんなので、好みが凝り固まっていて、あまり自分が好きではないものは聞かないし興味がないのだけれど、そんな俺が今新譜を楽しみにしているのは七年前は全然興味のないジャンルだと思っていたヤマトパンクスの作る曲。PK shampooの新譜。
今ヤマトパンクスは何を思っているのかどういう曲を作るのか楽しみでしょうがない。友達としてめちゃくちゃ仲良すぎて、曲を作らなすぎてたまに忘れるけれど、ヤマトパンクスの曲がめちゃくちゃ好きだ。
M11の東京外環道心中未遂譚とかめちゃくちゃ普通に好きだわ。俺もこういう曲作りたい。
いやー、下北沢の居酒屋で二人で飲んで、一頻り他人の悪口言って笑ったあとに、30代のうちにえげつないアルバム作りたいなって言うてたの思い出した。
やっぱりバンドとか音楽って最高やな!おめでとうー!新譜をありがとうー!!
フジジュン
(FUJIJUN WORKS)
永遠も半ばを過ぎて。
知ったこっちゃないだろうけど、最近50歳になった俺。
『PK shampoo.log』聴きながら頭にぐるぐる回ったのは、
幾つになってもついて回る鬱屈とした気持ちや、
長い旅の途中でどっかに忘れてきた大事なものや、
俺にもあったセンチな思い出や、久々に思い出すあの子の顔……。
「旧世界紀行」で始まる『PK shampoo.log』は、
宇宙から酒場、脳みそのシワの間まで、
縦横無尽に飛び回るヤマトパンクスの脳内紀行。
同乗してると、良いことも悪いことも詰め込まれた俺の引き出しから、
「こんなんありますやん!」とあれやこれやを引っ張り出して、
頭ん中をぐちゃぐちゃに掻き回してくる。迷惑な話だ、そっとしといてくれ。
破天荒な自身の人生や考えのすべてをバンドで表現して、
鋭い視点と感性で、ほかの誰とも違う独創的すぎる楽曲世界を構築。
もはや生きることがバンドと直結してるといえる、全身バンドマン。
ヤマトパンクスをひと言で表すとそれで、それが俺の惹かれる理由。
そっとしといてくれっていったけど嘘で、ホントはもっとぶっ掻き回して欲しい。
令和の時代になかなかいない、国で保護すべき絶滅危惧種。
もっと大事にしてやってくれ。
『PK shampoo.log』とはよく言ったもんで。
その全身バンドマンの現在を切り取って記録した今作を聴いて、
やっぱりPK shampoo大好きだなぁと思ったし。
いい年して、「東京外環道心中未遂譚」聴いてキュンキュンできる、
自分のことも好きだなぁと思った。ヤマトに恋してっからね、俺。
マエダカズシ
(フリージアン)
暗い部屋で咳き込みながら見た夢は、歪なキラキラ星のメロディーを引き連れて、窓の向こうへ消えていった。
誰だって何かになりたいよな。
俺は歌になりたいよ。
沢山の人がこの日を待っていた事でしょう!!
俺もその一人!!
PK shampoo アルバムリリースおめでとう!
モグラ(ボロフェスタ主宰/
livehouse nano店長)
ヤマトから真昼間に連絡。飲みの誘い以外で奴から連絡が来るのは珍しい。
新譜を聴いてくれ、と珍しいお願いをしてくるな、余程の自信作か、それともまた酔っ払っているのか、どっちかだ。
PKのアルバムをゆっくり1枚聴くことなんてあったか?ちょうど徒歩出勤中の時間を持て余す毎日だったので、ちょうどいい。しっかり耳を傾けてみよう。
どうやら、連絡をしてきた理由は前者だ。自信作なのだろう。
相変わらずのスチームパンク?末法思想?瓦礫の上に1人座り込み物思いに耽って出た言葉たちがパンチラインとしてロマンチックに降り注ぐ。それらと、それらに命を吹き込む音圧、フレーズ、リズムアレンジ、プレイなどフィジカルを成すどれもが「ロックバンドの音楽」の完成度を、今彼らにできるだろう限界まで引き上げている。音楽性に変化があるわけじゃなく、PKがPKのまま、音楽を演奏するバンドとして成熟してきたことを感じさせてくれる良作だ。
一つ問題があるとすれば、聴いていて「こりゃ良いぞ」となる瞬間に、必ずヤマトのニヤついたドヤ顔がフラッシュバックすること。腹立つわ。
モリタナオヒコ
(TENDOUJI)
このアルバムの曲達で
たくさんの人が救われると思います
悲しみと喜びと
血と汗と
よだれと涙と
全部がグチャグチャに
混ざったような作品。
ヤマトあんなに毎日飲み歩いて
いつ曲作ってたの。
山﨑陸(Order From Minor.)
PK shampooからアルバムが届いた。彼らには「唯一無二の世界観」等と言ったハンコの様なレビューが似合わない。良いメロディや詩が書けないだけなのに音や曲展開を支離滅裂にして"オルタナティブ"と謳うバンドとも明らかに違う。なんなら俺はそういう奴らをハッキリと軽蔑している。
根底に歌謡曲やポップスへのリスペクトを感じるし、決して歌謡曲やポップスの枠にも収まっていない。正統派ロックバンドと言うには破綻している様に思えるが、パンクバンドと言うにはあまりに優しい。故に「PK shampooっぽいバンド」は後にも先にも現れないかもしれない。俺は大ファンという訳ではないので、その特異点とも言える存在を俯瞰して見られるが、同じ時代に産まれて黄金期の彼らを目撃出来るのは幸せな事なんだと思う。リリースおめでとう。印税でまた焼肉奢って。
山田将司
(THE BACK HORN)
星がまだ残る、朝の群青がかった空、ゲロ吐くまで酒を呑み笑い合う4人が見える。夢と現実を繋ぐような淡い音使い。命の輪郭を力強く縁取るような演奏。孤高の叫びと心底の言葉達。PK shampooのワクワクと優しさが炸裂してて、なんか一緒に呑んでるみたいな気持ちになった。今度呑む時は俺も混ぜてくれ。また一緒にやろうぜ!
山本響(Maki)
朝方、カーテンを閉めるの忘れてて差し込んでくる朝日のせいで早めに起きてしまい携帯を見ると、昨日の夜中にヤマトくんから電話が来てた。
呑みの誘いかなと思って起きたタイミングで連絡を入れた、その時になんかタイミングだなって思って送られてきてたPK shampooの新譜を聞いた。
最後の締めくくりが「ひとつのバンドができるまで」っていうところにグッと来て、ふと思い出した、俺の中のヤマトくんは酒飲んでTwitterにブラックジョークを書き込むだけの人間じゃなくて、バンドに人生狂わされた音楽狂人。だから一緒に居るのが楽しいんだなって思う。
とても良いアルバムです、また呑みに行きましょう。
リュウノヒラ
(Chase合同会社)
PK shampooの皆様およびスタッフの皆様この度はMajor 1st Full Albumの完成、おめでとうございます。 終わりなき旅と言われたアルバム完成まで沢山の苦悩や血と汗と涙があった事でしょう。 誰から評価されずとも、時にはイメージや素行等で後ろ指刺されながらも俺はPK shampooの曲が好きで応援しています。 いつの間にか自分自身の後ろめたさや後悔も乗せて、彼らこそが希望だなと思いながら過ごしてきた日々でした。 ただ、そろそろもっと世間に評価されて良いのではないかと「PK shampoo.log」を聞いて思いました。 出会ってからもう何年も経ちますが、日本人で良かったとこの歌詞を聞くたびに思いますし、彼らのライブが見れる日は毎回ワクワクさせてくれるバンドです。 あの有り得ないハイエースで高速を走り続けてくれてありがとう、これからも是非そういう活動をしてほしいと心から願っておりますし何処かでまた会える日を楽しみにしております。 ヤマトパンクス及びPK shamoo先生の次回作にも乞うご期待下さい。 重ねて有難う、お疲れさんでしたノシ