「この生ぬるいところの一切無い生ぬるさは何なんだろう、、、」
彼女の歌を形にしたい、、、そう結論付けるまでに時間を要しませんでした。 作業が始まり lamp shade という曲の詞が彼女から届きました。
「私の横で泣いていいよ」
この詞を見ながら、僕はひとつの事に気付くに至ったのです。
「この人の生ぬるさって、ウソが無いって事なんだなぁ」
新鮮でした。そういえば、彼女から必要以上に自分を売り込む言葉、、、聞いたことありませんでした。ただ髪を振り乱して歌っていただけ。生ぬるいだけ。
「天下を獲る」とか言って、決まり事のフレーズを練習しただけで自らを上手いと勘違いしてデビューしたり、デモを送ってくる半径1メートル未満のスターでしかないバカヤローどもに嫌気が差していた時だけに、この普段着の生ぬるさにこそ、リアルな印象を抱いてしまったのです。
山本朝海
新しい相方です。
山沢大洋