

BEBOP AT THE SAVOY
2010年1月20日発売
COCB-53903 2,940円(税込)
- The Kicker* (Joe Henderson)


- Sweet Cakes* (Blue Mitchell)
- Blues Walk (Lou Donaldson)
- You'd Be So Nice to Come Home To (Cole Porter)
- S' Wonderful (George Gershwin)


- Lullaby of Birdland* (G. Shearing-G. Weiss)
- Olive Refractions* (Norman Simmons)
- Stardust (H. Carmichael-M. Parish)
- Five Spot After Dark (Benny Golson)


- How High the Moon* (M. Lewis-N. Hamilton)
[BONUS TRACK] - Laura Peacock~太陽の船のテーマ (Saori Yano)
参加ミュージシャン
矢野沙織 (as)
Randy Johnston (g)
Pat Bianchi (org)
Jim Rotondi (tp)*
田井中福司 (ds)
録音:2009年11月10日~11日N.Y.シアー・サウンド・スタジオ
[BONUS TRACK] Laura Peacock~太陽の船のテーマ
井上富雄, Bass
山木秀夫, Drums
尾上サトシ, Guitar
佐藤芳明, Accordion
Whacho, Percussion
斎藤ネコ, Violin
録音:2009年11月 ワンダーステーション
ビリー・ホリデイに捧げた前作「Gloomy Sunday」から1年、矢野沙織の原点とも言える、50年代のジャズ黄金期の楽曲を、ニューヨークで活躍する気鋭のミュージシャンたちを従え、ストレートアヘッドに聴かせます。
まさに矢野沙織の本領発揮のアルバムといえるでしょう。
参加ミュージシャンはニューヨークで活躍中の日本人ドラマー、田井中福司を中心に、グラント・グリーンやパット・マルティーノの影響を受けたソウル・ジャズ・ギタリスト、ランディ・ジョンストン、ニューヨーク出身の若手ジャズ・オルガニスト、パット・ビアンキ、人気グループ、ワン・フォー・オールのメンバーでもあるトランペット・マスター、ジム・ロトンディの4人。
ニューヨークのシアー・サウンド・スタジオでのレコーディングです。
SAVOY JAZZの代表的名曲であり、カーティス・フラーの「ブルースエット」でおなじみの楽曲「Five Spot After Dark」も収録。
ボーナス・トラックとしてTBS系「吉村作治の太陽の船 復活」(12月20日O.A.)のテーマ曲を収録。
この曲は同番組のために矢野沙織が書き下ろしたオリジナル曲で、矢野沙織のアルト・サックスのブロウと斎藤ネコのヴァイオリン、アコーディオンなどもフィーチュアしたエスニックなサウンドが交錯する摩訶不思議さが魅力の楽曲です。
尚、番組には矢野沙織自身も出演します。
一回り成長した矢野沙織のビバップ・アルバム
これは素晴らしい。
ビリー・ホリデイに捧げた前作『Gloomy Sunday』から1年、矢野沙織が得意のビバップ・プレイにさらなる磨きをかけて戻ってきた。
アルバム・デビュー前からチャーリー・パーカーのようにアルト・サックスを吹く女の子として話題を呼んでいた彼女。
そのプレイにもいっそうの輝きが増し、それとともに経験を積んだことから身につけた自信も加わり、いまや押しも押されもせぬトップ・プレイヤーのひとりになった。
矢野といえば、「どうしてこんな若い娘が?」と不思議に思うほど、オーソドックスなジャズ、いいかえれば正統派のモダン・ジャズを追求してきた女性である。
パーカー派のアルト・サックス奏者は最近の新人でも数が多い。
ところが、女性となれば世界中を見回してもおいそれとはいない。
きちんとレコーディングをし、それもコンスタントに、かつ常に素晴らしいメンバーを集めてアルバムを発表してきたプレイヤーとなれば、矢野をおいてほかにいないと思われる。
しかも、当然のことながら素晴らしい実力も備わっている。
可愛い女の子がパーカーのようにアルト・サックスを吹いている──それだけでジャズの世界は生きていけるほど甘くない。
実力が伴ってこそのメジャー・レーベル・アーティストであり、コンスタントにアルバムが出せるというものだ。
そして、そのことを誰からも文句をいわせずに実行し続けてきたのが矢野である。
小川隆夫(ライナーノートより)