ゲンリヒ・ネイガウスの遺産商品情報

ゲンリヒ・ネイガウスの遺産

ゲンリヒ・ネイガウスの遺産

[ALBUM] 2009/11/18発売

ゲンリヒ・ネイガウスの遺産

COCQ-84729-39 ¥9,680 (税抜価格 ¥8,800)

11枚組
DISC-1〜5:ライヴ録音/DISC-6〜11:スタジオ録音


[DISC-1]
★以下:1949年3月5日、モスクワ音楽院大ホールにおける演奏会のライヴ録音
1.ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58
2.ショパン:2つの夜想曲 作品55(第1番 ヘ短調、第2番 変ホ長調)
3.ショパン:幻想曲 ヘ短調 作品49
4.ショパン::ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35

[DISC-2](DISC-1 の続き)
1.ショパン:3つのマズルカ 作品59(第1番 イ短調、 第2番 変イ長調、第3番 嬰ヘ短調)
2.ショパン:ワルツ 変イ長調 作品42
3.ショパン:マズルカ 変ホ長調 作品6の4
4.ショパン:マズルカ ロ長調 作品63の1
5.ショパン:夜想曲 嬰ヘ長調 作品15の2
6.ショパン:マズルカ ヘ短調 作品68の4

★以下:1958年4月23日、モスクワ音楽院大ホールにおけるジュビリー・コンサートのライヴ録音
7.シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17より 第1楽章
8.スクリャービン:幻想曲 ロ短調 作品28
9.ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
10.スクリャービン:アルバムの綴り 作品45の1
11.ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 作品50の3
 
[DISC-3]
★以下:1949年10月11日、モスクワ音楽院大ホールにおける演奏会のライヴ録音
1.ショパン:ロンド 変ホ長調 作品16
2.ショパン:夜想曲 ロ長調 作品32の1
3.ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 作品27の1
4.ショパン:3つの新しい練習曲 遺作(第1番 ヘ短調、第2番 変イ長調、第3番 変ニ長調)
5.ショパン:演奏会用アレグロ イ長調 作品46
6.ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
7.ショパン:即興曲第3番 変ト長調 作品51
8.ショパン:3つのマズルカ 作品63(第1番 ロ長調、第2番 ヘ短調、第3番 嬰ハ短調)
9.ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 作品60
10.ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47
11.ショパン:子守歌 変ニ長調 作品57

[DISC-4]
★以下:1951年11月10日、モスクワ音楽院小ホールにおける演奏会のライヴ録音
(スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番のみ録音年月日不明)
1.スクリャービン:24の前奏曲 作品11より(第5番 ニ長調、第8番 嬰ヘ短調、第9番 ホ長調、第10番 嬰ハ短調)
2.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品6
3.スクリャービン:左手のための前奏曲と夜想曲 作品9
4.スクリャービン:詩曲 作品41
5.スクリャービン:詩曲 作品72《炎に向かって》
6.ショパン:即興曲第3番 変ト長調 作品51
7.ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 作品41の1
8.ショパン: 3つのマズルカ 作品59(第1番 イ短調、第2番 変イ長調、第3番 嬰ヘ短調)
9.ショパン:3つのマズルカ 作品63(第1番 ロ長調、第2番 ヘ短調、第3番 嬰ハ短調)  
10.ショパン:子守歌 変ニ長調 作品57
11.ショパン:夜想曲 ロ長調 作品62の1
        
[DISC-5]
★以下:1953年3月18日、モスクワ音楽院小ホールにおける演奏会のライヴ録音
(ピアノ・ソナタ第3番&第7番は録音年月日不明。第7番はセルロイド盤からの復刻。)
1.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 作品23
2.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第7番 作品64
3.スクリャービン:6つの前奏曲 作品13(第1番 ハ長調、第2番 イ短調、第3番 ト長調、第4番 ホ短調、第5番 ニ長調、第6番 ロ短調)
4.スクリャービン:前奏曲 ホ短調 作品11の4
5.スクリャービン:幻想曲 ロ短調 作品28
6.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 作品53
7.スクリャービン:2つの小品 作品57(第1番 欲望、第2番 舞い踊る愛撫)
8.スクリャービン:2つの詩曲 作品63*(第1番 仮面、第2番 不思議)
9.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 作品68
10.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番 作品70
11.スクリャービン:詩曲 作品32の1
12.スクリャービン:アルバムの綴り 作品45の1

[DISC-6]
1.ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
2.スクリャービン:ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20
アレクサンドル・ガウク指揮 ソビエト放送交響楽団 (1)
ニコライ・ゴロヴァノフ指揮 ソビエト放送交響楽団 (2)
★録音:1946年(2)、1951年(1)

[DISC-7]
1.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より(前奏曲とフーガ第13番 嬰ヘ長調、第14番 嬰ヘ短調、第15番 ト長調、第16番 ト短調、第17番 変イ長調、第18番 嬰ト短調)
2.モーツァルト:ロンド イ短調 KV511
3.ブラームス:カプリッチョ 嬰ヘ短調 作品76の1
4.ブラームス: 間奏曲 変イ長調 作品76の3
5.ブラームス:間奏曲 変ロ長調 作品76の4
6.ブラームス:カプリッチョ 嬰ハ短調 作品76の5
7.ブラームス:間奏曲 イ長調 作品76の6
8.ブラームス:間奏曲 イ短調 作品76の7
9.ブラームス:カプリッチョ ハ長調 作品76の8
10.ブラームス:間奏曲 イ長調 作品118の2
11.ブラームス:間奏曲 ロ短調 作品119の1
12.ブラームス:間奏曲 ホ短調 作品119の2
★録音:1947年 (4,5,11,12)、1950年 (2)、1951年 (1,3,6-9)、1952年 (10)

[DISC-8]
1.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27の2《月光》
2.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31の2《テンペスト》
3.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 作品78
4.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ヘ長調 作品109
5.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
★録音:1946年 (2)、1947年 (5)、1950年 (1,3-4)

[DISC-9]
1.シューマン:クライスレリアーナ 作品16(1951)
2.リスト:ピアノ協奏曲第2番
ウラジーミル・デグチャレンコ指揮 ソビエト国立交響楽団 (2)
★録音:1946年 (2)、1951年 (1)

[DISC-10]
1.ショパン:マズルカ ホ短調 作品41の2
2.ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 作品50の3
3.ショパン:マズルカ ロ長調 作品56の1
4.ショパン:マズルカ ハ短調 作品56の3
5.ショパン:マズルカ イ短調 作品59の1
6.ショパン:マズルカ ヘ短調 作品63の2
7.ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 作品63の3
8.ショパン:夜想曲 ロ長調 作品9の3
9.ショパン:夜想曲 ヘ短調 作品55の1
10.ショパン:夜想曲 変ホ長調 作品55の2
11.ショパン:夜想曲 ホ長調 作品62の2
12.ドビュッシー:ヒースの荒地(前奏曲集 第2巻 第5曲)
13.ドビュッシー:ミンストレル(前奏曲集 第1巻 第12曲)
14.ドビュッシー:デルフィの舞姫たち(前奏曲集 第1巻 第1曲)
15.ドビュッシー:音と香りは夕暮れの大気に漂う(前奏曲集 第1巻 第4曲)
16.ドビュッシー:アナカプリの丘(前奏曲集 第1巻 第5曲)
17.ドビュッシー:雪の上の足跡(前奏曲集 第1巻 第6曲)
18.ドビュッシー:とだえたセレナード(前奏曲集 第1巻 第9曲)
19.ドビュッシー:ヴィノの門(前奏曲集 第2巻 第3曲)
★録音:1946年 (2,4)、1948年 (12-19)、1949年 (1,5,9,10)、1951年 (8,11)、1953年 (3,6,7)

[DISC-11]
1.スクリャービン:24の前奏曲 作品11より(第2番 イ短調、第5番 ニ長調、第8番 嬰ヘ短調、第11番 ロ長調、第12番 嬰ト短調)
2.スクリャービン:2つの詩曲 作品32(第1番 嬰ヘ長調、第2番 ニ長調)
3.スクリャービン:2つの詩曲 作品63(第1番 仮面、第2番 不思議)
4.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ヘ短調 作品23の1
5.ラフマニノフ:前奏曲 ニ長調 作品23の4
6.ラフマニノフ:練習曲 《音の絵》 イ短調 作品39の2
7.プロコフィエフ:束の間の幻影 作品22
8.ショスタコーヴィチ:13の前奏曲 作品34より(第1番 ハ長調、第2番 イ短調、第3番 ト長調、第7番 イ長調、第8番 嬰ヘ短調、第11番 ロ長調、第13番 嬰ヘ長調、第14番 変ホ短調、第16番 変ロ短調、第18番 ヘ短調、第19番 変ホ長調、第22番 ト短調、第23番 ヘ長調)
★録音:1946年 (3-5)、1948年 (1)、1950年 (2)、1951年 (6)、1956年 (7-8)

[DISC-1〜5:ライヴ録音/ DISC-6〜11:スタジオ録音]

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偉大なるロシア・ピアニズムの伝道者として綺羅星のごときピアニスト達を育てた世紀の大教育者の全貌に迫る!

■ヤコブ・ザーク、ギレリス、ヴェデルニコフ、リヒテルといった戦後ソ連から綺羅星のごとく輩出された巨匠たちを育てた伝説のピアノ教師の遺産をまとめたBOXです。
■1996年に限定盤として発売され、またたく間に品切れとなりました。ファンの皆様のご要望にお応えして、価格をほぼ半分に抑えて再発売いたします。
■ゲンリヒ・ネイガウスは、ドイツ=スウェーデン系の音楽一家に1888年、現在のウクライナに生まれました。親戚筋には、ホロヴィッツの師として知られるピアニスト=作曲家のブルーメンフェルト、作曲家のシマノフスキらがいます。ウィーンで大ピアニストのゴドフスキに師事し、将来を嘱望された若者でしたが、第一次世界大戦およびロシア革命の勃発によって、ピアニストとしてのキャリアの出鼻をくじかれてしまいました。ロシアに帰国後は、1922年から死去する1964年までモスクワ音楽院の教授を務め、数多くのピアニストを育てます。35年から2年間は、同音楽院の院長のポストにも就きました。
■G・ネイガウスというと、ベストセラーとなった『ピアノ奏法論』(1958年刊)の影響もあってか、わが国では「教育者」としての面ばかりが強調されますが、この一連の録音を聴くと、フルトヴェングラーやコルトーといったアーティストと相通ずる「偉大なロマンティスト」としての演奏家像が明らかになるでしょう。深い教養とセンスを併せ持ったピアニスト、インテリゲンチュアとして尊敬を集めたネイガウスでしたが、その演奏は即興性に満ち、激しい感情の起伏に富んだ音楽を聴かせてくれます。まさに文学的、哲学的な思索に裏打ちされた表現と言えましょう。
■その貴族的でスタイリッシュな音楽表現で、子息のスタニスラフ・ネイガウスはモスクワっ子のアイドル的存在のピアニストとして活躍し、孫であるスタニスラフ・ブーニンのスターぶりは今さら強調する必要もないでしょう。リヒテル、ギレリス、ヴェデルニコフ・・・。ゲンリヒ・ネイガウスが蒔き育てた香り高いロシア・ピアニズムの精華は、今もなお綿々と受け継がれているのです