2002年度の映画賞を総なめし、日本映画史の中で永遠に語り継がれる傑作と絶賛された『たそがれ清兵衛』に続く、藤沢周平・原作、山田洋次・監督による時代劇映画第2弾のオリジナル・サウンド・トラックです。公開は10月30日。
音楽は日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した『たそがれ清兵衛』と同じく巨匠、冨田勲。
主演の永瀬正敏と松たか子の清新な演技とともに、前作以上の話題を呼ぶことは必至です。
シンセサイザーで演奏された『たそがれ清兵衛』に対して、『隠し剣 鬼の爪』ではオーケストラが使われ、一段とスケールアップしたトミタ・サウンドによる、美しさの極みというべきリリカルな音楽が全編に流れています。
8月4日に東京国際フォーラムに於いて行われた完成披露特別試写会の冒頭で演奏された、作曲者自身のアレンジ・指揮による約10分間のコンサート・ヴァージョンは、このサントラ盤だけの特別収録です。
さらに、『たそがれ清兵衛』のサウンド・トラックからも、主要な5トラックが合わせて収録されています。
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1. 序曲 夜明けの時*映画《隠し剣 鬼の爪》オリジナル・サウンド・トラック**    
2. きえの妹    
3. どうしてお嫁さんにいかないの    
4. きえを里へ帰す宗蔵    
5. きえへの想い    
6. 謀反者となる狭間弥市郎    
7. 運命の果たし合い    
8. 狭間の死    
9. レクイエム    
10. きえの里    
11. 新天地を求めて映画《たそがれ清兵衛》サウンド・トラック***(オリジナル・スコア・バージョン)    
12. 清兵衛のテーマ    
13. 子供たちとあそぶ朋江    
14. 清兵衛の決断!    
15. 一刀流の剣客、余吾との死闘    
16. 還ってきた清兵衛そして・・・    
  冨田勲 作曲/指揮
*/シンセサイザー***熊谷弘 指揮**オーケストラ
*/***は2004年8月4日、東京国際フォーラムAにおける完成披露試写会のライヴ録音*
 
富田勲氏
冨田 勲
幕府崩壊間近の動乱の時代に翻弄されながらも、愛、友情、そして希望を忘れなかった若者を描いたこの作品に、音楽の立場から参加できたことを心からうれしく思います。
奥底に燃えるような激しい心を持ちながら、押さえに押さえた演技をする宗蔵を、劇中音楽として支えるのには、かなりの試行錯誤を強いられました。
冒頭の「序曲 夜明けの時」は、完成披露特別試写会のオープニング用として新たに作・編曲しました。西方から押し寄せてくる官軍の響きが、長く続いた幕府の専制政治時代に終りを告げる中を、新しい時代に向けて必死に生きようとする若者への讃歌です。
最後の曲、「新天地を求めて」も同じテーマです。
このアルバムを聴いて、ぜひ映画のシーンを思い出して下さい。
 

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