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広瀬悦子 |
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COGQ-10
¥2,940(tax in)
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NEW ALBUM
2006/08/23 Release
ファンタジー
「シャコンヌ」「ラ・ヴァルス」という2つのトランスクリプション(編曲)アルバムで圧倒的な技巧とほとばしる音楽性を披露してきた広瀬悦子による初のロマン派王道プログラム。大曲をがっしりと掴み、熱く深い呼吸と千変万化のパレットでフレーズを紡いでいく、その音楽の豊かさは聴き手を惹き付けてやみません。ピアノを愛する方々すべてに是非お聴きになっていただきたいピアニストでありアルバムです。
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1. モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397 |
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2. シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17 |
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3. ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3 |
[1].エレジー |
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[2].前奏曲 嬰ハ短調 |
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[3].メロディ |
[4].道化役者 |
[5].セレナード |
4. リスト:ソナタ風幻想曲《ダンテを読んで》 |
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[録音:2006年1月10−12日、笠懸野文化ホール]
<記号>SACDハイブリッド盤・DSDレコーディング・2chステレオ
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■広瀬悦子の豊かな“ファンタジー”が刻印されたアルバム ――満津岡信育
すでに、『シャコンヌ』と『ラ・ヴァルス』という2枚のアルバムに収録されたトランスクリプション作品を通じて、音楽ファンに鮮烈な印象を与えた広瀬悦子の場合、その卓越した技巧に加え、原曲とはひと味異なる華を聴き手に納得さすに足る表現力を兼ね備えているのが印象的であった。その広瀬が、“幻想”という言葉を含む楽曲を集めた今回のアルバム『ファンタジー』も、持ち前の豊かな歌心と切れ味に富んだ表現力が、絶妙のバランスで均衡を保っているのが特徴だ。とりわけ、リストにおける難所を難所と感じさせない鮮やかなピアニズムをはじめ、シューマンにおけるのびやかで潤いに満ちた詩情が大きな聴きどころになっている。筆者がインタヴューした際に、ラフマニノフの楽曲への愛を披瀝し、「楽譜を読んでいくと、スタッカートやテヌートやアクセントなど、さまざまな指示が書き込まれていて、読めば読むほど、自ずと弾き方が理解できるし、彼独特の歌い回しを解き明かしていくのがとても楽しいです」と語っていた広瀬だけに、あまり取り上げる人がいない初期の作品から、みずみずしい響きと作曲者特有の強靱なうねりを同時に感じさせてくれる仕上がりになっている点も特筆物である。
往年のピアニストの録音をよく聴くという広瀬が、「例えばシュナーベルとか、ホルショフスキとか、とても端正で、小手先の工夫ではなく、ただ淡々と弾いているように見えて温かみのある演奏が好きです。それは、真似できるものではなく、真摯に音楽と向き合って、やっと得られるようなものだと思います」と語っていたことも印象に残っているが、今回の『ファンタジー』を耳にして、彼女がピアニストの王道を着々と歩んでいると感じるのは、筆者だけではないだろう。(ライナーノートより)
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COCQ-83957
¥2,625(tax in) |
ALBUM
2005/05/18 Release
ラ・ヴァルス
“マルタ・アルゲリッチ国際コンクール優勝者”という経歴よりも、すでに日本を代表する若手ヴィルトゥオーゾの一人として確実に認知されつつある広瀬悦子が、1年ぶりに第2弾を録音しました。「舞踏への勧誘」で幕を開け、ワルツの終焉を描くラ・ヴァルスへ至る“舞踏の世紀”を俯瞰するユニークなコンセプト。いずれも超弩級の難曲ですが、それを十二分に弾きこなす圧倒的なテクニックはもとより、オーケストラもかくやという壮大なスケール感から繊細極まりないピアニシモまで、その豊穣な音楽性が聴き手を深い喜びに引き込みます。
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1. ウェーバー (タウジヒ編):舞踏への勧誘 |
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2. リスト:ウィーンの夜会 第6番
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3. チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
行進曲 |
チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
金米糖の踊り
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チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
タランテラ |
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チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
間奏曲
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チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
トレパック |
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チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
中国の踊り |
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チャイコフスキー (プレトニョフ編):《くるみ割り人形》組曲
アンダンテ・マエストーソ |
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4. ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章
I ロシアの踊り |
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ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章
II ペトルーシュカの部屋 |
ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章
III 謝肉祭の日 |
5. ラヴェル:ラ・ヴァルス |
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[2004年9月8〜10日 笠懸野文化ホール【192kHz/24-bit Recording】
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“マルタ・アルゲリッチ国際コンクール優勝者”という経歴よりも、すでに日本を代表する若手ヴィルトゥオーゾの一人として確実に認知されつつある広瀬悦子が、1年ぶりに第2弾を録音しました。「舞踏への勧誘」で幕を開け、ワルツの終焉を描くラ・ヴァルスへ至る“舞踏の世紀”を俯瞰するユニークなコンセプト。いずれも超弩級の難曲ですが、それを十二分に弾きこなす圧倒的なテクニックはもとより、オーケストラもかくやという壮大なスケール感から繊細極まりないピアニシモまで、その豊穣な音楽性が聴き手を深い喜びに引き込みます。
・・・ここに聴く難曲の数々も、彼女の手にかかると実に楽しく優雅に、踊り出したくなるような雰囲気を醸し出している。 昔からトランスクリプションが好きだった。コンクールや学校のレッスンではこうしたジャンルの作品は敬遠されがちだが、「自分の音楽を作りたい」と願う彼女にとって、これらの作品は自分自身を解放させてくれ、自由に歌うことができ、精神を高揚させてくれるもの。「悦子」の「悦」は、悦楽、喜悦、満悦、愉悦の「悦」。まさにこれらの作品は聴き手の心に大いなる悦びをもたらしてくれる。そして、別世界へと運んでくれる。「さあ、一緒に歌いましょう。リズムを刻んで、からだを動かして。踊りましょうよ」
広瀬悦子のこんな声が聞こえてきそうだ。 これらの作品を聴くと、「ピアノは1台でオーケストラの役目を果たす」と称されるのがよく理解できる。彼女の指からはさまざまな楽器の音色が次々と生まれ出て、ピアノの奥深さを思い知らされる。何度聴いても、至福のときを過ごせる、夢の世界に遊ぶことができる。広瀬悦子は「自分の音楽」で、私たちに愉悦のときを贈ってくれるのである。(ライナーノートより) |
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COCQ-83732
¥2,625(tax in) |
ALBUM
2004/02/18 Release
シャコンヌ 〜ピアノ・トランスクリプション
1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクール優勝、アルゲリッチからそのパッションと知性を称賛された注目のピアニストによる待望の録音。リサイタルでも圧倒的な名演を聴かせたシャコンヌを中心に、シューベルトやグノーの名作をリストが編曲した華麗な小品を合わせた聴き応えたっぷりのアルバム。並外れたテクニックのすばらしさとともに、テンペラメント溢れる歌心が強く聴きての心をつかみます。
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1. クライスラー/ラフマニノフ編:愛の喜び |
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2. ワーグナー/リスト編:夕星の歌〜歌劇《タンホイザー》より
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3. シューベルト/リスト編:ます |
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4. シューベルト/リスト編:アヴェ・マリア
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5. シューベルト/リスト編:魔王 |
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6. シューベルト/リスト編:菩提樹
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7. グノー/リスト編:ファウスト・ワルツ
〜歌劇《ファウスト》のワルツによる |
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8. フランク/デムス編:前奏曲、フーガと変奏曲 |
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9. J.S.バッハ/ブゾーニ編:
シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より |
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[録音:2003年8月25〜28日 彩の国さいたま芸術劇場】
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このディスクに寄せて
百瀬 喬
――――広瀬悦子を初めて聴いたのは、彼女が13歳の時にモスクワ青少年ショパン国際コンクールに参加して優勝した、その頃のテープで、そこでは音楽の流れが常に自然で、実に素晴らしい才能だと感心した。その後、パリに留学したときいて、どうしているのかと時々気にもなっていたのだが、そのうちにアルゲリッチ国際コンクールに第1位入賞という話を聞いて、喜んでいた。そして数年前に別府のアルゲリッチ音楽祭に登場、実にみずみずしいテンペラメントそのものの演奏を披露してくれた。
このCDには、いわゆるピアノのオリジナル曲ではなくて、他ジャンルの作品をピアノ用に編み直した、つまり編曲ものばかりが収録されているが、これがまたいずれもが実に魅力的である。「愛の喜び」や「ファウスト・ワルツ」に弾むそのリズムの乗りの魅力。シューベルト〜リストを歌い継ぐ息づかいの自然さ。また「シャコンヌ」は実に堂々として構築的で、音楽の内容も立派だ。まさにアルゲリッチ好みの、テンペラメントな資質を十分に発揮した若手の登場だ。
(ライナーノートより) |
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