Interview

全曲解説

1. ルート 26

平部:これは「脱失恋」じゃないですけど、そういうことを僕の中でじんわり思ってて。もちろん恋愛が絡むのは全然いいと思ってるんですけど、この曲は恋愛だけじゃない、僕の身の回りで起こることを盛り込んで書いた歌詞になっています。今までにない内容だと思いますね。サウンドの面でも、今まではスリーピースを意識して、たくさん楽器を乗せて作るっていうのはなかったんすけど、これはギターをもう1本しっかり乗せたりだとか、場所によっては3本も4本も入れたりとかしていて。今までのような曲調ではあるんですけど、そこからもう一歩踏み出した曲になってるなって思います。

――本当にバンドとしてのレベルアップ感みたいなものがわかりやすく出ている曲ですよね。

平部:そうですね。何かシンプルにうまくなったなと思いました。自分たち上達したなって(笑)。楽器は常に触ってるんで、おのずと上手くなれてたんだなっていう。

十九川:ベースも普段あまりしないピック弾きで、普段あまり使わないプレベで、「ゴリゴリ弾いたるぞ、オラ!」みたいな(笑)、攻撃的な演奏になってます。

平部:もともと結構イケイケな曲にしようとは思ってたんですよ。別にそうしてくれって僕はお願いしてないですけど、ちゃんとみんな同じ方向を向けてたみたいで。こういう感じも「いいやん」って3人とも思えたので。

前田:僕もテンポ速い方が好きなんで、自分がかっこいいと思うものをやりたいようにやれた感じがします。

――タイトルの「ルート26」というのは?

平部:タイトルは僕の地元を通っている道路の名前なんですよ、国道26号線。これは僕の歌なんですよね。自分の身の回りの生活とか、仲良くしていた先輩が亡くなってしまったこととか、恋愛だけじゃない僕のことが歌詞には入っていて。人生を道にたとえるというのはよくあるじゃないですか。だから、この曲にいちばんぴったりの名前はこれだと思いました。

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