Interview

全曲解説

3. インスタント

――さきほど「大人になった」という話をされてましたけど、「インスタント」で歌われている2人の関係性って、ある意味すごく大人だなって思うんですよね。

平部:これは、女性目線の曲は書きたいなってずっと思ってて、今までにも何曲かあったりするんですけど、そういうのも今後やっていきたいと思って書きました。僕、自分の個人的な曲が多いですけど、本当は自分以外の曲も書けるんだぞっていう(笑)。結構ディープな恋愛の内容になってるんで、5、6年前やったら書かれへんかったやろうなっていう歌詞の内容ですね。大人になったなって、こういうときに思います。

――メンバーとして、平部くんの歌詞に書かれている内容というのはどういうふうに受け止めているんですか?

十九川:曲が出来上がって、歌詞これって読ませてもらうと、メンバーでもぐっとくるところはありますね。

前田:でも歌詞を見るタイミングが、曲が全部できてからなので。あんまり受け止めてないというか(笑)。

――ああ、そうなんだ。

前田:単純に歌詞書くのが遅くて、最後になっちゃうんですよね。だから曲は知ってるけど歌詞は知らんっていう状況でずっと曲を作ってます。それでレコーディングぎりぎりになって「歌詞、これで」っていう。逆に「どんなんか見せて」って言われるんで、「あ、ごめん」って言って(笑)。

十九川:一応、歌詞に寄り添ったベースも考えたいなって思うんだけど歌詞がないから「そういえば、あそこってなんて歌ってるの?」って訊いたりはしますね。でも「こう歌ってるけど、変わるかもしれへん」みたいな。

――なるほどね。reGretGirlの曲って、歌詞はすごく暗かったりヘビーな状況を歌っているんだけどサウンドはめちゃくちゃポップ、みたいな曲があったりするじゃないですか。その感じも面白かったりするんですけど、それは今話してもらったような作り方だからなのかもしれないですね。

平部:ああ。今言われて思いましたけど、そうかもしれないです。

前田:うん。作るときはあくまでメロディ重視で作ってますからね。

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