Interview

全曲解説

8. Longdays

――洋楽っぽいっていうところでいうと、この「Longdays」もそうですよね。

平部:これは本当にコロナ禍でしんどいって歌なんですけど。家にずっとおった時期に作った曲で、やっぱりロック感っていうか、今までにない感じっていうのはほしいなと思って作ってました。今までにないコード感とか、歌詞も失恋じゃないっていうのを意識して。3人でもう壮大なロックっていうイメージで作っていって、そこにアレンジャーの坂本夏樹さんが入ってさらに膨らませてくれたっていう。これもまたいい引き出しを手に入れたなって思いました。

――じゃあ、ここで歌われているのは当時の率直な気持ちなんですね。

平部:そうですね。先がどうなるかわからへんという不安がやっぱりいちばん怖くて、それが曲に出てると思うんです。毎日家におって、すごくストレスを感じてたんですよ。僕はもうアルバイトも辞めて音楽一本でのうのうとやってたんですけど、ライブ活動もできないから収入が減ってしまうんじゃないかとか、バンドとしてみんなに忘れられてしまうんじゃないかという不安はすごくあって。そこで絞り出した曲がこれですね。

前田:僕は全然気楽に過ごしてましたけどね。周りが大変やなって思うぐらいで、自分は苦でもなく、それなりに楽しく生きてました。

十九川:僕も引きこもりが得意なんで(笑)、見たかった映画を見るだとか、積んでるゲームをクリアするとか、ベースを練習するとかしてました。「どうしたらいいんだ」っていう気持ちには1秒もならなかったですね。

平部:だから僕しか書かれへん曲なんですよ、これ(笑)。

――なるほど(笑)。だからこの曲が生まれたってこと自体が2020年のひとつの結果なんですね。

平部:そうですね。それこそ先がどうなるかわからへんという不安がやっぱりいちばん怖くて、それが曲に出てると思うんです。ライブ活動もできないので、それこそ収入が減ってしまうんじゃないかとか、バンドとしてみんなに忘れられてしまうんじゃないかという不安はすごくあって。そこで絞り出した曲がこれですね。

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