Interview

全曲解説

9. スプリング

平部:4月に先行で出させてもらった曲で、もちろんこれも失恋なんですけど、今までは結構、一つのできごとについてひたすら思いつめて落ち込むみたいな歌詞が多かったんですけど、これは一歩引いて俯瞰になって書いた歌詞だなと思います。それこそ今までやったら前向きな言葉ってあんまり使えなかったんですけど、これは最後《春は綺麗だ》で終わっているのも、失恋なんだけど、君はちゃんと光に向かってるんだって肯定的に描くというのをちょっと意識はしながら作りました。

――うん。何か気持ちに決着はついてる感じはありますよね。

平部:そうですね。もう後には引けないっていうか、僕があがいてもダメやから君は君らしく生きてほしいみたいな。ちょっと他にはないニュアンスになっています。

――十九川くんはこの曲についてはどうですか?

十九川:曲としてすごく開けてる、聴きやすい曲になったなって、できてから思いましたね。特に好きな曲です。

前田:うん、めっちゃポップになって、reGretGirlとして次のステージに行った感が強く出てていいなと思います。気張ってたのがうまく力が抜けてるというか、やっぱ気持ちが大人になって、うまく力を抜けるようになったのかな。

――うん。不思議な曲だなと思ったんですよね。聴いてreGretGirlらしい曲だなっていう印象を受ける人もいるだろうし、いや、めちゃくちゃ新しいじゃんって印象を受ける人もいると思うし。

平部:うん。そこは本当にそのバランスがいいなと思います。僕らとしては常に進化して曲を作っていきたいと思っているけど、ちゃんと残るところは残るし。

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