ブルー・コメッツの
すべてをCD2枚に凝縮した
ファン感涙の決定盤!!



DISC-1 解説:鈴木清美



DISC-2 解説:中村俊夫


ヒット曲、隠れた名曲、
レア音源満載。
20世紀最後の衝撃お宝BOX!!


デビューからの作品リスト


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DISC 2

  1. 青い瞳(英語) 
  2. ヘルプ・ミー・ロンダ(初CD化) 
  3. ミスター・キス・キス・バン・バン(未発表/初CD化) 
  4. シャウト・アンド・ブルース・ビート 
  5. ウェルカム・ビートルズ 
  6. 蜜の味 
  7. ダンス天国(未発表ライヴ:1967年/未発表/初CD化) 
  8. バラ・バラ(未発表ライヴ:1967年/未発表/初CD化) 
  9. マイ・オールド・タウン 
  10. 太陽の娘 
  11. ラヴァーズ・シェイク 
  12. 若いクリスマス(初CD化) 
  13. ロンドン慕情 
  14. サイケデリック・マン 
  15. ルート66 
  16. ラヴ〜ライト・ショウ 
  17. トライ・ア・リトル・テンダーネス(初CD化) 
  18. 絶望の人生(初CD化) 
  19. 若者たちのメロディー(初CD化) 
  20. さすらいの小径(初CD化) 
  21. 監獄ロック(初CD化) 
  22. ブルー・シャトウ(1971 version/初CD化) 
  23. キャント・ターン・ユー・ルース
    (未発表ライヴwith日野皓正&稲垣次郎:1969年/初CD化) 

各曲名の後のをクリックすると
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 DISC 2は、ブルー・コメッツのアルバム楽曲や4曲入りEP(コンパクト盤)のみに収録されていた作品、初CD化曲、カセットのみで発売された作品、未発表作品などで構成されている。おなじみの「青い瞳」などを除いては、いわゆる“ブルコメ節”と呼ばれた歌謡路線とはちょっと異なる作品を中心に選んでいる。

本作DISC 1に収録された作品群で、世間一般には“ブルコメ=ムード歌謡的”というイメージが強いかもしれないが、それはブルコメの一面しか見ていない歪んだ評価であることが、このDISC 2を聴いてもらえばわかるはずだ。数あるGSの中でもズバ抜けた演奏力と歌唱力、そして実に深淵で多彩な音楽性を有していたブルコメの実体(reality)を、貴重(rare)な音源で検証できることから名付けられた“Blue Comets Rarities”。まさにブルー・コメッツの音楽的真髄に触れることができる画期的な一枚なのである。

 オープニングを飾るのは、彼らのデビュー曲として知られる「青い瞳(英語)」だが、ここで聴けるのは66年7月にリリースされたコンパクト盤『青い瞳』で初めてお目見えのステレオ・ヴァージョン 。モノ・ミックスだったシングル「青い瞳(英語)」の1カ月前には、映画『007サンダーボール作戦』のテーマと挿入曲をカヴァーしたカップリング・シングルで「サンダーボール」c/w「ミスター・キス・キス・バン・バン」がリリースされていたが、これも両面モノ・ミックスだった。本CDには、これまで未発表だったB面曲のステレオ・ヴァージョン「ミスター・キス・キス・バン・バン」が収録されている。これらの作品よりも前に、ブルー・コメッツという名前が単独でクレジットされた記念すべき初レコードとなったのが、65年8月にリリースされたコンパクト盤『ヘルプ・ミー・ロンダ/グランド・ヒット・パレード(第2集)』で、ビーチ・ボーイズ65年の全米No.1ヒット「ヘルプ・ミー・ロンダ」をはじめ、洋楽ヒットのインスト・カヴァー(コーラス付)が収録されていた。ここまでの4曲で、ジャズからエレキ・バンド(その間にロカビリー時代があるが)、ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループへと変貌を遂げた初期のブルコメの音楽的変遷がわかるはずだ。

 「シャウト・アンド・ブルース・ビート」「ウェルカム・ビートルズ」は、66年9月にリリースされたアルバム『オリジナル・ヒット第一集』に収録されていた井上忠夫作品。「ウェルカム・ビートルズ」はビートルズ日本公演の前座ステージでも演奏された日本初のビートルズ・ノヴェルティー・ソングである。そのビートルズもカヴァーしていた「蜜の味」は、66年11月発表のアルバム『ベスト・ヒット'66』より。同じく洋楽カヴァーの「ダンス天国」「バラ・バラ」は今回初お目見えとなった未発表ライヴで、67年6月に新宿厚生年金会館で開催された『レコード300万枚発売記念リサイタル』での演奏が収録されている。「マイ・オールド・タウン」「太陽の娘」「ラヴァーズ・シェイク」は、67年10月発売のアルバム『オリジナル・ヒット第二集』収録作品で、ファンキーな「ラヴァーズ・シェイク」は井上忠夫、三原綱木と共にブルコメ・オリジナルを数多く残している小田啓義の作曲によるもの。残るフロント・メンバー高橋健二が珍しく作曲を手掛けた「若いクリスマス」は、67年11月発売のコンパクト盤『バラのクリスマス』収録のオリジナル・クリスマス・ソングである。

 GSブーム真っ直中の68年2月にリリースされた『ヨーロッパのブルー・コメッツ』からの「ロンドン慕情」 「サイケデリック・マン」、続編とも言える『アメリカのブルー・コメッツ』(68年12月)からの「ルート66」 「ラヴ〜ライト・ショウ」は、ブルコメのアグレッシヴな側面と音楽的充実がうかがえる作品群で、特にサイケデリックな「ラヴ〜ライト・ショウ」は6分にも及ぶ熱演が展開される力作だ。彼らのパワーあふれる演奏は、69年9月発売のアルバム『ヤング・ビート』収録の「トライ・ア・リトル・テンダーネス」「絶望の人生」でも十分に堪能できる。オーティス・レディングで知られるGは、当時のライヴ・レパートリーとしてファンにはおなじみ。ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの演奏でも知られるブルースの古典「絶望の人生」は、60年代末のブルース・ロック・ブームに呼応しての選曲だろう。同様に70年代初頭のソフト・ロック、メロディック・ポップに呼応して生まれた作品と思われるのが「若者たちのメロディー」「さすらいの小径」で、ラスト・アルバムとなった『ラヴ・サウンド』(72年7月)に収録されていた。

 「監獄ロック」はおなじみのプレスリー・ナンバーだが、ロックン・ロール・クラッシックばかりを取り上げたカヴァー企画『ブルー・コメッツの監獄ロック』収録曲。70年9月にアポロンよりカセットのみでリリースされた。同様に往年のGSヒット・ナンバーばかりを斬新なアレンジで料理するという企画アルバム『G.S.R.』で、 自らの大ヒット曲をセルフ・カヴァーしたのが「ブルー・シャトウ」である。

 そして、本作最大の目玉とも言えるのが「キャント・ターン・ユー・ルース」で、69年7月14、15日の二日間にわたって茅ヶ崎パシフィック・ホテルで開催された『茅ヶ崎シーサイド・ジャズ・フェスティバル』に、日野皓正クインテット、ジョージ大塚トリオ、沢田駿吾オールスターズなどジャズメンたちと競演した際のライヴ・レコーディングで、ゲストに日野皓正(トランペット)、稲垣次郎(サックス)を招きオーティス・レディング・ナンバーをカヴァーしている。当時レコード化を前提に録音されながらも未発表に終わり、今回31年ぶりに陽の目を見ることになった貴重な音源である。

中村俊夫


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